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ハウスルールは基本的に《虚ろの輪音》と同様に考えて貰って構いません。
しかし、戦闘ルールは基本的にカルディアグレイスの標準戦闘ルールに従います。
独立状態などの扱いが変わっている為、開始前には一通り確認しておくことをオススメします。
秘伝やコンビネーション・アーツなどは一新します。
プレイヤーズ・ハンドブックの流派入門、秘伝習得については制限を加えることはありません。ただし、一部アイテムの入手などには制限を掛ける可能性があります。それらを取得したいなどという場合は、GMに相談してください。
通常と同様、入門の前提を満たし、名誉点を支払い、その上で秘伝や流派装備を購入するようにしてください。
ただし、設定や名称は自由に変更してしまって構いません。
オリジナル秘伝については、特に流派の入門は必要ありません。それぞれの表の前提を満たし、必要名誉点を支払えば習得が可能です。
前提を満たしていれば習得は可能ですが、もちろん対応特技を習得、および装備の条件を満たしていなければ使用は不可能です。
また、本来は事前に対応特技を習得していなければ秘伝は習得できませんが、キャンペーンのオリジナル秘伝に関しては、一時的に習得した特技の秘伝を予め所持しておくことで、その効果時間内に限り、秘伝も同様に使用することが出来るとして扱います(例:【ウェポン・マスター】で《全力攻撃》を習得し、予め習得していた《烈破刃》を使用する、など)。
フェイダン博物誌の秘伝に関しては、本来のルールに則ります。
下にオリジナル秘伝の表のサンプルとその見方を載せておきます。
《①》 必要名誉点:② | |||||
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基礎特技 | ③ | 前提 | ④ | 装備限定 | ⑤ |
概要 | ⑥ | ||||
効果 | ⑦ |
①:秘伝の名称です。あくまでサンプルである為、PCの設定に合わせて好きに名称を変更して構いません。
②:秘伝習得に必要な名誉点です。
③:秘伝の元となる宣言特技です。これを習得していなければ秘伝は扱えません。
④:習得の前提となる戦闘特技です。これを習得していなければ秘伝を習得することは出来ません。
⑤:秘伝を扱う際に必要な装備の条件です。装備が正しくなければその秘伝は扱えません。
⑥:秘伝の概要です。
⑦:秘伝の細かな効果です。消費PPやペナルティについてもここに書いてあるので、使用予定の秘伝についてはよく確認しておいてください。
すでに書いた通り、名称は自由に変更して構いませんし、習得した経緯や演出なども好みに合わせて設定してくれて問題ありません。
その際にGMに何か相談があれば気軽に声を掛けてください。
どうせならやれる時はド派手に、そんなコンセプトで設定されたPPをよりド派手にする要素――それがコンビネーション・アーツ(以下CA)です。
ルールが多少複雑な為、事前及びセッション中にもちょくちょく効果やルールを確認すると良いでしょう。
CAの表の見方は、秘伝と同じです。
CAは、主に宣言特技の変化型として使用されます。
あるキャラクターが対応した宣言特技を宣言した際、CAの使用を宣言し、他のキャラクターがCAへの参加を宣言して成立します。
この際、CAの宣言者および参加者がすべてそのCAを事前に習得していなければなりません。
CAの習得には、以下のCA一覧の「前提」を満たしておく必要があり、また習得に名誉点が必要となります。必要名誉点は個々のCAによって異なります。
CAを習得した場合、キャラクターシートに秘伝と同様に記載しておいてください。
また、同じ名前のCAは、「一戦闘に一度まで」しか宣言できません。
CAの発動タイミングは上記の通りですが、参加者は「そのラウンドに、まだ主動作を終えていない」という条件を満たしていなければ参加できません。
なおかつ、CAに参加したすべてのキャラクターは参加した瞬間にそのCA(という戦闘特技)を「宣言した」状態となり、そのラウンドの自身の手番に他に宣言特技を宣言することはできません。
戦闘特技《バトルマスター》を習得していた場合でも、他の宣言特技は使用できない状態となってしまいます。
それぞれのCAには、効果に応じたペナルティ修正が設定されています。
これらは基本的に「次のラウンドの自陣営の手番開始時まで持続するもの」として扱います。
〈自立可動式戦闘支援システム汎用型【アビス】〉(以下アビス)を装備している際、そのキャラクターにはポテンシャルポイント(以下PP)という特殊なポイントが付与されます。
キャラクターは戦闘中、PPを消費して様々な恩恵を得ることができます。
PPはアビスを装備していなければ使用できず、消費したPPは2時間の睡眠で1点(一日最大6時間分まで)回復します。
以下に具体的な効果を記していきます。
【エナジー・サプライ】 | 装備者は補助動作でPPを「1」点消費することにより、HP・MPをそれぞれ3割(端数切り上げ)回復できます。 この効果は1ラウンドに1回のみ使用可能です。 |
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【オート・アウェイクン】 | 補助動作で装備者に対して【アウェイクン】と同様の効果を与えます。この能力を使うとPPを「1」点消費します。 基本的に判定を用いずに睡眠・気絶状態から回復しますが、達成値が必要な場合は「装備者の冒険者レベル+精神力ボーナス」を基準値として達成値の算出を行なってください。 |
【インスタント・バースト】 | 命中力判定、回避力判定、行使判定、生命・精神抵抗力判定を行った直後に宣言することで、その達成値を「消費PP」分だけ上昇することができます。 この効果での最大消費PPは「3」点です。 |
【インドミタブル・スピリット】 | 生死判定を行った直後に宣言することで、その2dの出目を「消費PP」分だけ上昇させることができます。 この効果での最大消費PPは「3」点です。 |
【アタック・ゲイン】 | 近接攻撃、射撃攻撃、直接ダメージを与える魔法のダメージの算出の直前に宣言することで、そのダメージを「消費PP×2」点だけ上昇させます。 この効果での最大消費PPは「3」点です。 |
【ディフェンス・ブースト】 | 補助動作で宣言することで、1ラウンド(10秒)の間、防護点を「消費PP」点上昇させます。 この効果での最大消費PPは「3」点です。 |
【ミスティック・アーツ】 | キャンペーンオリジナルの秘伝が使用出来ます。それぞれの効果や消費PP量は、秘伝のデータを参照してください。 |
【リミット・ブレイク】 | 以上の効果を使用する際、PPを0点以下にするような使い方も可能です。 しかし、PPの現在値が0点以下である時、装備者はあらゆる行為判定に「-現在PP」点のペナルティ修正を受けます。 また、そのペナルティ修正が装備者の生命力ボーナスを上回るような使用方法は出来ません。 |
今回、【アビス】には新たにひとつの機能が設けられています。
それは、そのキャラクターと親和性の高いマナの属性を選択し、任意にその属性を操る事が出来るというものです。
【アビス】を入手したキャラクターは、初期の戦闘特技の設定と共に「炎」「水・氷」「土」「風」「雷」「純エネルギー」のいずれかの得意属性を選択します。
そして、補助動作で「属性開放」を宣言することによって、以下の恩恵を受ける事が出来ます。
【エレメンタル・リリース】(共通) | 補助動作で宣言することで、その手番に行う近接攻撃、射撃攻撃、魔法の属性を得意属性へと変化させます。ただし、魔法の場合は直接ダメージを与える効果を持つものに限ります。 また、その属性のダメージを受けた時にあらゆるダメージを-3点します。 これらの効果は1ラウンド(10秒)持続し、連続した手番で宣言することはできません。 |
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【バースト・フレイム】(炎) | 炎属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、その手番で発生させるあらゆるダメージを+2点します。 |
【アクア・ミラージュ】(水・氷) | 水・氷属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、回避力、生命・精神抵抗力判定に+1のボーナス修正を受けます。 |
【ロック・クリフ】(土) | 土属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、防護点を+2します。 |
【ライトニング・ゲイル】(風) | 風属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、命中力判定、行使判定に+1のボーナス修正を得ます。 |
【サンダー・スラスト】(雷) | 雷属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、近接攻撃、射撃攻撃、直接ダメージを与える魔法の威力を+10します。 |
【エネルギー・コントロール】(純エネルギー) | 純エネルギー属性の【エレメンタル・リリース】を宣言した時、受ける魔法ダメージをすべて-2します。 |
《歪みの躙廻》における戦闘では、新たに【痛打】と呼ばれるシステムを試験的に導入しようと考えています。
これは、特定の行動によって「TB(=Telling Blow)ポイント(以下TP)」が魔物に蓄積し、それが一定値に達した場合、直後の1回の攻撃が【痛打】となり、その魔物または部位に与える合算ダメージが倍になるというシステムです。
一見威力が低い秘伝などでも、TPを大きく蓄積させられることが出来、活躍の場が増えることなどを狙いとしています。
【痛打】に必要なTPは、魔物ごとに異なる値を設定する予定です。処理が煩雑になるため、部位ごとに違う必要TPを設定することはないと思います。
第二部以降、シナリオ中でNPCを一人パーティに入れて行動することが出来る機会を何度か設けようと思っています。
誰を選択できるかはその時々によって異なりますが、基本的にはマグダレーナ、アラン、フェリシアの3名だと思っていて間違いないはずです。
その際、戦闘時におけるNPCの処理をまとめておきます。
1.NPCは死亡しない
戦闘中、何らかの原因によってNPCのHPが0以下になる事もあると思います。
しかし、その際も「生死判定には自動的に成功した」として扱い、NPCが死亡することはありません。
ただし、NPCのHPが一度でも0以下になった場合、NPCはその戦闘中は戦線に復帰することはできません。
2.NPCは基本的に自由行動
基本的に、NPCはGMが「このキャラクターならば此処はこう動くだろう」と判断した行動を取ります。
その時、NPCは必ずPC手番の「最初」か「最後」に行動します。
3.CAの発動
NPCにもPCとのコンビネーションアーツを用意しています。
条件を満たせばPC同士と同様に習得することが出来、NPCはPL/PCからの申し出があれば、原則としてどのタイミングでも即座にそのCAを習得するものとして扱います。
NPCとのCAを使用したい場合、PC手番が始まった瞬間にその旨を宣言してください。
その場合にのみ、NPCは行動タイミングをPCに合わせて変化させます(あくまで、PC手番の最初か最後のどちらかであることは変わりありませんが)。
当キャンペーンでは冒険者レベルの上昇を遅らせ、サブ技能に回す経験点を多く取る方針を立てています。
そのため、フリーセッションのレギュレーションとは冒険者レベル上昇のタイミングが異なる為、ここに目安を記しておきます。
これはあくまで目安であり、これに従わないからどうといったことはありませんが、パーティ内の戦力差があまり広がらぬように相談を交えつつレベルをアップさせていってください。
GMはこの表を元に敵の魔物レベルや各種能力値を設定していきます。
冒険者レベル5 | 経験点16500以下 |
冒険者レベル6 | 経験点23500以下 |
冒険者レベル7 | 経験点30500以下 |
冒険者レベル8 | 経験点40500以下 |
冒険者レベル9 | 経験点53000以下 |
冒険者レベル10 | 経験点68000以下 |
冒険者レベル11 | 経験点87000以下 |
4人パーティはロールが回しやすい、戦闘の展開を早めることが出来るなど様々なメリットがありますが、同時に必須技能を揃えにくいという弊害もあります。
経験点に余裕を持たせてはいるものの、人数が少ないこともあり、サブ技能はどうしても不足してしまうことはあるでしょう。それを少しでも解消する為に、当キャンペーンではスカウト技能とレンジャー技能、セージ技能に以下の変更点を加えようと思います。
◆スカウト技能
・以下の判定にすべて「+1」のボーナス修正を得る。
隠蔽判定 | 解除判定 | 罠設置判定 | 受身判定 | 隠密判定 |
軽業判定 | 先制判定 | 尾行判定 | 足跡追跡判定 | 聞き耳判定 |
危険感知判定 | 探索判定 | 地図作製判定 | 天候予測判定 | 罠感知判定 |
◆レンジャー技能
・「レンジャー技能レベル+敏捷度ボーナス」を基準値とし、スカウト技能と同様に先制判定を行うことが出来る。
・以下の判定「-2」のペナルティ修正を受けることで屋内でも行うことが出来る。
解除判定 | 罠設置判定 | 尾行判定 | 探索判定 | 地図作製判定 | 罠感知判定 |
◆セージ技能
・以下の判定にすべて「+2」のボーナス修正を得る。
地図作製判定 | 病気知識判定 | 宝物鑑定判定 | 薬品学判定 |