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技術 Edit

 東京SWにおいては、現実の日本と大きく違う技術が存在します。その中でも重要なものを此処に記載していきます。

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対《黄昏》関連 Edit

〈自立可動式戦闘支援システム【アビス】〉とは Edit

〈自立可動式戦闘支援システム【アビス】〉は、東京SWにおいて《黄昏》の魔物たちに対抗するために必要不可欠なものです。正式名称は、Automatic Battle-skill Improvement Support Systemであり、深淵を示す英単語「abyss」に因んで付けられた略称が【アビス】です。その略称の通り、人間の奥底に眠っている潜在的な力を引き出す役目を持っており、これがあるからこそ現代の人間たちは異形の怪物たちと対等に渡り合うことが出来ます。

《大破局》以後の研究で、生物には皆差異はあれど霊力(マナ)と呼ばれる力を扱う能力が備わっていることが分かりました。その霊力こそ黄昏の魔物たちに傷をつけ、滅することが出来る力であり、〈剣のかけら〉にはそれが多分に含まれることもその後の研究で判明します。霊力を扱う才能に長けた人間は、必然的に〈剣のかけら〉を元にした武器である《魔剣》を振るう才能を併せ持つということでもあります。その才能を持つ人間は、一部界隈では担い手という名で呼ばれ、《A.A.A》などの機関では担い手を探す事に力を注いでいます。

《魔剣》と《霊装》 Edit

〈剣のかけら〉を素材の一部として造られ、霊力を多く含んだ武器を《魔剣》と呼びます。あくまで、〈剣のかけら〉から造られたという理由で魔剣という名が付けられたに過ぎず、その形状は剣に限りません。黄昏の魔物たちを討つ力を持つ武器は、剣であろうと槍であろうと、はたまた靴であっても皆一様に魔剣です。
 黄昏の魔物は、通常の武器や兵器では殆ど傷つけることは出来ません。とはいえまったくダメージがないというわけではなく、核兵器に代表されるような大きな威力を伴う兵器であれば撃退や殲滅も十分に期待出来ますし、各国の軍隊に備えられている装備でも時間を稼ぐことは可能です。しかし、それでは根本的な解決には到底至りません。そこで魔剣の出番がやってきます。
 剣のかけらは、黄昏と同様に何処から、どうやって飛来したのかは一切不明です。ただそれらが黄昏に対抗するために大変大きな力を発揮することは判明しており、日本では《八雲財閥》を中心に研究開発が進められています。2025年現在、個人レベルで扱う武器についてはほぼ完璧といえるレベルで量産が可能となっていますが、軍事転用に至るのはまだまだ遠いとのことです。

 魔剣に対して、担い手たちが身に付ける防具に相当するものを《霊装》と呼びます。これは革や金属で出来た鎧ではなく、【アビス】の補助によって目には見えない霊力を身体に纏わせることで身を守る手段を指します。どんな霊装であっても視覚的な変化は殆ど生じませんが、重量は発生します。そのため、防御力の高い=密度の高い霊装を纏うためには、相応の膂力が必要であり、霊装の扱いに習熟していなければなりません。
 システム上の扱いは、通常のSW2.0の武器、防具と同様に扱います。例えば〈クレイモア〉相当の魔剣を装備するには《武器習熟S/ソード》の習得が前提となったり、〈アラミドコート〉相当の霊装を纏うためには必要筋力を満たさなければなりません。

マテリアライズ Edit

 魔物が現れることがあるとはいえ、舞台はあくまで現代日本。上記の魔剣や霊装を、PCは常時装備したり、持ち歩いたりするわけにはいきません。そこで活用されるのが《マテリアライズ》と呼ばれる方法です。
 これは、一見何もない空間から己の扱う魔剣や霊装を具象化させることを言い、【アビス】の補佐によって行うことが出来ます。【アビス】の中にはそれぞれ所持者に応じた霊力が保存されており、予め形状や性質などをデータとして保存しておくことで、即座に自分にあった魔剣や霊装を喚び出すことが可能となっています。そのため、担い手たちは【アビス】さえ持っていれば危険に際してその場で武装することが出来るのです。ただしマテリアライズには条件があり、周囲に黄昏の魔物の気配が無い場合、【アビス】のマテリアライズ機能は制限されます。武具の他に、霊力を主な構成要素とする道具なども保存しておくことが出来、担い手たちは魔物たちに立ち向かう時、わざわざ大荷物を背負っていく必要はありません。

クローン技術 Edit

 クローンとは、同一の起源を持ち、均一な遺伝情報を持つ存在であり、人間のクローンを作り出すことを至上の目的として長年世界各地で研究され続けて来ましたが、研究者たちの努力も虚しく、長い間十分な成果は得られず、人間の複製品を作ることは現代の科学力では不可能だとされました。しかし、そんな停滞をある出来事がひっくり返します。
 それは、《東京大破局》。この出来事の後、霊力の研究が急激に進むと同時に、人間のクローン精製に不足していた物が次々と明らかになっていったのです。日本の研究者たちを中心に研究開発が更に進められ、《大破局》から2年も経つ頃には、世間ではしきりに「もうクローン技術は完成した」との噂が流れ、世間への情報発信も間近だとされていました。その時期、クローンを対《黄昏》に利用することが期待されていましたが、人道にもとり、現代社会にそぐわぬ反道徳的な行為だとして完成間近で研究は打ち切られました。その陰には、【アビス】の開発等による黄昏への別の対抗手段が進んでいたことも理由として存在します。
 現在、世間では一切クローン技術に関する報道がされなくなり、人々は「政府は完成した事実を秘匿している」、「実はまったく研究は進歩していなかった」など、事実無根の噂が多数流れています。


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