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虚ろの輪音 のバックアップ(No.2)

 

 
 
 世界は、私の意志とは無関係に変わっていく。新しい世界で、私たちは“世界の敵”だった。
 

序文 Edit

「所詮、神とて元は人。必ずしも万能ではなく、時には我々と同様に過ちを犯す」。
 とある神学者は、自らの著書の中で不敬にもそう述べた。
 彼は人々から不敬者と罵られたが、人々の知らぬ歴史の中で、神は確かにいくつもの過ちを犯していた。

 神々が過ちを犯した時より数千年、舞台はテラスティア大陸北部ザルツ地方に存在する“橋の国”ダーレスブルグ公国。
《大破局》以前に国土として有していたレーゼルドーン大陸は、災厄から300年が経った今でも蛮族に支配されたままであり、奪還の為の戦いが今も尚激しく繰り広げられている。
 だが、ダーレスブルグの抱える戦いはそれだけではない。
 北への開拓を推進する「開放派」とレーゼルドーンに至る門を閉ざし、蛮族に備えるべきだと主張する「保守派」の国内での対立、そして何より南の大国“ザルツの要塞”ルキスラ帝国の脅威。
 それら3つの戦いに翻弄され、公国は次第に時代の波に飲まれていく。

 果たして人は、絶対的な力を持つ存在を前に、人としての尊厳を保ったまま抗い続ける事は出来るのだろうか。


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