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「君たちは、常に"自由"でありなさい」
「誰だろうと関係ない。邪魔はすんじゃねえ」
光ヶ峰学園に通う男子生徒です。大柄な身体と日に焼けた肌を持ち、ほぼ常時険しい表情を浮かべています。
その理由は、中学の頃から素行が悪く喧嘩に興じていたため、様々な方面から恨みを買い、今でもいつ誰に襲われるかわからないからだとされています。光ヶ峰学園にも不良生徒は存在しますが、上級生としてそれらを牛耳っている者たちでさえ、彼には手を出そうとはしません。
学園には高等部の入学試験を通過して入学していますが、彼の普段の態度を見るにそれを信じる者は誰もいません。基本的には一人で過ごす事が多いようですが、運動能力の高さを見込まれ、一部の運動部からはしつこく勧誘を受けているようです。
「みんなが健やかに過ごしてくれること。それが一番大事ですから」
光ヶ峰学園高等部2年A組の担任を務める女性教諭です。おっとりとした性格で、教師としてはまだ半人前な所もあり、小さなミスを犯してしまうことも少なくありません。生徒たちの中にはそんな彼女の頑張る姿を温かく見守る者も多く存在します。
学園の卒業生でもあり、当時から学園に存在する《七不思議》の話にも精通しています。国語教師らしく、その話を面白おかしく伝え聞かせることが得意で、その噂を聞きつけた好奇心旺盛な生徒が休み時間に彼女の元を訪れることも珍しくありません。
「っつーか当然っしょ。わたしだし」
光ヶ峰学園1年の女子生徒ですが、学校には全くと言っていいほど姿を見せていません。
学園内には中学生時代の知人もほぼいないらしく、クラスメイトですら彼女の事を知っている人間は少ない有様です。