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給仕 > いらっしゃいませ、 様。本日は何をご注文なさいますか? (09/21-22:32:06)
給仕 > いらっしゃいませ、ソルティア様。本日は何をご注文なさいますか? (09/21-22:32:58)
: とりあえず明日が拠点戻った辺りから始まるけど、ちょっと時間を進めてその後に、くらいかな。 (09/21-22:33:34)
: 自分から来る? それともこっちが行く? (09/21-22:33:44)
ソルティア : 来て欲しいかなー。 着地してる飛空船の甲板辺りにいるわ (09/21-22:34:27)
: 良かろう。 (09/21-22:34:42)
: (09/21-22:34:44)
: (09/21-22:34:45)
: 1つ目の中継塔《ドラゴンズジャベリン》を停止させた後、《アストラム》とユリウスたちは飛空船でマグダレーナたちの待つ拠点へと戻って来ていた。 (09/21-22:35:31)
: 次に目指すは、公都の《デュークダム・ピラー》。公都へ向かう前に、皆はひとまずの休息を取る事にした。 (09/21-22:36:26)
: そんな中、君は相変わらず灰色の音の降る夜空の下、飛空船の甲板に立っていた。 (09/21-22:36:49)
ソルティア : 「…………」 甲板の手すりに腕をかけて、灰色の風に当たっている。 兜こそ脱いでいるものの、甲冑姿なのは、突然の襲撃を警戒しているのだろう。 (09/21-22:37:59)
: そんな君の背後から靴音。規則正しいリズムで船内から甲板へと向かって来ている。 (09/21-22:39:20)
ソルティア : 「…………」 足音に気付き、腕を手すりの上に残したまま振り向く。 (09/21-22:39:51)
ユリウス : 現れたのは、ユリウス・クラウゼだ。君としては少々意外な相手かも知れない。 (09/21-22:40:12)
ユリウス : 「此処に居たか」 (09/21-22:40:15)
ソルティア : 「陛下」 少し驚いた顔になる。 (09/21-22:40:34)
ユリウス : 「ふふ、やはり意外だったか。……まぁ、君と私はあまり接点という接点も無かったからな」 無理もない、と言いつつ君の近くまでやって来て、手すりに手を掛ける。 (09/21-22:41:33)
ソルティア : 「はい。次に行くところを考えると……シャルロットさんかヤンファさん辺りが来るかな、と思ってましたから」 (09/21-22:42:07)
ユリウス : 「彼らも、じきに来るかも知れないが……」 ちら、と兵舎の方を見て。 「私にしか出来ない話もあると思ってね」 (09/21-22:42:45)
ソルティア : 「……ルナに関する話、ですね」 すっと顔を引き締めて。 (09/21-22:43:06)
ユリウス : 「ああ」 (09/21-22:43:30)
ユリウス : 「アレクサンドリアと通謀している事までは知らなかったが、表向き、彼女は私と“ベアトリス”に雇われている形だった」 (09/21-22:44:05)
ユリウス : 「だから、彼女との接点がまるで無い訳ではない」 (09/21-22:44:19)
ソルティア : 「えぇ。……彼女と別れた当時の事を思い出していましたが、あの少し前から接点があったようですからね」 (09/21-22:44:33)
ユリウス : 「そうだ。私たちが彼女に依頼を始めたのは、《蒼銀戦役》が激化し始める頃だ」 (09/21-22:45:23)
ソルティア : 「……幾つか気になる事はありました。聞きたいことも。それを考えると、出向いていただいたのはありがたい事です」 手すりに背を向けて、片方の肘をかけてもたれる。 (09/21-22:45:30)
ユリウス : 「では、それから答えるとしようか」 そこに話すべき事が含まれるかも知れない。 (09/21-22:46:06)
ソルティア : 「まず一つ気になったのは、観測者……カエルレウスの言葉です。彼はルナの事を“断罪者”と呼んでいました」 (09/21-22:47:00)
ソルティア : 「僕は彼女にそんな名がついていたことを知りません。……そこに一体どんな意味が含まれているのか、知っていますか?」 (09/21-22:47:22)
ユリウス : 「……いや、その名は初めて聞いたな。となると、それはアレクサンドリアとの間での通称か何かになるのだろう」 (09/21-22:48:38)
ユリウス : 「あくまで、私が知っていたのは“死神”と呼ばれていた彼女だ。……まぁ、実際はそのような二つ名とは掛け離れた者だったが」 (09/21-22:49:22)
ソルティア : 「……知りませんでしたか」 小さく息をついて。 「……その後彼女は、自分の左目を気にしているようでした。それの手がかりになるかとも思ったのですが……」 (09/21-22:49:33)
ユリウス : 「……左眼?」 思い出すようなをして。 「……ああ、確かに、彼女に会う時にそのような仕草を見せる事があったな」 (09/21-22:50:26)
ユリウス : 「……主に《呪音事変》よりも後、だったか」 (09/21-22:50:41)
ソルティア : 「そんな癖、以前は無かったはずですから」 こくりと頷いて。 「……《呪音事変》よりも後、ですか……」 (09/21-22:51:13)
ユリウス : 「それ以前はそのような仕草をすることは私の記憶の限りは……無いな」 (09/21-22:52:25)
ソルティア : 「……《呪音事変》は、この事態を引き起こす為の大きな転機になったものだと思いますから。嫌な想像ばかりが思いつきますね……」 首を横に振って。 (09/21-22:52:50)
ユリウス : 「……いや、どうだろうな」 (09/21-22:53:32)
ソルティア : 「え……?」 (09/21-22:53:49)
ユリウス : 「周到なアレクサンドリアの事だ。恐らく、彼女と出会った頃から私に隠れてルナティアと通謀はしていたのだろう」 (09/21-22:54:03)
ユリウス : 「だが、《呪音事変》まではそのような仕草は見せておらず、彼女は《虚人》であったようにも思えない」 (09/21-22:54:49)
ユリウス : 「……アロイス殿や他の《虚人》たちとは、大きく違っていたからな」 (09/21-22:55:07)
ソルティア : 「……確かに、そうですが。彼女は……今までの彼女と同じでした。僕に対する態度は、ともかく」 袂を分かったのだから、それは当然のことなのだが。 (09/21-22:55:46)
ソルティア : 「……だからこそ、今になって蝕まれ始めたのではないか、と危惧したのですが。違うのでしょうか?」 (09/21-22:56:23)
ユリウス : 「……本当にそう思うのか?」 <今までの彼女と同じ (09/21-22:56:56)
ソルティア : 「…………」 口ごもる。 (09/21-22:57:24)
ユリウス : 「少なくとも、私は《呪音事変》の前後で彼女の中で何か変化があったように感じていた」 (09/21-22:57:55)
ユリウス : 「そしてそれは、彼女という人間にとって、悪い変化ではない……と思っていた」 (09/21-22:58:18)
ソルティア : 「あぁ……そういう意味でしたか」 違う意味に取っていたようだ。 「それでしたら、明確な変化はありますね」 (09/21-22:58:35)
ユリウス : 「ああ、取り違えていたか。済まない」 (09/21-22:59:29)
ソルティア : 「友達、になったそうですよ。シャルロットさんと。……彼女も嫌がってるように見えますが、まんざらでもないんでしょう」 少し微笑み。 (09/21-22:59:38)
ユリウス : 「……成程。友人、か」 (09/21-23:00:05)
ユリウス : 「彼女が変わる切欠としては、大きなものだったろうな」 (09/21-23:00:18)
ソルティア : 「再び出会った時の彼女、と言う意味にとっていたようで。その頃は、別れた頃のままの彼女でしたからね……」 (09/21-23:00:29)
ユリウス : 「《呪音事変》の前までは、彼女は8年間殆ど変わっていなかった。アレクサンドリアとはそれなりに親しくしていたし、私にも多少話をしてくれるようにはなったがね」 (09/21-23:01:33)
ソルティア : 「大きなものだと思いますよ、とても」 灰色の空を見上げて。 「……彼女はいつも、自分のことを“狂った劣等品”だと言っていました。自分は普通の人とは違う、普通にはなれないんだ、と言い聞かせるように……」 (09/21-23:01:38)
ユリウス : 「普通にはなれない――か」 同じく空を見上げて。 「彼女のような者を救い、皆を正しい意味で平等な世界に置く事、それが私の目的だった」 (09/21-23:02:49)
ユリウス : 「……アレクサンドリアも、言葉だけならば同じ目的なのだろうな」 (09/21-23:03:02)
ソルティア : 「……そうなんでしょう。そうでなければ、ルナがここまで肩入れはしません」 (09/21-23:03:31)
ユリウス : 「……だが、そうだな」 (09/21-23:03:57)
ユリウス : 「私は、彼女は十分、“普通”の人間らしい一面を持っていたと思うよ」 (09/21-23:04:15)
ソルティア : 「はい」 にこり、と嬉しそうな笑顔になる。 まるで自分が褒められたかのように。 (09/21-23:04:54)
ユリウス : 「君と彼女は、《蒼銀戦役》の終期に袂を分かったのだったな」 (09/21-23:05:29)
ソルティア : 「……切欠なんだと思います。結局の所」 再び手すりと向き合い、灰色の空を見上げる。 「僕とルナはいつも同じように動いていました。でも、一つ違う所があるんです」 (09/21-23:05:43)
ユリウス : 「……ん?」 (09/21-23:05:54)
ソルティア : 「彼女はいつだって、殺す役でした。彼女が接する人は、殺す対象でしかない。でも、僕は、彼女を導く“誘導者”だったんです」 (09/21-23:06:32)
ソルティア : 「街に入り、多くの人と会話を交わし、情報を集め……その間に、僕は知ったんです。この世界にはたくさんの人がいて、たくさんの優しさを持ってる事を」 (09/21-23:07:22)
ソルティア : 「だから、僕はそれに憧れた。憧れたんです。……だから、《蒼銀戦役》の終期に彼女と袂を分かった時。今の義妹であるアカシャに、手を差し伸べる事が出来た」 (09/21-23:08:27)
ソルティア : 「でも、彼女は知らなかったんだと思います。だから、出来なかった。本当に、ただ知らなかっただけで……」 (09/21-23:09:04)
ユリウス : 「……成程。確かに、そう言った違いはあるのかもしれない」 (09/21-23:10:07)
ユリウス : 「だが……個人的には、彼女は何処までも不器用なのではないか、と感じる事もある」 (09/21-23:10:29)
ユリウス : 「人の“優しさ”なら、彼女はきちんと持っていたよ」 (09/21-23:10:58)
ソルティア : 「……ん……」 思い当たるような節があるように、小さな声をあげる。 (09/21-23:11:06)
ユリウス : 「……先の話の続きをしよう」 蒼銀戦役の終期に云々、の。 (09/21-23:11:35)
ソルティア : 「……はい、お願いします」 (09/21-23:11:45)
ユリウス : 「君は、私たち皇帝派の元に反対派の権威失墜の切欠となる情報をもたらしてくれたな」 (09/21-23:12:20)
ユリウス : 「それも私たちの筋書きだったのだが……それはさておいておこう」 (09/21-23:12:33)
ソルティア : 「はい。別れる時、ルナがくれたものでした」 (09/21-23:12:39)
ユリウス : 「そして、君と君の義妹……アカシャさんと言ったか。君たちはそれ以後、基本的には平穏に過ごしていたはずだな」 (09/21-23:13:20)
ソルティア : 「えぇ……そのはずです。日常の些細なトラブルはともかく」 と頷く。 (09/21-23:13:59)
ユリウス : 「曲がりなりにも、君たちは反皇帝派を陥れた。その妨害が入ってもおかしくはない」 (09/21-23:14:31)
ソルティア : 「……はい……まさか、それは」 (09/21-23:14:59)
ユリウス : 「アレクサンドリアの力とて、今でこそザルツやエイギア地方一帯に響きわたっているが、当時はまだ限界があった。全ての人物を思いのままに操れた訳ではない」 (09/21-23:15:05)
ユリウス : 「……ならば何故、君たちの前にそのような輩が現れなかったのか」 (09/21-23:15:20)
ユリウス : 「――もう、言うまでもないだろう」 (09/21-23:15:27)
ソルティア : 「……ルナが?」 (09/21-23:15:27)
ユリウス : 「ああ」 ゆっくりと頷いて。 「彼女が、私とアレクサンドリアに協力する条件として望んだのが、君たち二人の生活の保障だった」 (09/21-23:16:11)
ソルティア : 「……そっか……もう」 手すりを握り締め、喜びと寂しさが入り混じった笑みを浮かべる。 (09/21-23:16:22)
ユリウス : 「彼女は、君という存在を切欠に、人としての当たり前の優しさを手に入れられた」 (09/21-23:17:06)
ユリウス : 「ただ、彼女自身がそれに気付いていないだけだ」 (09/21-23:17:15)
ソルティア : 「何だよ……もう。素直に言ってくれれば、いいのにさ……」 独り言のように呟いて、軽く目じりをぬぐう。 (09/21-23:18:00)
ソルティア : 「……陛下が言っていた不器用、と言うのは。そういう事なんですね……」 (09/21-23:19:23)
ユリウス : 「それが彼女なのだろう。不器用で、恥ずかしがり屋の、何処にでも居る普通の少女だ」 (09/21-23:19:25)
ユリウス : 「ああ」 (09/21-23:19:31)
ユリウス : 「……そして、それを彼女に気付かせてやれるのは、その優しさを受けた君以外には居ない」 (09/21-23:19:51)
ソルティア : 「……はい。彼女が不器用な分は、僕が素直になりませんとね」 ユリウスに顔を向けて、淡い微笑を浮かべる。 (09/21-23:20:24)
ユリウス : 「そうだな。それがいい」 (09/21-23:20:45)
ユリウス : 「さて……あまり言い過ぎるともし知られた時にルナティア本人から酷く糾弾されそうだ」 (09/21-23:21:44)
ユリウス : これ以上は止めておこう、と肩を竦める。 (09/21-23:21:52)
ソルティア : 「陛下曰く、恥ずかしがり屋、ですものね」 と笑う。 勿論、自分だってそう思っているのだが。 (09/21-23:22:22)
ユリウス : 「ああ。流石に彼女を本気で怒らせたら私もどうなるか知れた者ではないからね」 (09/21-23:22:49)
ユリウス : 「くれぐれも、彼女には黙っておいてくれ」 冗談らしく言って。 (09/21-23:23:07)
ソルティア : 「えぇ、秘密にしておきましょう。照れを隠した顔も、見てみたいものですが」 なんて冗談を言い。 「……ありがとうございます、陛下」 (09/21-23:23:55)
ユリウス : 「――……」 再び手すりに向かって、虚空を眺めながら真剣な表情になる。 「君が無事、彼女をこちらの世界へ連れ戻した後は、マグダレーナや私の出番だ」 (09/21-23:25:21)
ソルティア : 「……お願いします。僕も、その為に尽力しますから」 (09/21-23:26:03)
ユリウス : 「彼女のような不幸な者を救う事、それが私達統治者の責務だ。……絶対的な支配が不可能なのであれば、手の届きうる限りで、私たちは必死にその手を伸ばさなければならない」 (09/21-23:26:03)
ユリウス : 「犠牲を出さない、とは言い切れない。人の手には何処かに必ず限界がある。人から生まれた神もまた、それは同じかも知れないが」 (09/21-23:26:45)
ユリウス : 「それでも、私は思い出した。自らの理想を、正義を」 (09/21-23:27:03)
ユリウス : 「目の前の君たちが少しでも幸福を感じられるよう、力を尽くすのが私たちだ。マグダレーナもきっと、そう言うだろう」 (09/21-23:27:36)
ユリウス : 「だから、その後の事は案ずる事は無い。全力で、彼女の手を掴め、ソルティア」 (09/21-23:27:59)
ソルティア : 「……初めて会った時よりも、強い目をしているように思えますね、陛下……」 (09/21-23:28:18)
ユリウス : 「強いかどうかは分からないが……そうだな。君たちのおかげで、子供の頃の、純粋な気持ちを思い出す事は出来たよ」 (09/21-23:29:06)
ユリウス : 「その意志が、君にはそう見えるのかも知れないな」 (09/21-23:29:19)
ユリウス : 「……それに、今の私はあの時と違って独りではない」 (09/21-23:29:37)
ソルティア : 「……少なくとも、以前より多くの人が陛下の傍にいますからね」 と小さく笑い。 (09/21-23:30:05)
ユリウス : 「ああ、頼もしい限りだ」 (09/21-23:30:41)
ソルティア : 「……正直に言うとね、まだ迷いがあるんです。それは、彼女の手を掴む事、ではなく」 なびく髪を押さえながら空を見上げる。 (09/21-23:31:49)
ユリウス : 「何に対してだ?」 (09/21-23:32:23)
ソルティア : 「本当に、自分の選んだ選択が正しいのかどうか。……僕らはこの世界を打ち砕き、以前の世界を取り戻すと決めました」 (09/21-23:32:44)
ソルティア : 「それでも、それは正しい事なんだろうかと思います。……人としての幸せを追い求めず、ただ平穏だけを得ようとするなら、この世界は間違ってはいないんでしょう」 (09/21-23:33:56)
ユリウス : 「――正しい、か」 (09/21-23:34:52)
ソルティア : 「自分達が選んだ選択、その結果手に入るもの。選ばなかった選択肢と、手に入らなかったもの。そのどれが正しくて、何が間違っていて、それを誰が間違いだと決めるのか」 (09/21-23:34:53)
ソルティア : 「僕には分かりません。だから迷って、悩んで、戸惑っているんです。それでも人は皆、自分で正しいと信じた道を進まないといけない……」 (09/21-23:35:39)
ソルティア : 「……或いは、正しいと思っていなくても」 (09/21-23:36:23)
ユリウス : 「客観的に見れば」 (09/21-23:36:48)
ユリウス : 「“正しい”のは、アレクサンドリアの方なのだと思う事は私にもある」 (09/21-23:37:03)
ユリウス : 「彼女の皆に平等に幸福だけを与えるという望みは、真実だろう」 (09/21-23:37:40)
ユリウス : 「そのような世界があるならば、きっと世界の多くの人々はそれを臨む」 (09/21-23:37:54)
ユリウス : 望む。 (09/21-23:37:56)
ユリウス : 「だが、私たちはそれに納得出来ない。でも、その選択も確固たるものではない。迷い、悩み、戸惑い、それらに葛藤している」 (09/21-23:38:51)
ユリウス : 「――それでいい」 (09/21-23:39:00)
ソルティア : 「…………」 (09/21-23:39:29)
ユリウス : 「迷い、悩み、戸惑い、泥だらけになりながら、それでも何かを追い求め、後悔し、また足掻く」 (09/21-23:39:44)
ユリウス : 「それが人のあるべき姿だ。……その先に掴んだ幸福こそ、その者にとって本当に価値のあるものだ」 (09/21-23:40:05)
ユリウス : 「絶対的な正義というのは、時に人の眼を曇らせる。私がそうであったように」 (09/21-23:40:32)
ユリウス : 「人は過ちを犯す。それがあるべき姿だ」 (09/21-23:40:43)
ソルティア : 「……やっぱり、辿り着く結論は同じなんですね、陛下」 くす、と面白そうに笑い。 (09/21-23:40:50)
ユリウス : 「――だが、人はそれを正す事が出来る。次に後悔をしないように」 (09/21-23:41:01)
ユリウス : 「……きっと、今共に居る者たちは皆その結論に達するのだろうな」 (09/21-23:41:21)
ソルティア : 「えぇ。……僕は思ったんです。“幸福”だけがある、と言う状態は、はたして“幸福”なんだろうか、と」 (09/21-23:41:48)
ユリウス : 「何が幸せで、何が辛いか。決めるのは、それを感じる人間だ」 (09/21-23:42:25)
ユリウス : 「……だから、“幸福”しか存在しなければ、それは“普通”でしか無くなる」 (09/21-23:42:48)
ソルティア : 「……えぇ」 小さく頷き。 (09/21-23:42:58)
ユリウス : 「……それ故、この世界はこうも虚ろに感じられるのだろう」 (09/21-23:43:24)
ソルティア : 「……悩み、迷って、戸惑い、苦しみ、怒り、悲しみ……それを超えてきたからこそ、喜びも、楽しみも、色鮮やかに感じられる」 (09/21-23:43:56)
ソルティア : 「でもこの世界はそれがない。だから、きっと“灰色”なんでしょうね」 (09/21-23:44:25)
ユリウス : 「ああ。本来、白と黒の間にはもっと様々な、無限の色が広がっているはずだ」 (09/21-23:45:15)
ユリウス : 「それでも、この世界はただひたすらに、灰色に染まっている」 (09/21-23:45:26)
ソルティア : 「全ての色が褪せた、何も残らない灰色に……」 (09/21-23:45:45)
ユリウス : 「……だから、私たちはこの世界を否定する。例え、多くの者がこの世界を望んだとしても」 (09/21-23:46:17)
ソルティア : 「……えぇ。僕もそう思います」 (09/21-23:46:32)
ユリウス : 「それが正しいとか、正しくないだとか、そのような事は二の次だ。ただ、自分の“信念”に従えばいい」 (09/21-23:46:50)
ソルティア : 「本当の彼女には、もっと鮮やかな色が似合うはずなんです……」 (09/21-23:46:55)
ユリウス : 「……そうだな。何せ、彼女は夜空に輝く月なのだから」 (09/21-23:47:47)
ソルティア : 「……こんな灰色の空では、彼女の姿が見えませんから」 そう言って、灰色の空をにらむように見上げる。 (09/21-23:48:24)
ユリウス : 「……そうだな」 同じく空を見上げ。 (09/21-23:49:12)
ユリウス : 「さて、そろそろ君も休むといい」 (09/21-23:50:03)
ユリウス : 「見張りは私が引き継ごう」 (09/21-23:50:09)
ソルティア : 「ありがとうございます」 丁寧にお辞儀をして。 「では、失礼しますね」 そう言って踵を返し、背筋を伸ばして歩き去っていく。 (09/21-23:51:04)
ユリウス : 「ああ」 その力強く感じられる背中を、微かに微笑みながら見送って。 (09/21-23:51:30)
ユリウス : 「……よく言うものだな、私も」 かつての自分を思い出し、自嘲気味にそう呟いて。 (09/21-23:52:50)
ユリウス : 「――さて、精々偽り者にならぬよう、尽力しなければな」 誰にともなく、そう言った。 (09/21-23:53:54)
: (09/21-23:53:59)
: (09/21-23:54:00)
: お疲れ様でした! (09/21-23:54:33)
ソルティア : お疲れ様でした! (09/21-23:54:39)
: だばばば。 (09/21-23:54:44)
ソルティア : よーし撤退だばだー (09/21-23:54:46)
給仕 > 様。またのご来店をお待ちしております。 (09/21-23:54:46)
給仕 > ソルティア様。またのご来店をお待ちしております。 (09/21-23:54:48)
発言統計 |
ユリウス | 92回 | 55.1% | 3250文字 | 52.1% |
ソルティア | 62回 | 37.1% | 2714文字 | 43.5% |
| 13回 | 7.8% | 278文字 | 4.5% |
合計 | 167回 | 6242文字 |