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20151003_0

2015/10/03
ジーク
21:23:03
よっ、GM。来たなら声かけてくれよ、つれないな。
ジーク
21:23:26
つれないな。
GM
21:23:35
せやろ。
クリストファー
21:23:40
うむ
GM
21:29:51
ではよろしくお願いします。
クリストファー
21:30:06
よろしくお願いします。
ジーク
21:30:16
よろおね(略
キルシー
21:30:47
おねがいします
GM
21:30:57
 
21:30:59
 
21:32:00
その夜は、直前の戦いなど感じさせないくらいに静かだった。
21:33:33
フェンディル王国軍の勝利という結果で終わりを見せたそれは、すんなりと両軍の間に広まっていき、武器を手にしている者は君たちの戦いの後すぐにいなくなった。
21:34:48
残った蛮族軍の処遇についてあれこれと話が交わされる中、君たちは君たちで、“彼ら”に話を聞く絶好の機会を得ていた。
21:35:36
――夜、設営された天幕の下でクリスとキルシー、そしてラフェンサの3人は敵軍の将であったエルクールと対面している。
21:36:53
先に見せた態度の通り、彼はもう戦うつもりは微塵もないようで、フェングの言葉もあってか、処遇が決まるまでの間はある程度自由が利くことにされているようだ。
#エルクール
21:37:47
「……揃いも揃って、何か話でもあるのか」
GM
21:38:30
迎えたエルクールの表情はやや不機嫌そうな気がするが、平時からこんなものであったかもしれない。
クリストファー
21:38:36
「とりあえず、そうだな……差し当たって、フェングのことで確認したいことがある」
キルシー
21:38:37
「ただ同席しているだけだ」 クリスに声を掛けられた、ということにしよう
#ラフェンサ
21:39:45
「あはは……悪いね、あなたの方も疲れてるだろうに」
クリストファー
21:40:22
「悪いな。だが、状況がどうなるかもわからないからな。出来るだけ早めに聞いておきたい」
#エルクール
21:40:25
「ふん、くだらん心配はいい」 ラフェンサに愛想も何もなくそう返して。 「アイツのこと……まあ、そうなるか」
クリストファー
21:41:06
「まず……エルクール、お前はフェングが救出された時のことを詳しく知っているか?」
#エルクール
21:41:48
「詳しくとは、どの程度を指す。話は当然それなりに聞いてはいるが、その場に居たわけではないぞ」
キルシー
21:42:23
「その場に居たのはオルハだから、な」
クリストファー
21:42:45
「……そうだな。要点は、フェングが何をさせられていたか、といったところか」
#ラフェンサ
21:43:23
「……戦いの終わり際のあの子の様子、尋常じゃなかったからね」
キルシー
21:44:11
「……記憶が混濁しているような様子だったな」
#エルクール
21:44:41
「あくまで、聞いた話でしかないが……」 と前置きをしてから。
21:45:45
「攫われた他の贄たちに殺されそうになり――自衛のために、彼らを殺したそうだ」
クリストファー
21:46:03
「……」 眉根を顰め。 「やっぱり、か」
#ラフェンサ
21:46:22
「……!」 歯を噛んで、顔を背けて。 「……あの様子を見るに、そんな感じじゃないかとは思ってたけど」
クリストファー
21:46:31
呟き、片手で軽く頭を抱える。
#エルクール
21:48:03
「《血の禊事件》において流れた血の大半は、教団員の手によって直接齎されたものではないと聞いている」
クリストファー
21:48:38
「……くそ、なんてこった」 ちらり、とキルシーを見やる。これがどういうことか、キルシーは思い至っただろうか。
キルシー
21:48:43
「……」 顎に手を当て考えを巡らせる。アメルの事が頭を過った
#エルクール
21:48:51
「何処まで真実かは分からんが……奴らは解放を餌に、贄たち自身に殺し合いをさせたそうだ」
クリストファー
21:50:02
「……ああ。知ってるさ。いつぞやに教団員――テムズから聞かされたからな」
#エルクール
21:50:22
「……まあ、事件が公に知られる少し前には、フェングはオルハによって救出されたから、その後の事は俺たちもよく分かってはいない」
21:50:47
「確か、お前たちの街の魔動機院の副院長だったか」
クリストファー
21:51:03
「元、な」
キルシー
21:51:04
「……ああ」 一旦考えるのを止め、頷く
#ラフェンサ
21:51:22
「……あの人からは、もっと色々聞きたかったんだけどね」
#エルクール
21:52:04
「まあ、今更そんな輩の事を語っても意味は無いな」
クリストファー
21:52:45
「まあ、奴自身のことはいい」
21:53:29
「ただ、……」 やや言いづらそうに、 「奴は、キルシーの妹もその現場に居たのだろうと言っていた」
#ラフェンサ
21:53:51
「…………」
キルシー
21:54:05
「……」 そんなクリスの表情を見て 「ああ。その場に居た」
21:54:39
「アメル……俺の妹は、鈍器や鋭利な物で傷付けられ、死に至った」
21:55:15
「その話の通りであれば……大体その場の状況は察するのも容易い」
#エルクール
21:55:40
「……オルハを助けたという娘か」
クリストファー
21:56:25
「……。そして、フェングもその殺し合いに参加させられ……他の者達を殺した」
キルシー
21:57:21
「そうだ」 エルクールに頷いて
#エルクール
21:58:16
「より正確に言えば、その“殺し合い”は何度か行われたはずだ」
21:59:15
「フェングが攫われ、あいつに“殺し”をさせ、その後オルハが救出するまでの間に少なくとも1回」
クリストファー
21:59:29
「……本当か?」
#エルクール
21:59:57
「フェングを救出してから、事件が明るみに出てフェンディル軍が乗り込み、決戦が行われるまでに、こちらでも少なくとも1回は起きているだろう」
22:00:20
「オルハがフェングを救出した段階では、まだ封印は解放されていなかったはずだからな」
キルシー
22:00:35
「……成る程」
#エルクール
22:00:36
「そこでもしフェングが命を落としていれば、その場で解放されたのだろうが……」
クリストファー
22:00:49
「……そんな狂気の沙汰を、最低3度も、か」
#ラフェンサ
22:01:08
「……そうだね。エレディア方面から光の柱が上がったのは、決戦の直前だったはず」
22:01:31
「フェングの血や魂じゃなく……他の犠牲者たちの血で解放されたんだと思うよ」
#エルクール
22:02:07
「それを贄同士でさせる必要など、まったくないがな」
22:02:48
「それにも奴らなりの意味があったのか、たえだの“演出”か。いずれにしても趣味が悪いことだ」
クリストファー
22:02:54
「……蠱毒の壷、って奴だろう。理屈としては解るが、胸糞の悪い話だ」
キルシー
22:03:01
たえだ
#エルクール
22:03:09
たえだ
22:03:12
謎のえがはいった。
キルシー
22:04:17
「…………」 話を聞きながらも、再び何かを考えるように口元に手を当てたままだ
#ラフェンサ
22:04:29
「キルシー、どうしたの……?」
クリストファー
22:04:39
「……まあ、そういうことなら、俺の想像は外れていてくれる可能性はそれなりにあるな」
#エルクール
22:04:49
「想像?」
クリストファー
22:05:57
「……回りくどく言っても仕方ないな。キルシーの妹を直接手に掛けたのはフェングじゃないか、って可能性だ」
キルシー
22:06:20
「……」 ラフェンサに答えようとしてからクリスに視線をやる
#エルクール
22:06:42
「それなりではなく――まず無いといっていいだろう」
キルシー
22:06:46
「そうだな。俺もそれに関しては思うところがあった」
クリストファー
22:07:18
「……断言できる程の根拠があるのか?」
#エルクール
22:07:49
「フェングを救出した後、アイツの身はオルハから別の者に引き継がれ、父の元へと届けられた」
22:08:28
「……オルハは、奴らの拠点で少々しくじったらしくてな。その後もしばらく、教団に身を追われる事になり、単独行動に移った」
22:08:46
「オルハがその男の妹に助けられたのは、その後のことだ」
クリストファー
22:09:15
「……そうか」 どこかほっとした様子で。
キルシー
22:09:51
「順序的には、そうだな」
#エルクール
22:10:25
「ああ。少なくともその点を心配する必要はあるまい」
キルシー
22:10:47
「ただ、アメルの遺体が奴らの拠点で見つかったのは事実なんだ」
22:12:30
「オルハが巻き込んでしまったという考えで、『私が殺した』などと言っているのはそういうことなのだろう」
#エルクール
22:13:26
「……イクスラーゼの奴ならばともかく、流石にその辺りの細かい事情までは俺も通じていなくてな」
クリストファー
22:13:32
「俺はてっきり、フェングを庇う意味もあったのかとも思ったが……今の話じゃ、それはないようだしな」
#エルクール
22:14:01
「だが……オルハと関わったことで、命を落とす結果になったのは確かだろう」
22:14:14
「それを“自分が殺した”と言うべきかどうかはさておくとしてな」
キルシー
22:15:23
「その辺りに関して責めるつもりはないのだが……まぁこれは今関係ない」
#エルクール
22:17:08
「理由なくする奴ではないが……オルハが直接手に掛けたという可能性も、0ではない」
キルシー
22:18:12
「先程も言っただろう。アメルの遺体にあった傷跡はオルハの扱うようなものではない」
22:20:07
「……それと、これはまだ整理しきれていないが。アメルが死に至った状況に不審な点があるんだ」
#エルクール
22:20:15
「……というと?」
クリストファー
22:20:23
「鈍器や鋭利なもの、か。……まあ、状況を考えるなら……その、他の生け贄たちによってたかってやられた、ってのが妥当だが」
キルシー
22:21:45
「アメルは当時、森へ出掛けて薬草などを採っていたのだが……途中から『友達が出来た』と言って、より頻繁に森へ行くようになった」
22:22:14
「友達というのがオルハであるのは、これまでの話からして間違い無いだろう」
22:23:47
「そして、アメルはその森にある小屋を目印に活動していたのだが……」
22:25:09
「アメルが攫われて捜索を頼んで発覚したことだ。その小屋の周辺で致死量の血痕があった」
#ラフェンサ
22:25:48
「……殺されたのは、そこで、ってこと?」
キルシー
22:26:45
「アメルの血である確証はないが、妹が帰ってこなくなってから見つかったものだ。可能性は十分にあり得る」
#エルクール
22:27:29
「……その辺りについて、詳しくオルハに聞いたことはないのか」
クリストファー
22:27:52
「それは……確かに妙な話だが」
キルシー
22:28:13
「ああ、妙だろう。遺体はそこに無く、教団の拠点にあったのだから」
22:28:53
「オルハからは……」 何か引っ掛かる点がないか思い出しながら
#ラフェンサ
22:29:14
「他に利用者がいたならその人のものって可能性もあるけど……それもちょっとおかしいよね」
22:30:36
「アメルはオルハを助けて、多分その小屋で匿ってたんでしょ? 他の利用者がいれば、オルハやアメルのことはもっと知られてるのが普通だけど、そんな話は聞いたことないし……」
クリストファー
22:32:34
「例えば……そうだな」
22:35:00
「匿われていたところを教団員達に見つかって、キルシーの妹は捕まり、オルハは逃走するしかなかった……血痕はオルハが抵抗した際にやられた教団員のもの……ってのは?」
#エルクール
22:35:45
「ああ、その可能性はあるだろう」
キルシー
22:36:20
「……成る程」
22:36:47
「が、いくつかオルハの言葉で思い出した」
クリストファー
22:37:42
「何か言ってたのか?」
キルシー
22:38:03
「血そのものはアメルのものと見て間違いはなさそうだった……と言っていた」
22:38:47
「クリスの話で言うならば、教団員に見つかり殺された、もしくは殺されかけた」
#エルクール
22:38:54
「ふむ……。戦闘があったのなら、教団員の血が混ざっていてもおかしくはないにせよ、アイツがそう断言したか」
キルシー
22:39:31
「そしてそこから生贄とするために拠点へと運ばれたという可能性が大きいか」
#エルクール
22:40:09
「妥当な所だな」
キルシー
22:40:14
「……しかし、仮に死んでいたとしたら、だ」
22:40:54
「遺体は教団が行う儀式に必要だったのか。これもまた不審な点だ」
#エルクール
22:42:27
「そう考えると、小屋で襲撃された時には辛うじて生きていたと考える方がしっくり来るが……何とも言えんな」
キルシー
22:43:18
「ああ」 頷いて 「例えそうだったとしても……何か引っ掛かるような感じがある」
クリストファー
22:44:29
「……本当は何があったのか、オルハがどうしてあそこまで頑ななのか……どうにも、まだ情報が足りないか」
#エルクール
22:45:08
「確かなのは、アイツが望んでお前の妹を殺したなどということは無い、ということくらいか」
キルシー
22:45:48
「そうだな」
クリストファー
22:46:00
「それに関しちゃ、皆揃って承知してるだろうよ」
#エルクール
22:46:05
「……オルハが頑なな理由は、アイツ自身の問題だろう」
クリストファー
22:46:59
はあ、と溜息を吐き、 「やっぱり、直接会って問い質すしかないか」
#エルクール
22:47:02
「そいつの死に関して、一番許すことが出来ていないのは恐らくオルハ自身だ」
22:48:18
「オルハ自身の中だけで折り合いをつけることは、アイツには難しいだろう」
キルシー
22:48:48
「…………」 ふう、と息を一つ吐いて
#エルクール
22:48:59
「……ならば、“誰に赦されれば”あいつが納得出来るのか。考えておくがいい」
クリストファー
22:49:59
「……」
キルシー
22:49:59
「……どうも、それを話そうにも避けられていたから困ったものだがな」 やれやれと
クリストファー
22:50:27
「ま、何とかして会いに行くさ。そうだろ」
キルシー
22:50:59
「ともあれ、クリス。アンタが気に掛けてくれていた自体は起きてない。それは確認できたんだ」
22:51:19
「後は、そう。会いにいくだけだ」
#エルクール
22:51:35
「オルハは、兄妹の中でも特別にヴィクトール(父上)を慕っているからな」
クリストファー
22:52:06
「ああ。……ただまあ、フェングの心の傷は思った以上だ。……いや、《血の楔》に巻き込まれた、って聞いた時点で想定しておくべきではあったか」
#エルクール
22:52:50
「自分がどうすべきなのか、未だに見えていないのだろう」
#ラフェンサ
22:53:56
「……そうだね。フェングの方は、これからしっかりフォローしていかなきゃ」
クリストファー
22:54:44
「ああ。……ただ、下手に記憶をほじくり返すようなことをするのもまずいだろう。あいつの心が壊れちまっちゃ、元も子もない」
22:55:21
「ある程度は、自然の成り行きに任せた方がいいかもしれない」
キルシー
22:55:40
「今はこの戦いに集中しなければならない。どの道、少しは時間を置く事になる」
#ラフェンサ
22:56:24
「うん、今はフェングにあまり聞くつもりはないよ。……まずはそういうとこよりも、楽しかった昔の事をもっと思い出してほしいしね」
クリストファー
22:56:36
「ああ。それがいい」
キルシー
22:57:39
「……大丈夫だ。それまで離れていても、きっと思い出してくれる」
#ラフェンサ
22:58:38
「……だといいな。じゃなくて、もし思い出せなくても、思い出させてみせるよ」
キルシー
22:59:21
「大事な兄弟……いや、姉妹なんだ。思い出が消えている事なんてない」
22:59:44
「妹が居なくなっても、消えていないんだからな」
#ラフェンサ
22:59:54
「キルシー……」
#エルクール
23:00:56
「……さて、話はもう十分だろう」
キルシー
23:00:57
「……さて」 話を切り替えるように 「クリスも訊きたいことは済んだか」
#エルクール
23:01:21
「その“先”を掴みたいのならば、お前たちも身体を休めるがいい」
クリストファー
23:01:39
「ああ。十分だ」
#エルクール
23:01:43
「ここから先に待つのは、俺たちとは比べ物にならない実力者ばかりなのだからな」
クリストファー
23:01:56
「……お前に身体の心配されるとはな」
キルシー
23:02:06
「……ふん。イクスラーゼといい、敵だったアンタに言われるのも妙なものだ」
#エルクール
23:02:43
「奴も俺も……戦の勝敗には大して興味はないからな」
キルシー
23:03:01
「……そうか。まぁアンタとは別の方向で話したいこともあるのでな」 魔動機のあれこれ 「また時間を取らせてもらうぞ」 席を立って
#エルクール
23:03:22
「気が向けばな」
キルシー
23:04:03
「先に行く」 エルクールの返事を聞き流しつつも、先に部屋を出て行った
#ラフェンサ
23:04:40
「それじゃあ、わたしたちもいこうか」
クリストファー
23:04:59
「ったく、仮にも蛮族側の奴が言うセリフじゃねえよな」 呆れ気味に。<勝敗興味ねえ
#エルクール
23:05:49
「事実なのだから仕方あるまい」
クリストファー
23:06:23
「ああ」 ラフェンサに頷き。 「じゃあな。また何か聞きたいことが出来たら、話聞かせて貰うぞ」
#エルクール
23:08:08
「……まあ、虜囚だというのにある程度自由にさせてもらっている事もある。必要になれば来るがいい」
#ラフェンサ
23:10:35
「流石に何の許可もなしに出歩かれるとみんな驚いちゃうから、そういう時は近くに居る人に声をかけてね」
#エルクール
23:10:54
「ああ」
23:11:44
その後、立ち去る二人の背を見送ってから、腕を組み一人考え事を始めた。
GM
23:11:47
 
23:11:48
 
ジーク
23:18:21
かのような会話が繰り広げられた天幕から少し離れた、自身が利用する天幕側。
23:19:13
その裏手にあるやや開けた場所で、ゆったりした格好で剣と拳を握り鍛錬をこなす男の姿があった
23:20:56
剣のみを振るえばある流派をイメージ刺せる動きとなり、拳を握れば一転野性味のある猛々しい動きとなる様は、奇妙でいて完成しつつあるように見えた。
キルシー
23:22:26
「――あれだけ満身創痍な状態だったのに、休まなくていいのか」
ジーク
23:22:45
「フゥゥゥゥゥ……」 大きく息を吐き、くるりと剣を回して鞘へ納める
23:23:28
「……あれだけの負傷から治癒を繰り返したんだ。体の具合は確かめないといけないだろ?」 そしてキルシーに視線を向け、なんてことはないと笑って見せる
キルシー
23:24:21
「相変わらずタフだな……」 そう言いながら、暗闇から姿が見えるところまで現れる
ジーク
23:24:29
「そっちの用は終わったのか?」 近くの木にかけてあった布を手にして、噴き出す汗を拭う
キルシー
23:25:36
「ああ。エルクール達と話していたが……まぁ、何かしら大きな前進があったかというと、そうでもないが」
ジーク
23:26:48
「ま、分かり易く手に入ったら悩んだりしないよな」
キルシー
23:27:24
「残念ながら、その通りだ」 苦笑するように
23:27:53
「お前のようにそうやって身体を動かしていれば、悩むのも程々で済むのかもしれんな」
ジーク
23:29:19
「こんなの誤魔化しで、ただの逃げだろう。本当に向き合ってる奴はきっちり悩むさ」
キルシー
23:30:57
「考え過ぎるのも決して良くはない、ということだ。程々と言っただろう」
ジーク
23:31:36
「違いない」 苦笑し、拭い終わった布をもう一度木にかけてから
23:32:39
「――クリス先輩が、"焔"を見せたな」 す、と少しだけ離れ、空を仰ぐ
キルシー
23:33:34
「――……」 あれからあまり触れなかった話だが 「そうだな」 別の木に背中を預け、腕を組む
ジーク
23:34:46
「きっかけは、まああの出来事何だろうが」
23:35:43
「根本的なところで、クリス先輩は吹っ切れたんだろう。何やらイカした剣も握っていたことだしな」
キルシー
23:36:28
「……そうだな」 ジークが何を言わんとしているか、何となく察しつつも相槌を打つ
ジーク
23:38:09
「……あの"焔"。必ず、お前にもある。それは察しているよな」
キルシー
23:39:11
「――――」 やっぱり、だ
23:40:11
「そうだろう……な」
ジーク
23:40:54
「なんだ、しょぼくれた返答だな。俺は別に責めてるわけでもないぞ」 曖昧な返答に、思わず苦笑する
キルシー
23:41:45
「お前が今さっき『クリスが吹っ切れたんだろう』と言ってからその言い方は無いだろう……」
ジーク
23:42:47
「いや。まあそうなんだが……何のきっかけもなしに突然何かを開眼されても困るだろ?」 いやいや、と手を横に振る
キルシー
23:43:55
「さてな。戦力としてはその方がありがたいんじゃあないのか」
23:44:15
「……まぁ、実際に今のところは使えない訳だが」
ジーク
23:44:41
「ただ戦うだけの為の力なら、俺は乱用しているさ。だけど、あの力はそういうものじゃ断じてない」
23:45:24
「それに、俺が言いたいのはさっさと会得しろって話でも、戦力が足りないっていう話でもない」
キルシー
23:45:43
「……」 それで、という表情でジークを見て
ジーク
23:49:13
「なんとなく、だが。もし"きっかけ"が潜んでいるとしたら、それはオルハとの戦いの中にあるような気がしてならない」 キルシーへちらりと視線を送る
キルシー
23:49:55
「……それも言うと思った」
ジーク
23:50:36
「……だから聞いておきたかった」 言わずとも察しているキルシーに、思わず笑みを浮かべ
キルシー
23:51:05
「…………」 あいつ笑っている。嫌な予感がする
ジーク
23:52:13
「お前、どんな決着を付けたい?」
キルシー
23:53:41
「……どんな決着、か。広義だな」
ジーク
23:54:24
「もう少し具体的にしようか。俺たちは蛮族と、もっといえばいつかオルハと戦い、倒すことを目的のひとつとしている」
キルシー
23:54:25
「仲間としてなら、連れ戻したい。これは既に話した話だろう」 
ジーク
23:55:08
「ああ、そうだな。倒して、連れ帰る。既に決められた目標だ」 で、とキルシーを見やり
23:56:04
「連れ戻すことが出来ても、お前の中で"決着した"というわけにはいかないだろう?」
キルシー
23:56:45
「……」 ジークの表情をちらりと見てから
23:58:12
「そうだな。連れ戻した後もオルハは一つの居場所を失った事になるだろう。戦いのその先が大変だとイクスラーゼも言っていた」
23:58:35
「“決着”はつかないだろうな」 これはおそらくこいつが求めている話じゃないだろうな、と思いつつ
2015/10/04
ジーク
00:01:07
「――俺は悩みこむことが無いとは言わないが、その場で決め、その場で行動にする」 曖昧に返された言葉に、あえて全く違う話題を取り上げる
キルシー
00:02:12
「――……ほう」 それがどうしたと言いたいが、そこまでは言わない
ジーク
00:04:01
「クリス先輩は行動に移すまで時間がかかるが、頭の回転は速い。答えが口から出てこなくても、問題が出た時点である程度回答は出来上がっているように見える」 これは俺の感じたことだが、と念は押しつつ
キルシー
00:04:54
「……なるほど」 次にクリスと来たか
ジーク
00:06:09
「お前は――問題に対して時間をかけて咀嚼して、自分を固めていくように思う。衝動的な行動なんて、事前に固め上げた"感情"が噴き出した時ぐらいだ」 違うか? と視線を向け
キルシー
00:08:22
「……ああそうだ。口には出さずとも今でも迷っていることなどいくらでもある」
00:09:21
「迷いながら進み、少しずつ、自分の答えを見つける。俺はそういうつもりで動いている」
ジーク
00:09:59
「普段ならそれでもかまわない。むしろ、短絡的な俺より余程良い事だ。――けれど、今だけは」
キルシー
00:11:10
「……」
ジーク
00:11:55
「今だけは駄目なんだキルシー。お前は、"今"迷うのはいい。だが、次オルハと会ってから考え始めるのでは遅いんだ」
00:13:08
「"今から次会うまでに"、心を決めておかなければ駄目だ」 はっきりと告げる
キルシー
00:16:18
「……」 ふう、と溜息をついてから 「俺が今、何故迷っているか」
00:17:02
「俺たちは個々が違えど、仲間として共通する目的の為に戦っている」
00:17:54
「……其処に俺個人の理由をつけて良いと、お前は思うか?」
ジーク
00:19:32
「……」 苦笑交じりのため息を思わず漏らす
00:20:55
「お前、それを俺に言うのか?」 自分の女の為に戦っている俺に。
キルシー
00:21:47
「……――――」 間があってから、言葉の意味を理解して
00:22:45
「俺は馬鹿か……しくじった、完全に」 訊く相手を間違った
ジーク
00:23:20
「大体、オルハに因縁があるのはお前だろ?」
キルシー
00:23:49
「……そうだ」 頭をがしがしと掻きながら
ジーク
00:23:57
「"とりあえず仲間だから連れ戻しに来た"。なんて曖昧な理由で、オルハが喜んで戻ってくると思っているのか?」
キルシー
00:25:08
「……いや、分かった。もう分かった」 ジークが問いの途中であるにも関わらず首を横に振って
ジーク
00:25:35
「だから――」 む、と言葉を飲み、顔を見る
キルシー
00:27:24
「くそ……お前が考えている通りだ。お前が言う“決着”とやらをつけないといけないのも分かってる」 諦めて観念したように
00:28:42
「……俺個人の事情なんて後回しにしようとしてた。でもお前の言うとおりだ」
00:32:34
「要するに…………俺が持ってる感情を伝えたらいいんだろう」 
ジーク
00:34:29
「ああ。どんな想いでもかまやしない、はっきり伝えてやれ。それが連れ戻すための"最低条件"だと俺は思うぞ」
00:36:22
「その辺のケリを付ける覚悟が決まれば、燻ってるものもはっきり燃えるさ」
キルシー
00:37:04
「簡単に言ってくれるがな……嗚呼、くそ……」
ジーク
00:37:45
「……本当、釘を刺して良かったと今俺は自分をほめているところなんだが」 葛藤している様子を見て思わずつぶやく
キルシー
00:39:36
「お前と違って俺は人に想いを告げたり上手くいった経験がだな……!」
ジーク
00:41:00
「難しく考えるな、キルシー」 トン、と拳を突き出して、キルシーの左胸に当てる
00:41:54
「想いを告げるのに上手い話術は要らない。想ったことをそのまま口にすればいいんだ。その壁になるのは、己の感情だけなんだから」
キルシー
00:44:32
「…………」 その言葉を胸に、目を伏せて
00:45:05
「――今この瞬間、俺は今までで一番お前が鬱陶しいと思っている……!」 ばちん、と胸に当てられた拳を叩いて
ジーク
00:45:57
「うお……っと」 跳ねのけられた拳を引いて一歩下がる
キルシー
00:47:30
「なんだ、お前いつからそんな経験して上から目線になったんだ……」
00:48:14
「……素直に言わせて貰うが、非常に負けた気分だ……」
ジーク
00:49:43
「俺は勝ち負けをジャッジしたかったわけじゃないんだがな……。上から目線になるのも仕方ないだろ、お前がずっと下を向いているのがいけない」
キルシー
00:51:31
「……」 ぐうの音も出ないな
ジーク
00:52:20
「ま、問題が分かればお前は大丈夫だろ。後は一人で上手くやれよ、キルシー」 鍛錬用に出していた道具を片付け
キルシー
00:54:53
「……上手く、か」 我に返ったように一息ついて
00:57:36
「……もう訓練は済んだんだろう。少し一人にしてくれ」 木にもたれたまま、ずるずるとその場に座り込んで
ジーク
00:58:24
「そうか。じゃあ、俺は行く。――そら」 ぽん、とポケットから取り出した小袋をキルシーに投げやる
キルシー
00:59:11
「……ん」 ぱしっと受け取り
ジーク
00:59:41
「ちょっと前に大活躍したよく眠れるようになるお香の余りだ。寝るときに使っとけ」
01:00:34
「夜は長いが、満喫し過ぎるなよ。じゃあな」 背中を向け手をヒラヒラさせてその場を去っていく
キルシー
01:01:14
「……気が利くことだな」 ポケットにしまいこんで 「ああ、また」 ジークのほうを見ることなく後ろへ軽く手を振る
01:02:03
「……」
01:02:25
「…………」 一人になり、空を見上げて
01:02:55
「……なんであいつにあんなこと話さないといけないんだ……」
01:04:32
「……それなりに戦いの場を切り抜けて、覚悟も決めてきたと思ったんだが」
01:06:44
「こういう覚悟は…………難しいんだな、アメル」
01:07:45
其処に居ない筈の妹に、悩みを告げるように独り言を吐き、大きく溜息をつくのであった。
GM
01:08:19
 
01:08:20
 
ジーク
01:11:05
以上で。
01:11:10
お疲れ様でしたー
GM
01:11:11
うむ
キルシー
01:11:13
おつかれさまでした
GM
01:11:13
またらいしゅう
ルーベルリア
01:11:16
お疲れ様、ジーク。また、次の機会に会いましょう。
ブランシェ
01:11:22
ウフフ、お疲れ様、キルシー。ついついアナタに頼っちゃうわね。
クリストファー
01:11:38
お疲れさん、GM。また今度、メシ食いに行こうぜ。
クリストファー
01:14:05
おつう
ルーベルリア
01:14:08
お疲れ様、クリス。また、次の機会に会いましょう。
発言統計
キルシー103回37.1%3089文字34.2%
その他(NPC)69回24.8%2305文字25.5%
ジーク49回17.6%2043文字22.6%
クリストファー41回14.7%1226文字13.6%
GM16回5.8%368文字4.1%
合計278回9031文字