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20141005_0

2014/10/05
ミック
22:08:33
あ、キルシーくん……お、お願いがあるんだけど、い、いいかな。
キルシー
22:09:04
ちっ……俺に何か用でもあるのか、GM。邪魔をするなら帰ってもらうぞ。
キルシー
22:09:19
いやキルシーさんそういうこと言わないでちょっと
GM
22:09:46
わろし
22:11:52
ではよろしくお願いします。
22:12:43
 
22:12:44
 
22:13:08
《天上への階梯》での決戦後、一同はすぐに王都へと帰って来ていた。
22:14:54
君たちが戻る直前には、王都から飛空船が何隻か派遣され、そこに囚われていた人々や、《魔物》から元の姿に戻った人々が収容され、王都へと運ばれた。
22:15:24
突入した君たちも、魔物化していた人々も、皆無事だ。――ただ2人のみを除いて。
22:16:03
同行者の内、コークルに扮したラフェンサは、竜の背ではなく、飛空船にて王都へと帰還した。
22:16:48
君たちと別れるまでの間、彼女がコークルの遺体と離れることはなく――また、誰もその遺体がコークルだと気付くこともなかった。
22:17:48
王都に帰り着いた頃には、其処からはもう戦いの喧騒は聞こえて来なかった。
22:18:28
破壊された街並みに、傷ついた人々……立ち直るまでには相当の時間を要することは間違いなかったが、少なくとも街には、《魔物》の姿は何処にもなかったのだ。
22:18:54
その後、君たちも傷ついた心と身体を休めるため、すぐに解散する運びとなる。
22:19:06
そんな中、君は――
22:19:11
 
22:19:14
 
22:20:12

***王都ディルクール 街外れの共同墓地***

22:20:16
 
22:20:18
 
22:20:34
ただ1人、妹の墓の前に佇んでいた。
22:21:04
あの男――テムズ・グラントの言葉が本当ならば、君は長年の悲願だった復讐を果たしたのだ。
22:22:24
だが、君の心は少しも晴れてはいない。それどころか、より厚く、暗い雲に覆われているかのようだ。
22:22:38
気付けば、陽も暮れ、辺りは闇と静寂に包まれている。
22:23:10
一体どれ程の時間が過ぎたのだろうか。しかし、君は空腹感も、疲労感も、何も感じることはない。
22:23:35
心を満たしているのは――空虚な感覚。ただ、呆然と墓の前に立ち尽くしているだけだ。
キルシー
22:25:10
「…………」 アメルの墓の前で俯き、何をするわけでもなく、ただ本当に立ち尽くしているだけ
22:26:23
「…………」 頭の中では先の戦いで起きた……いや、自分で引き起こしてしまった光景が頭の中を廻り続けている
22:29:19
「……」 時々、己の手を眺める。守るべき一国の姫を死に至らしめたこの手を、その時に引き金を引いた感触を思い出してしまう。
22:30:34
(……アメル、俺は……奴の言う通り、低俗だった……)
22:31:27
(……ただ復讐を誓った結果が……何かを守るどころか、壊してしまった……)
22:32:57
(覚悟していた、なんて…………これっぽっちも覚悟出来ていなかった……)
GM
22:33:20
――がさ。
22:33:30
背後から、足草が揺れる音がした。
キルシー
22:34:09
「……」 そうしてまた、同じような思考がループし始める。背後の音など全く耳に入らず。
GM
22:34:51
その音は、ゆっくりと、君の方へと近付いて来る。
#
22:35:39
「――まだ、此処に居たのね」
GM
22:35:59
次に届いたのは、聞き慣れた女性の声。
キルシー
22:36:17
「――…………」 声を掛けられて、初めてその存在に気付く
22:36:42
「……オルハか」 振り向かず、墓を見下ろしたまま
#オルハ
22:37:24
「ええ。貴方の家も見に行ったけれど、帰っていないと言われたものだから」
22:37:44
そのまま、彼女はキルシーの隣へとやってくる。
キルシー
22:38:00
「……」 視線はそのままで 「……帰れる訳が無い」
#オルハ
22:38:14
冒険着ではなく、落ち着いた色調の私服姿で、その手には、花束を持っている。
22:39:19
「……そう」 それ以上は何も言わず、その場にしゃがみ、墓前に花を供えた。
GM
22:39:36
――その花のことを、キルシーはよく見知っていた。
キルシー
22:40:02
「……――」 視界にオルハと、その花が映る
22:40:28
「オルハ、その花は……」
#オルハ
22:41:07
「決まっているでしょう。貴方の妹さんへの供花よ」
22:41:36
花を添えると、そのまま静かに印を切り、祈りを捧げる。
22:42:08
何処の神のものだろうか。少なくとも、君には馴染みがない神のものであるのは間違いない。
キルシー
22:42:45
「…………まさか、アンタだったのか」 初めてオルハに視線を向けて 「いつも……ずっと、花を供えていたのは」
#オルハ
22:43:55
「……もう、何年になるかしらね。いつも人目を避けていたのだけれど、まさかこんな時間に貴方が居るなんて思わなかったわ」
キルシー
22:45:55
「……5年、だ」 それが《血の楔》事件の起きた時期なのだから 「アメルが死んだ時から……ずっと持ってきてくれてたのだろう」
#オルハ
22:46:46
「彼女の死後しばらくは、なかなか持ってきてあげられなかったけど、ね」
キルシー
22:47:59
「…………黙っていたのか」 本当はアメルのことを知っていたのに
#オルハ
22:49:01
「……ええ、そうよ。アメルの事も、貴方の事も、知っていたのに、私はずっと隠していた」
キルシー
22:51:56
「……」 隠している理由は、分からないな 「……アンタが言う《教団》への私怨はアメルが関係していた、と」
#オルハ
22:53:34
「そうね。彼女に関することも、大きな理由のひとつだった」
22:54:26
「――アメルには、一度命を救われたことがあってね」
22:54:59
「大怪我をした私を、彼女が偶然見つけて、保護してくれたの」
キルシー
22:55:21
「――…………」 思い掛けない話の始まりに、ついオルハの顔を見る
#オルハ
22:56:03
「……当時の私は、まだこの辺りに来たばかりで、街の人々にも馴染めていなかった」
22:56:19
「ううん、人との触れ合いそのものに、あまり慣れていなかったわね」
22:57:14
「そんな私に対しても、彼女は優しく、熱心に声をかけ続けてくれた」
22:57:26
「最初は正直、理解が出来なかったわ」
キルシー
22:57:46
「……そうか」 アメルらしいことだな、と
#オルハ
22:57:49
「何処の馬の骨とも知れない相手に、何の見返りも求めずに世話を焼くなんて」
22:58:42
「けれど、そんなアメルの優しさに触れて、少しずつ私も彼女と打ち解けていった」
22:59:31
「色々な話をしたわ――私が今まで見て来たことに、昔の家族の話。アメルの方からは、王都での生活や、この国の良い所、それに家族の自慢話も沢山聞いた」
23:01:14
「貴方のお父さんが作ってくれたお菓子もいただいたわ。私は、特にレモンパイがお気に入りだったわね」 ふ、と笑って立ち上がる。
キルシー
23:02:11
「……そんなこともあったな。アメルはよく、父さんが作った菓子を小分けにして、外に持って行っていた」
23:02:32
「まさか……それを受け取っていた一人がアンタだったとは思いもしなかった」
#オルハ
23:02:54
「縁というのは、不思議な所にあるものね」
23:04:17
「――キルシー君」
キルシー
23:04:27
「……何だ」
#オルハ
23:05:11
「テムズの言葉が真実だったのなら、貴方はもうアメルの仇を討ったことになる」
キルシー
23:05:30
「……」
#オルハ
23:05:32
「貴方が銃を手に取る理由は、もう何処にもないのよ」
23:05:58
「……これから、どうするつもり?」
キルシー
23:08:21
「……俺はこの国の民でありながら、国の誇りと象徴とも言えるコークルを殺めた」
23:10:09
「それが例え俺の意思に関係なくても……復讐する為に、銃の鉛の匂いで染まった手で、殺めてしまった」
23:11:20
「……公にされていなくても、家に帰ることだって躊躇っている。この国に居ることだって……難しい」
#オルハ
23:12:55
「……だから、ずっと此処に居たのね」
キルシー
23:13:54
「……」 言葉は返さない。それが肯定の意だった
#オルハ
23:13:59
「確かに、そのつもりが無くても貴方がコークル殿下を弑する引き金を引いたのは事実――多くの人々から恨まれても、仕方がないわ」
キルシー
23:15:14
「…………」
#オルハ
23:15:23
「貴方がその罪に耐え切れず、遠く離れた場所に行くというのなら、止めるつもりはない」
23:15:57
「……でも、誰かがそのことで貴方を責めたかどうか、思い出してみなさい」
キルシー
23:16:54
「そんなこと……そんなこと言われなくても分かっている」
#オルハ
23:16:58
「メレディスも、マシュー君も、フローラも、ルーも――ジーク君でさえ、貴方を責める言葉は口にしなかった」
23:19:25
「――分かっているのなら」 キルシーに詰め寄り、ぐ、とその胸倉を掴み、顔をこちらに向けさせる。 「そんな表情をするのは、止めなさい」
キルシー
23:20:18
「……っ」 胸倉を掴まれるが、目を反らし 「俺は……」
#オルハ
23:21:26
「目を逸らさないで――現実から、真実から」
キルシー
23:21:56
「……あいつらと冒険者として旅をして、戦ってきて……その中で、あいつらは今の俺を受け入れてくれた」
23:23:48
「俺たちが冒険者になって、コークルやラフェンサが訪れるようになって、他の奴らも集まるようになって……明けの明星亭という、一つの居場所が出来たんだ」
23:24:55
「俺はその居場所を自ら壊してしまった……あいつらが責めなくても、俺は……」
#オルハ
23:25:48
「……壊したことを、自分の責任だと感じるのなら」
キルシー
23:25:52
「…………自分の罪に耐える事が出来ない」
#オルハ
23:27:09
「……そのことで、自分を責め続けるのなら――」 胸倉を掴んだまま、強引に視線を自分へと向けさせ。 「その罪を、自らの手で贖いなさい。自分の手で、居場所を取り戻すことで」
23:28:43
「……アメルだって、貴方がそうやって傷ついて、思い悩んでいる姿を見たら、悲しむに決まっているわ」
23:29:18
「彼女の事を思うのなら、立ち上がりなさい。もう一度、自分自身の足で」
キルシー
23:29:19
「…………」
23:30:16
「……オーレリアに情報を与えた時のことだ」 オルハの眼を見つめたまま
23:30:59
「あの時、俺は責任を感じて償おうとした。コークルを助けることに集中しろと自分に言い聞かせ続けた」
23:31:29
「俺は……罪を償う事に一度失敗している」
23:33:00
「それでも……もう一度、やり直すことは出来るのか……?」
#オルハ
23:33:54
「貴方は、まだ生きている。その眼も、その手も、その足も、思い通りに動くでしょう」
23:34:52
「貴方は既に一度、絶望の淵から這い上がっている。……なら、もう一度、それを示してみせて」
キルシー
23:36:35
「……難しいことを言う」 掴まれた手をそっと引き剥がし
#オルハ
23:37:06
「私は、貴方ならそれが出来ると信じているから」
キルシー
23:40:14
「……アンタはいつもそうだな。そういう風に言えば俺が何とかする、とでもアメルに吹き込まれたのか」 ふう、と一つ溜息を吐いて
#オルハ
23:40:57
「……さて、ね」
キルシー
23:41:17
「……まだ考えたいことは多い」
23:42:55
「俺だって……明けの明星亭(自分の居場所)を離れたくはないんだ」
#オルハ
23:44:52
「ええ、頑張って。私も応援するわ」
キルシー
23:45:32
「オルハ」
#オルハ
23:45:42
「……何かしら」
キルシー
23:47:56
「……有難う」 彼女が供えた花を見つめ 「アメルと友達でいてくれて、」
23:48:14
「俺にこうして話をしてくれて、」
23:49:05
「……俺をいつも助けてくれて、有難う」 笑顔ではないものの、何処か柔らかい表情をしてオルハに向き合った
#オルハ
23:51:05
「………………」 素直な礼の言葉を受けて、一瞬口を開けて呆けた顔になる。が、すぐに優しい微笑みへと変わり。 「どういたしまして」
キルシー
23:52:12
「……贖うにしても、時間は掛かる。また何処かで悩むことはあるかもしれない」
23:52:41
「その時は、また……力を借りることにする」
#オルハ
23:53:19
「……分かった。時間の許す限り、貴方に力を貸しましょう」
キルシー
23:56:27
「……」 それに頷いて
#オルハ
23:58:01
「貴方が前を向くつもりになったのなら、これも伝えておきましょう」 柔らかい表情から、いつもの表情へと戻り。
キルシー
23:58:39
「……何だ?」
#オルハ
23:58:58
「テムズは、あたかもあの儀式の間でアメルが死んだように語っていたわね」
2014/10/06
キルシー
00:00:04
「……ああ」
#オルハ
00:00:22
あの、はいらなかった。よその儀式の間なので入ってるとわかりにくいね消しといて。
00:01:07
「確かに、アメルの遺体は《血の禊事件》の現場で見つかったと聞いている」
00:01:55
「……けれど、あの子がよく利用していた森小屋の近くに、大量の血痕があったことを、貴方は知っているかしら」
キルシー
00:02:36
「……ああ、致死量の血が流れていた、というのは聞いている」
#オルハ
00:03:32
「私は、個人的にその血が誰のものなのか、調べたことがあるの」
00:04:02
「……その結果、それはアメルのものと見て間違いはなさそうだった」
キルシー
00:04:30
「――――……」 怪訝な顔をして
#オルハ
00:04:57
「アメルは、あの小屋の傍で殺害され、儀式の間へと運ばれた。……私はそう思っている」
キルシー
00:05:23
「……そうなるな。アメルの遺体は拠点で発見されている」
00:06:02
「だが、《教団》の趣旨に遺体を持って使うというものは……」
#オルハ
00:07:21
「……そこまではわからないわ。もしかすると、辛うじて生きていたアメルを、贄として運んだという可能性も考えられる。あるいは、遺体であっても何かしらの役に立ったということも考えられるわ」
00:07:39
「いずれにせよ――テムズの証言には、矛盾がある」
00:07:54
「アメルの死には、貴方がまだ知らない真実が隠されているはずよ」
キルシー
00:08:07
「……」 あの時は感情任せになって、全く気付かなかった
00:08:32
「そうだ……オーレリアと取引をしたのは、アメルの死に関する話だった」
00:09:05
「そこで挙げられた人物は二人」 人差し指を立て 「一人目は、テムズ……」
00:09:57
「それともう一人……」 中指を立てて 「アンタは直接会ったことがないかもしれないが……“仮面”と呼ばれる奴だった」
00:10:29
「……もしかしたら、そいつに訊けば何か分かるかもしれない」
#オルハ
00:10:31
「…………そう。あの女が、そんなことを」
00:11:20
「……オーレリアは、分からない相手ではあるけれど、情報屋としてそれなりの矜持を持っているのは確かよ」
00:11:43
「貴方が相応の対価を払って手に入れた情報ならば、信じてみてもいいでしょう」
キルシー
00:12:17
「ああ。オーレリアという女を信用したことはないが、オーレリアの情報はある程度信用している」
00:13:26
「俺の手が届く範囲ならば、やれることはやってみるつもりだ」
#オルハ
00:14:34
その言葉に頷いて。 「どうか、真実まで辿り着いて見せて。本当に、あの子に報いる為にも」
キルシー
00:15:39
「……ああ」 同じように頷いて返し
#オルハ
00:18:23
「それじゃあ、そろそろ帰りましょう。みんな心配しているわ」
キルシー
00:19:54
「……皆、か」 別にずっと此処に居ただけなのにな、と思いつつ
00:20:47
「そうだな、帰るとしよう」
GM
00:22:08
 
00:22:09
 
00:22:38
その後、2人はオルハの提案でこの時間でも営業している酒場で軽く食事を取ってから、〈明けの明星亭〉へと戻った。
00:22:40
 
00:22:42
 
00:22:46
ということでお疲れ様でした。
00:22:51
こっちは撤退だー。
ジーク
00:22:54
じゃあな。困ったらいつでも呼んでくれよ、GM
キルシー
00:23:40
お疲れ様でした!
マシュー
00:23:41
ご苦労さん。次は出来れば美女を伴って来てくれよなー、キルシー
コークル
23:30:19
こんにちは、キルシー。ふふっ、今日はどんなお話をしようかしら。
フロレンツィア
23:30:40
あ、ジーク! 丁度良かったわ、ちょっと訊きたいことがあったのよ。
ジーク
23:30:54
セーフ
キルシー
23:31:22
キルシーに瀕死のダメージ
ジーク
23:31:41
取りあえず。
キルシー
23:31:45
うむ
ジーク
23:31:48
情景描写はこっちでやるか
キルシー
23:32:10
まあそっちの方がイメージは多いだろうから頼む
ジーク
23:32:51
おk。
23:32:53
 
23:32:54
 
23:32:54
 
23:35:35
王都より帰還して3日という時間が過ぎ去った。
23:36:17
人々の混乱はようやく落ち着き、緩やかに日常へ立ち直る兆しを見せている。
23:38:09
しかし、そんな恢復する世界とは相いれない存在となったものが、そこにいた。
23:38:11
 
23:38:40
***《遺跡と花の丘》***
23:38:42
 
23:39:33
色とりどりの花に囲まれ、雲一つ無い蒼穹に蓋をされたその世界は、しかし閉塞感を以って佇んでいた。
23:39:54
そんな場所に、普段着に剣一本という軽装で歩く男が独り。
23:42:12
いや。今、独りではなくなったようだった……
23:42:14
 
23:44:01
「……」 時折しゃがんでは花を撫で、ある程度眺めたらまた立ち上がって歩く。それを繰り返している
#
23:45:56
「――お気に入りの花でも見つけたのか」 ジークがしゃがみこんだところに、後ろから声を掛ける
ジーク
23:46:46
「……お前か」 声を掛けられてようやく気づき、肩越しに振り向く
23:47:16
「別に……毒にも薬にもならない花は、あまり知らないし、愛でる趣味もない」
キルシー
23:48:12
「そうか」 とだけ頷いて
23:49:07
「……ルーベルリアに会った。お前がこんな場所に独りで来るなんて珍しいものだな」
ジーク
23:51:12
「そう……かもな。こういう、ただ観賞するなんて事は確かに初めてだ」 す、と立ち上がって体半ばをキルシーへ向ける
23:51:51
「何かあったのか?」 最初に懸念するのは、それだ。キルシーが今、自発的に来るとは思っていない
キルシー
23:54:42
「いや……そういう訳ではない」 首を横に振る 「一人で向かったということが気になっただけだ」
23:55:03
「俺の足音にも気付いてない状態だったようなので、な」
ジーク
23:55:36
「……今更、後を追いやしないぜ? するなら、あの場でしてたさ」 淡い苦笑を浮かべて空を仰ぐ
キルシー
23:57:15
「……」 少しだけ目を伏せて 「……馬鹿か、お前がそんなことをするとは思っていない」
23:57:36
「何より……そんなことをしたらお前が怒られるだろうが」
ジーク
23:58:48
「アイツにか? 怒られる程度で済むなら、してたかもしれないぜ。実際、考えた」 ただ、そんな考えは僅かな間もおかずに霧散しただけだ
2014/10/07
ジーク
00:00:24
「それより――お前が会いに来るとは思わなかった。一人で会うにゃ、もっとかかると思ってたんだけどな」
キルシー
00:00:54
「…………」 考えた、ということには触れず
00:01:51
「謝罪、いや……礼、と言えばいいか」
00:02:48
「……あの時、俺が殺めてしまった時」 空を見上げながら
ジーク
00:03:03
「謝罪も礼も、受け取る心当たりは無いんだが……」 困ったような表情を浮かべながら、続く言葉を聞く
キルシー
00:03:53
「俺は立ち尽くすしかなかった。頭が真っ白になって、自分のやってしまったことを必死に否定するしかできなかったんだ」
00:04:39
「儀式がそのまま起きて、あの魔物が目の前に現れても……ずっと」
00:05:58
「……お前がああやって俺に言葉を投げ掛けてくれなければ、俺は抵抗することもなく死んでいたかもしれない」
00:06:44
「俺よりも辛い思いをしていたお前に……な」
ジーク
00:07:58
「馬鹿を言え。俺は俺の我儘をお前に押し付けたんだ。戦う力が必要だった。それに――」
00:08:49
「――お前に俺の苦痛は判らないだろ。俺が、お前の苦痛を判らないように」
00:09:36
「あの引き金は、俺も肯定した。復讐を果たしていいと、黙っていた。だから、あの引き金は俺も引いた引き金だ。お前だけのものじゃ――断じて」
00:10:31
そこまで言うと、苦しげに表情を歪ませて視線を花へ落とす
キルシー
00:12:07
「……確かに、お前の苦しみが分かる訳じゃない。謝っても、礼を言っても、それは変わらない」
00:13:50
「だが……そんな顔をするお前を黙って見ているのは嫌だったんだ」 それは、あの時も同じだった
00:14:29
「……だから、言わせてくれ」
00:15:08
「済まなかった。そして……有難う」
ジーク
00:17:27
「……受け取るだけ受け取ってやる。そのほうが、お前の気も休まるだろ」 つい、と顔を逸らして表情を隠す
キルシー
00:21:03
「……そうだな」 嫌がられるとは思っていた。だが、それ以上謝ることはしない
ジーク
00:23:05
「なあ。キルシー……俺はお前が不思議だった。あれだけ復讐に駆られても、人として壊れちゃいなかった」 ふと、思い出したように言葉を綴り
00:23:56
「その上、今は随分澄んでる。……なあ、お前の復讐は、終わるところを見つけられたのか?」 追うことを止めたわけでも、戦うことを止めたわけでもない。ただ、心の落としどころが見つかったのかと、問う
キルシー
00:24:08
「……ん」 予想していなかったジークの言葉を受け
00:25:37
「……復讐が終わったのかどうかは……よく分からない」 昨日オルハに言われた言葉を思い出しながら 「ただ……」
00:27:36
「……俺は何時しか、復讐だけを追わなくなっていたらしい。オーレリアと取引をする時に言われて、初めて気が付いた」
ジーク
00:29:28
「そう……か。お前、人が好さそうだったからな」 なんのかんのと言いながら、これまでやってきたやり取りを思い出す
キルシー
00:30:43
「……煩い」 余計なお世話だ、と
ジーク
00:31:38
「俺は……どう、なんだろうな。存外お前が参考にならなくて、聞いた甲斐が無い」 苦痛、苦悩が滲んだような声音で漏らす
キルシー
00:32:16
「……何を参考にするつもりだったんだ」
ジーク
00:34:21
「俺は、どこで終わりにするべきか、さ」 明瞭ではっきりした物言いとはかけ離れた、曖昧模糊とした言葉。そのまま、ぐちゃぐちゃとした感情を吐露する
00:35:36
「落ち着いて振り返ると、アイツは死んでるんだ。もう、終わってしまった」 表情は見えない。背を向けて、空を仰ぐ
00:36:35
「そう。終わったんだ。やれるのは、精々復讐か――アイツの遺した言葉を、汲み取ってやるぐらいだ」 かみしめるように、一言、一言を紡いでいく
00:38:22
「今は頭ではそう理解していて、アイツの為にもいつまでもウダウダしてられないと、何をやっていくか考えようとしてる」 だが、と胸に手を当て
キルシー
00:39:57
「……」
ジーク
00:40:19
「だけど、おかしいんだ。俺の心が、魂が終わってないと騒ぎたてる」 ぎゅう、と心臓を握りしめるようにして叫ぶ
00:42:05
「戦え、進め。まだ、終わってないと、"俺"が納得しない。――もう、ずっとこんな感じだ。頭と体と、心がバラバラで……今にも散り散りになりそうだ」
00:43:01
「あの"焔"も、在ることがわかるのに現れない。そこに――確かに在るのに」 空虚な手のひらを、力ない瞳で眺める
00:46:07
「俺は、どこに行けばいいんだ。どうしたらいい? 答えは俺しか決められないのに、俺が決められない。行く先が、判らない」 手を握り、すっとポケットへ納めた 
キルシー
00:49:31
「……終わっていない、か」 静かに呟き
00:50:41
「……ジーク、覚えているか」 顔を背けるジークの隣に立って 「俺たちが初めて冒険者としての依頼を受けて、この先へ向かったことを」
ジーク
00:51:26
「随分前の事を言うんだな。……細部まではっきりと覚えちゃいないが」 忘れたりはしていないと頷く
キルシー
00:53:26
「随分、と言っても半年程度だろう」 まあそれはいい、と添えて
ジーク
00:54:27
「まだそれだけしか経ってないのか? 俺にしてみれば、もう随分前の事のようだ」 それだけ、密度のある毎日だったと思う
キルシー
00:56:04
「そう……半年前、お前が遺跡のあの扉に手を触れて、不思議なことが起きた」
00:57:47
「誰かの言葉、誰かの記憶のようなものが流れ込んでくるような感覚……それは流石に忘れてないだろう、お前も味わった筈だ」
ジーク
00:58:13
「……ああ。あれだけは記憶に新しい」
キルシー
00:59:37
「……」 頷いて 「あの時から、何か……何かが始まったように思えないか」
01:00:05
「冒険者を始めたから、というだけじゃない。日常が、あの日あの時から変わり始めた……そんな気がするんだ」
ジーク
01:00:45
「そうだな。俺も……そうだった」
キルシー
01:01:31
「だが……その始まった“何か”が終わったようには感じない」
ジーク
01:03:15
「あの扉と共に開かれた大きな流れは、終わっていないと?」
キルシー
01:04:32
「……俺としては珍しいか。そんな気がする、としか言えないがな」 肩を竦め
01:05:43
「お前の求める答えにはならないかもしれないが……終わってない、というのはそれも当てはまるんじゃないかと思ってな」
ジーク
01:06:27
「その話を聞くと、複雑な心境だよ。否定出来ないだけに」 希望を見たとも、絶望したともいえる顔で
01:08:15
「アイツの死が、大きな何かの"出来事の一つ"に過ぎないのか。その"先"に、アイツは果たして、待っているんだろうか」
キルシー
01:11:24
「それは、お前が信じたい方を選んで歩けばいい。今は無理でも、少し休んでからでいいだろう」
ジーク
01:12:57
「……そう、だな。俺も少し、生き急いでたかもしれない」 ようやく振り向き見せた顔は、実際の年齢以上に深みの増した顔つきにかわっていた
キルシー
01:14:02
「……『彼女の事を思うのなら、立ち上がりなさい。もう一度、自分自身の足で。その眼も、その手も、その足も、思い通りに動くでしょう』」
01:14:34
「俺は数日前にオルハに胸倉を掴まれてこう言われた」 やれやれ、といった顔でジークへ視線をやり
ジーク
01:17:16
「……」 確かにその通りだ。そう思って頷き返そうとし、あれこれと言い、言われた気恥ずかしさがようやく募ってくる。
キルシー
01:18:26
「俺もお前もお互い、終わってない。見るところは違えど、また歩き出すことになるだろう」
ジーク
01:19:35
「あー……」 その言葉は深く同意できたし、そう思えたが素直に返すには聊か言葉が過ぎた。
01:20:02
「……やけに立ち直りが早いと思ったら、女か。惚れたのか?」 だから。肩をすくめ、気を張って”いつも通り”を務めて装って、誤魔化すことにした。
キルシー
01:21:39
「――……な」 途端に表情を変えて 「なッ……お前のことを気遣って喋ったというのに……お前は……ッ」 
ジーク
01:23:06
「誰だっていいが、惚れたんなら手ェ放すんじゃあねえぞ。いい女はそういない」 憤るキルシーにもう一度背を向けて
キルシー
01:25:18
「……ッ、くそ……」 頭をがしがしと掻いて 「お前を追ってきた俺が馬鹿だった……」 深く溜息をつく
ジーク
01:26:27
「ああ、そうとも。いい女は、手放すもんじゃあねえよな」 キルシーをよそに、深い独白をつぶやく
01:28:43
「……もう少し、時間をくれ。少なくとも、斬る殴るがやれるようには気持ちを整理しておく」 この魂と理性の乖離は、すぐには解決できないけれど。
キルシー
01:30:52
「…………」 ジークの煽りで一時的に憤ったが、すぐそれも冷め、呟くジークの背中を眺める
ジーク
01:33:00
「こんなところまで面倒かけて悪かったな」 少なくとも、懊悩とした様子は無くなった様子で言う
キルシー
01:34:02
「……構わん。俺も支えられてばかりという訳にもいかない」 言いながら、コートのポケットに手を突っ込み
01:37:01
「……」 そこから取り出したのは、ルシーニュ城で玉座の間に向かう途中、ロイから受け取った小瓶だ。まだ薬品が入っている
01:40:55
「助けた時に渡すつもりだったが……持ったままだと色々と尾を引いてしまうな」 今度はキルシーが独白のように呟きながら、その蓋を開き
01:45:08
瓶を逆さにして、その液体を全て地に零す。残った何滴かが花びらの上に落ちて、雫のように流れていった。
ジーク
01:45:45
「もったいねェことするな」 咎めるというよりは、清々した、と言った様子でぼやいた
キルシー
01:48:54
「……」 ジークの言葉に、ふ、と笑い 「もしかしたら、綺麗な花が咲くかもしれんぞ」 と冗談を言いながら空の小瓶を丘の向こう、見えなくなるところまで投げ捨てた
ジーク
01:49:33
「なら、来年見に来てやろうぜ。ここに綺麗な花が咲いてたら俺が酒を奢ってやるよ」
キルシー
01:50:58
「ほう……ならばそれまで、お互いに恥を肴にさせられないよう気をつけなければな」
ジーク
01:51:37
「違いない。――そんじゃ、またな」 俺はもう少しブラついて帰る、とキルシーとは真逆に歩み出す
キルシー
01:52:30
「ああ」 その姿を少しの間見送ってから、踵を返して来た道を歩いて行った
#
01:53:11
 
01:53:12
 
01:53:12
 
01:53:13
 
ジーク
01:53:29
以上。
01:53:36
お疲れ様っした!!
キルシー
01:53:38
おつかれさま!
01:53:41
てったーい
コークル
01:53:43
またね、キルシー。次も付き合ってくれると嬉しいわ。
ブランシェ
01:53:47
お疲れ様、ジーク。次もアナタの仕事ぶりに期待させてもらうわね。
2014/10/11
オルハ
20:59:48
……あら、クリス君。此処で会ったのも何かの縁、少し付き合っていかない?
エリック
20:59:55
君は……キルシーか。悪いが、このルームは3人用なんだ。
マシュー
20:59:58
おっ、これは美女――じゃなくてジークか。ま、ちょっと付き合っていけよ。
キルシー
21:00:04
ちっ……俺に何か用でもあるのか、GM。邪魔をするなら帰ってもらうぞ。
GM
21:00:10
まだ入室メッセージが変わるにははやい。
キルシー
21:00:25
でもキルシーはGMに対してもうちょっと敬意払うべき
GM
21:00:56
第三部での変化期待してます。
21:01:05
ではキャラ茶デーはじめましょう。
21:01:08
よろしくお願いします。
ジーク
21:01:08
ではよろしくおねがいします
クリストファー
21:01:25
よろしくお願いします
GM
21:01:48
~NPC準備中~
21:02:23
ジークキルシーの会話がいつだったか(もそ
21:02:47
3日だ。同タイミングだな。
21:02:52
 
21:02:54
 
21:03:52
王都へ帰還してから3日。ジークとキルシーが《遺跡と花の丘》で会話しているのと同時刻、クリストファーは〈明けの明星亭〉に居た。
21:05:15
帰還して間もなく、《朱鷺の園》の様子を見に行った君だったが、《魔物》こそいなくなっていたものの、まだ子供たちは酷く混乱・衰弱している様子で、日を改めて訪れることにした。
21:06:01
気がかりなことはあれど、現状急いて出来ることもなく――どこか晴れぬ気分のまま、なんとなく日々を過ごしている状態だ。
21:06:58
日用品の買い出しを終え、〈明けの明星亭〉へと戻って一服するべく席に着いた瞬間、君はブランシェに声を掛けられる。
#ブランシェ
21:07:10
「お帰りなさい、クリス」
クリストファー
21:08:41
「……ああ、マスターか。ただいま」 どこか上の空な様子で返事をしつつ。
#ブランシェ
21:09:04
「お疲れの所悪いんだけど……アナタにお客さんが来てるわよ」
21:09:16
そう言って、奥の部屋への扉を見る。
クリストファー
21:10:53
「……は? 客……?」
21:11:28
一体誰が? というような視線をブランシェへと向ける。
#ブランシェ
21:11:36
「ええ。出掛けているとは伝えたんだけど、アナタが帰って来るまで待つって仰るものだから」
21:12:13
「……ま、それは実際に会って見て頂戴」
21:13:11
視線に答えてから、立ち上がるのを促す。
クリストファー
21:15:06
「……まあ、そういうことなら」 誰かは知らないが、わざわざ待っているというなら、会わない理由もない。
21:15:21
促されて、奥の部屋へと向かう。
GM
21:15:29
 
21:15:43
ブランシェに続いて奥の部屋に向かい、その扉を開く。
21:16:19
扉の奥では、落ち着いた様子で紅茶を啜る1人の青年の姿があった。
21:17:16
その髪色はアッシュブロンド。蒼い輝きを放つ瞳は――丁度、君と同じような色だ。
#ブランシェ
21:17:39
「お待たせ致しました」
21:17:48
さ、クリス、と入室を促す。
#金髪の青年
21:18:09
「――久しいな、クリストファー」
クリストファー
21:18:21
「―――」 一瞬、言葉が出ずに立ち尽くす。
GM
21:18:37
向けられた顔には、君の見知った面影がある。
21:19:34
記憶が正しければ、目の前の青年は間違いなく、リチャード・パーシヴァル。――ルキスラの名門パーシヴァル家の二男だ。
#リチャード
21:20:09
「店主殿、わざわざすまなかったな」
#ブランシェ
21:20:34
「……いえ」 青年に答えながらも、クリスの様子を横目で見、複雑そうな表情になる。
クリストファー
21:20:51
「あ……兄、上」 まさか、と。驚いているというよりは、どこか混乱すらしているような表情で。
#リチャード
21:21:23
「……重ね重ねすまぬが、そなたには席を外していただきたい。兄弟で会話する機会は、久しぶりでな」
#ブランシェ
21:21:46
「……畏まりました」 失礼します、と告げて一礼すると、彼の云う通りに静かに退室する。
#リチャード
21:22:19
「座るといい。立ち話もなんだろう」
クリストファー
21:23:33
「……」 複雑そうな表情で、黙って対面に座り。
GM
21:24:30
ややあってから、扉をノックし、ファルシオーネがクリスにも紅茶を運んで来る。
21:24:55
しかし彼女も心配そうな表情をしながらも、すぐに退室する。
#リチャード
21:25:19
「そなたがルキスラを離れてから、もう何年だったか……」
21:25:57
「フフ、だが離れていても血には逆らえぬらしいな。段々と父上に似て来ている」
クリストファー
21:26:56
「…………一体、何の用なのですか、兄上」 どことなく距離感を測りかねている様子だったが、父の話がでた途端、どこかむすりとした表情になり。
#リチャード
21:28:03
「確かあれは夏の始まり頃だったか――ルキスラにも、《華闘祭》の話が流れて来てな」
21:28:44
「聞けば、その優勝者の中にクリストファー・パーシヴァルと名乗る男が居ると云うではないか」
21:30:22
「そなたも随分成長したものだと思い、遅まきながらも寿ぐつもりで折を見てフェンディルへとやってきたのだが――何やら、尋常ならざる事態に陥っていたようだな」
クリストファー
21:31:00
「……ああ」 解っていたことではある。遠からず、故郷にも名が届いてしまうだろうということは。
#リチャード
21:32:23
「……真偽の程は分からぬが、市井の噂ではラフェンサ・フェンディルが亡くなられたというものまであった」
21:32:40
おっと、殿下が抜けた。
クリストファー
21:33:20
「……まさか、わざわざ直接来てくださるとは、思いもしませんでしたよ」
#リチャード
21:34:19
「私とそなたは、血を分けた兄弟なのだ。心にかけるのは当然であろう」
21:34:51
「私だけではない。兄上も、姉上たちも、父上も、皆そなたの身を案じていた」
クリストファー
21:36:00
「……」 ラフェンサの名が出ると、少し表情を曇らせつつ。
21:36:42
「……父上も、ね。そうですか」 どうだか、と。内心で付け加えつつ。
#リチャード
21:37:08
「……《華闘祭》だけではなく、そなたの他の活躍も耳にした」
21:38:12
「パーシヴァルの姓を持つ者として、さぞや成長したのだろうと思って待っていたが……」
21:38:24
「……クリストファー、一つ問おう」
21:39:01
浮かぬ表情のままのクリスを、あくまで落ち着いた表情のまま見つめて。
21:39:28
「そなたは、ルキスラを離れ、家を出て、何を得た? ――いや、何かを得ることは出来たのか?」
クリストファー
21:43:30
「俺は――……」 自分は。何を得たのだろう。もはや、はじめに一体何を得たかったのかすらも曖昧だ。
21:44:16
名声は確かに得た。けれど、それは自分の心に喜びを齎すようなものでもなかった。
#リチャード
21:46:00
「…………」 答えの出てこないクリスを見て、ひとつため息をつく。
21:46:32
「フェンディル王国は、今混迷を極めている」
21:47:57
「春先より暗躍していたという邪教徒集団に、南東の蛮徒たちに《適応種》と呼ばれる不可思議な魔物たち……恐らく、そなたはそれらに深く関わって来たのだろう」
21:48:43
「だが、それだけの経験を積みながらも、そなたは何を得られたのかすら理解出来ていない」
21:49:15
「……この国は、これからより深い闇に堕ちて行くだろう」
21:49:47
「そのような状況で、今のそなたがこの国に滞在し続けることなど、認めることは出来ぬ」
クリストファー
21:50:35
「……。今更、ルキスラに帰れと」
#リチャード
21:51:16
「ああ」 間髪入れず頷く。 「そなたが此処に居続けても、無為に命を落とす結果になるだけだろう」
21:53:40
「父上も、そなたを責めるようなことはあるまい」
クリストファー
21:54:07
「……」
21:54:35
「……別に。構わないだろ。その程度の息子なら」
#リチャード
21:55:09
「……何?」
クリストファー
21:56:22
「他所の国で野垂れ死のうが、故郷でのうのうと生きてようが。どうせ、大して変わらないだろ」
#リチャード
21:58:10
「それが、この地でそなたが得た答えか」
21:59:00
「であれば、尚の事そなたをこの国に置いておく訳にはいかぬ」
クリストファー
21:59:04
「身を案じてた、なんて。よく言う。噂で名前を聞くまで、忘れてたんじゃないのか」 ハッ、と。どこか自嘲的に笑い。
#リチャード
22:00:25
「――恥を知れ、クリストファー」
クリストファー
22:02:36
「パーシヴァルの姓で好き勝手されるのが嫌なのか? だったら、金輪際その姓は使わねえよ。それでいいだろ」
#リチャード
22:04:03
「……そなたは、どれだけ他者を貶めれば気が済むのだ?」
22:04:41
「家族だけではない。そなたは今、そなたが出逢った全ての者を愚弄しているのだぞ」
22:05:55
「そなたの言葉は尽く自分本位だ。でありながら、自らを見下げた風に装うことによって、それを隠したつもりでいる」
22:06:12
「パーシヴァル家の者としてではない。“人”としての恥を知れ、と言ったのだ」
クリストファー
22:07:45
「っ……」
#リチャード
22:08:45
「――2週間だ」
22:08:59
言葉に詰まるクリストファーなど意にも介さずに続ける。
22:09:23
「2週間後、再びそなたを迎えに来る」
22:09:58
「その時までに、少しでもそなたに変化が無いようであれば、力尽くでもそなたをルキスラへ連れ帰ろう」
22:10:59
言い終えるとカップの取っ手に指を掛け、残った紅茶を音を立てずに飲み干す。
クリストファー
22:11:19
「……」
#リチャード
22:12:40
「――これ程恵まれた環境は、早々あるまい。此処で本当にそなたが何も見つけられていないというのならば、それがそなたの器であろう」
22:13:05
カップをソーサーへと戻すと、眼を伏せて立ち上がる。
22:13:30
「では、また2週間後に会おう」
22:14:17
答えは待たず、マントを翻しながら、リチャードは部屋を後にした。
クリストファー
22:14:18
「…………」 もはや返事を返しもしない。
22:16:11
「…………………くそっ!」 兄が去った後。悪態と共に、八つ当たり気味にテーブルを叩いた。
22:17:42
「……解ってるんだよ……自分の器くらい……」 俯き、苦虫を噛み潰したようは表情で、呟く。
22:18:10
「何だって……今更……」
GM
22:18:54
 
22:18:55
 
22:24:23
それから、どれだけの時間が経ったろうか。
22:24:45
いつの間にか、窓から差し込む陽射しは随分と傾いている。
22:25:30
君の目の前には、未だ覇気のない自分の顔を映す紅茶があり、部屋には音ひとつ響かない。
22:26:21
しかし、その静寂はノック音によって唐突に破られた。
#フロレンツィア
22:27:08
「――クリス、いるんで……しょ?」
GM
22:27:48
君を探して来たであろうフロレンツィアは、部屋に入って君の様子を見るなり、酷く心配そうな表情を浮かべて近付いて来た。
#フロレンツィア
22:28:01
「……ど、どうしたの? 具合でも悪いの?」
クリストファー
22:28:24
「……」 緩慢な動きでフローラの方を向いて。 「ああ……フローラ、か」
22:28:56
「……そんな酷い顔してるか、俺」
#フロレンツィア
22:29:19
「……そりゃあ、ひと目見て調子が悪そうだって思うくらいには」
22:31:29
「調子悪いなら、神殿に――っていう感じでもないか」 そう思い至り、椅子を持ってきてクリスの隣に腰掛けた。
クリストファー
22:32:26
「……いや。大したことは、ないんだ」 ぐい、と。冷えきった紅茶を喉に流し込み。
#フロレンツィア
22:33:01
「大したことない人は、こんなところで2時間も3時間もぼーっとしてたりはしないと思うわよ」
クリストファー
22:33:53
「さん……じ……」 かん。 「……そんなに経ってたのか」
#フロレンツィア
22:34:51
「さっき帰って来て、クリスが何処に居るかをママンたちに訊いたら、ずっと此処に居るって言われたのよ」
22:37:34
「……ホントは話そうと思ってたことがあったんだけど、そんな状態じゃとてもじゃないわね」
クリストファー
22:37:42
「ああ……部屋にくらい帰りゃ良かったな」 何か。余計な心配を掛けているなと思いつつ。
22:38:21
「……いいって。話せよ」
#フロレンツィア
22:38:43
「部屋に戻ってても、その様子じゃママンたちに心配されてたと思うけど」 小さく苦笑して。
22:40:00
「……いいって言うなら話すけど。…………ジョシュアのことよ」
クリストファー
22:41:40
「……テムズが言ってたことか」
#フロレンツィア
22:43:29
「……そ。あの人が言ってたことについて、君の意見も聞きたかったの。何が本当で、何が嘘なのか、あたしも全然整理がつかなくって……」
22:44:19
「でも、やっぱり今の君に聞いても駄目そうね。何か、それよりも大きな悩みを抱えてますって顔してるわ」
クリストファー
22:45:15
「……いや。別に、俺のことなんて大したことじゃ、ないさ」
#フロレンツィア
22:46:38
「……またそうやって自分を蔑ろにする。それ、クリスの悪いクセだと思うわよ」
クリストファー
22:48:08
「俺は、別に……」 兄に言われた言葉と重なり、胸に刺さる。 「……いや。そう、だな」
#フロレンツィア
22:49:47
「君って、いつもそうなのよね。人の事は気に掛けるのに、自分のことになると途端に気にしなくなっちゃうの」
クリストファー
22:54:38
「……何か、そう言うと無私無欲な聖人みたいに聞こえるな」 苦笑浮かべ。
#フロレンツィア
22:56:24
「そこまでは言わないけど……。ミーシャにコリーたち、ラフェンサのことだってすごく気に掛けてるじゃない」
22:57:01
「その割には、自分の悩みは『大したことない』なんて言っちゃって。見てるこっちはすごく心配なのよ」
クリストファー
22:59:29
「……兄貴に会ったんだよ」
#フロレンツィア
23:00:11
「……お兄さん? えーっと……苗字は確か聞いたことがあったわね」
クリストファー
23:00:25
「俺が、何年も前に実家を飛び出して……それっきり会ってなかったんだが」
23:01:13
「……パーシヴァル。ルキスラの……まあ、それなりにいいとこの貴族だよ」
#フロレンツィア
23:01:55
「ルキスラの貴族って……すごく大きなイメージしかないわ」
23:02:12
「まさかクリスがそんな所の出だったなんてちょっと驚きだけど……それで?」
クリストファー
23:04:30
「……俺が飛び出してから……何かを得ることが出来たか、って。そう聞かれたんだ」
23:04:42
「俺は――……答えられなかった」
#フロレンツィア
23:06:36
「……また難しい質問をするお兄さんね」
23:07:35
「外に出て、何かを得ることが出来たか――か……。……あたしも、今はちょっと分からなくなってきてるかな」
23:09:38
「みんなと出逢って、色々な事件を目にして、《黒の教団》と戦って、テムズを倒して……」
23:10:17
「……あたしも《黒の教団》に恨みはあったし、それで少しは気が晴れる部分はあると思ってたの」
23:11:39
「でも、コークルがあんな事になって、ディルクールもぼろぼろで、ラフェンサもまだお城の中に篭もったまま……。もう少し、ううん、もっとあたしに出来ることはなかったのか、ってずっと思ってる」
クリストファー
23:12:31
「……俺も、同じようなもんだ」
23:13:47
「どういう巡り合わせか、殿下達からの依頼をこなすようになって、ディルクールを守って、《華闘祭》で優勝して、褒美を賜って……」
23:15:15
「それで、少しはいい気になりもした。……けど、結局、殿下たちも、この街も、この有り様だ」
#フロレンツィア
23:18:29
「……正直、あたしたちのしてきたことは無駄だったんじゃないか、って思ったりもしてるわ」
23:19:19
「……けど、きっと、そうじゃないのよね」
23:20:29
「もしかしたら、無駄じゃないって思い込みたいだけなのかもしれない。でも、前に進むためには下や後ろを向いてるだけじゃ駄目だもの」
23:21:12
「ほんの少しだけでもいい。顔をあげて、自分の行く“先”をみなきゃいけないの」 まるで自分に言い聞かせるかのように言う。
クリストファー
23:23:06
「……前向きだな、お前は」 ふ、と笑い。
#フロレンツィア
23:23:39
「……元々は、ジョシュアの言葉なの」
クリストファー
23:24:34
「あいつの……言葉、か。……成る程な、確かに、言いそうだ」
#フロレンツィア
23:25:01
「《血の禊事件》の後、ママを失って、ずっと塞ぎこんでたあたしにジョシュアが掛けてくれた言葉……」
23:25:33
「……ふふ、自分勝手よね。言うだけ言って、自分はいつの間にか居なくなっちゃうんだもの」
23:26:01
「でも――その言葉があったからこそ、今のあたしは此処に居る」
クリストファー
23:27:20
「あいつは……あいつが、いなくなったのは」
23:27:55
「……」 脳裏には、テムズの言葉が蘇る。
#フロレンツィア
23:28:15
「――自分だけのせい、なんて思わないでよね」 ずびし、と指をクリスにつきつけて。
23:29:55
「確かに、一緒に居たクリスが離れちゃったことは大きかったかもしれない。けど、1人で教団を追っていたジョシュアに力を貸せなかったあたしも同じ」
クリストファー
23:30:28
「……解ってる。解ってるさ」
#フロレンツィア
23:30:38
「多分、あの人を知る人たちは、みんな程度の違いはあれそう思ってると思う」
23:31:14
「……それなら、そんな顔しないでよ」
23:32:26
「君は、ジョシュアと一緒に居ることに耐えられなくて自分から逃げたのかも知れない。ジョシュアも、1人で突っ走って誰も助けられず、“あんな姿”になってしまったのかもしれない」
23:32:52
「……けど、それは決して、全部が全部無意味だったわけじゃないわ」
23:33:13
「それがあったからこそ、あたしたちはこうして出逢って、仲間として同じ道を歩けてるんだもの」
23:33:50
「だからこそ、あたしは信じたいの。……あたしたちの失敗も、間違いも、決して無意味なんかじゃないってこと」
クリストファー
23:34:06
「……解ってるんだよ!」
#フロレンツィア
23:34:38
「っ……」 声を荒げられ、びくっと身を竦める。
クリストファー
23:35:16
「―――悪い」 はっとして、すぐに謝り。
23:36:26
「……頭じゃ、解ってるんだ。けど、俺はいつだってそうなんだ。臆病風に吹かれて……前を向かずに、逃げ出して」
23:38:19
「正しいことを……いや、正しくなくたって、逃げるよりは、ましな道だってあるだろうに」
#フロレンツィア
23:39:51
「……一緒に居る期間は、まだそう長くはないけど」
23:40:21
「……クリスは、逃げ続けてる訳じゃないわよ」
クリストファー
23:41:29
「俺は……半端なんだよ」
#フロレンツィア
23:41:44
「臆病かもしれないし、腰が引けてるかもしれないけど……ミーシャやコリー、ラフェンサ、それにあたしのためにも剣を振るってくれたのを、あたしはちゃんと見てる」
23:43:32
「半端なことは、それがそのまま悪いことではないと思うわ」
23:43:56
「少なくともあたしは、“半端”な君に助けられてるし、感謝もしてる」
クリストファー
23:45:54
「それも……本当にお前たちを思ってのことじゃないとしてもか?」
23:46:49
「俺が、たんに……あいつのように成れたらと……器の小さい人間がやってる、ただの真似事、偽善だとしてもか?」
#フロレンツィア
23:47:05
「――当たり前でしょ」
23:47:25
「君が何と思っていようと、あたしが――あたしたちが君に助けられてる事実は何も変わらないわ」
23:47:47
「だから、あたしは胸を張って言ってあげるわ。いつも助けてくれてありがとう、って」
クリストファー
23:48:08
「……っ……」
23:49:23
「……俺は、卑怯だ。お前がきっと、そんな風に答えてくれるのを期待して……こんなことを言ってる」
#フロレンツィア
23:51:02
「……卑怯なんかじゃないわよ。それはきっと、あたしのことを信じてくれてるってことだから」
クリストファー
23:53:42
「……、ああ、くそ」 顔を背けて、目元を拭い。
#フロレンツィア
23:55:11
「……あたしは、ジョシュアのこと、ちゃんと知りたいの」
23:55:49
「本当にあの魔物がジョシュアなのか、本当に自ら望んであんな姿になったのか。……本当のことを確かめたい」
23:56:20
「それ以外にも、コークルが遺してくれた想いを、ちゃんと継いでいきたいって思ってる」
クリストファー
23:56:50
「……ああ」 少し目尻の赤くなった顔で向き直り。
#フロレンツィア
23:56:52
「そのためにはきっと1人でも欠けたら駄目だから、クリスにも、みんなと一緒に居て欲しいの」
クリストファー
23:59:33
「…………解った。お前がそこまで言うなら、俺も、その為に頑張ってみるよ」
23:59:49
「……ありがとな、フローラ」
2014/10/12
#フロレンツィア
00:00:31
「ふふ、どう致しまして。一緒に頑張りましょ」 す、と右手をクリスに差し出した。
クリストファー
00:02:45
「情けない先輩で悪いが、な」 差し出された右手を、此方の右手で握って。
#フロレンツィア
00:04:34
「そういう所も含めてクリス“先輩”でしょ?」 交わした手を握り返し、柔らかく微笑む。
クリストファー
00:07:04
「参ったな。いつか汚名返上出来ればいいが」 苦笑浮かべつつ。
#フロレンツィア
00:07:49
「いつでもいいわよ。無理のないペースで、ね」
クリストファー
00:08:22
「後輩の懐が広くて、頭が下がるばっかりだ」
#フロレンツィア
00:08:51
「んー……」 手を離すと、手を組んで大きく伸びをする。 「難しい話したらお腹が空いちゃったわね」 自分に呆れたような顔をして、くぅと鳴るお腹を押さえる。
00:10:12
「ちょっと早いけど、夕ご飯にしない? その様子だと、お昼とかもあんまり食べてなさそうだし」
クリストファー
00:10:38
「フローラらしくていいんじゃないか」 席を立ちつつ。 「ああ、言われて見れば……」
#フロレンツィア
00:11:28
「む、ちょっと馬鹿にされた気分」 と言いつつも、怒っている様子などはなく。 「じゃ、ママンたちに頼みましょ。ふふ、もうすっかり此処が第二の故郷ってくらい舌に馴染んじゃったわ」
クリストファー
00:12:54
「ああ、そうしよう」 部屋を出ようとしつつ。
00:13:06
「……第二の故郷、か」 ふと、呟いて。
#フロレンツィア
00:13:28
「♪~」 上機嫌で部屋を出ていこうとした所で、その呟きが耳に入り、振り返る。 「どうかした?」
クリストファー
00:13:52
「……いや、なんでも」
00:14:15
ほら、さっさと行こう、とフローラを促しつつ。
#フロレンツィア
00:14:28
「そ? ならいいけど」 鼻歌を再開し、促されるままに部屋を出ていった。
クリストファー
00:15:04
(……俺にとっても、ここは――そう思って、いいんだよな)
GM
00:17:14
 
00:17:15
 
00:20:16
同時刻、ディルクールの外れにある“魔女”の屋敷では、1人の少女――もはや少女と呼ぶには語弊があるかもしれないが――が読書に耽っていた。
00:21:06
そんな彼女1人の空間に、ひとつの影が現れる。
#ルーベルリア
00:23:09
「…………」 その気配を感じ、栞を挟んで本を閉じる。 「……ジーク?」
ジーク
00:24:50
「よう」 いつもの溌剌とした雰囲気はないが、沈んだ雰囲気は無く、どちらかといえば落ち着いた様子で顔を出す。
#ルーベルリア
00:25:55
「お帰りなさい。夕食の準備ならもう出来ているわ」
GM
00:26:25
向けられた彼女の表情は、先日のテムズとの決戦前より、ずっと大人っぽくなっている。
ジーク
00:26:55
「ん……何だ、やってくれてたのか?」 夕食はどうするか、という話は要らなくなったようだと苦笑する。
GM
00:27:48
鮮やかな紅色を増した長髪に、焔の如き赤さを宿した瞳――彼女の様子は、君の記憶にある人物を想起させるだろう。
#ルーベルリア
00:28:15
「ええ。今日は貴方が早く帰ってくる気がしていたから」
ジーク
00:29:06
「そう、か。キルシーも来てたみたいだし、大体お見通しだったか?」
#ルーベルリア
00:30:07
こくり、と頷く。 「キルシーとは、良い話が出来たみたいね」
ジーク
00:31:03
「……良い話、か。そうだな。そう言って間違いはないと思う」
#ルーベルリア
00:31:54
「少しだけではあるけれど、貴方の瞳が前を向こうとしているのを感じるから」
ジーク
00:31:58
「少なくとも……今日からは寝不足に悩まされなくて済みそうだ」
00:33:02
「全く、何から何まで見通されていると隠す気にもならないな」 本棚に寄り掛かって苦笑する
#ルーベルリア
00:33:23
「……そう。もしまだ眠れないようだったら、子守唄でも歌ってあげようかと考えてもいたのだけど」 冗談なのだろうか。あまり声色を変えないまま言う。
00:33:45
「ジークが特別わかりやすいだけよ」
ジーク
00:34:41
「分かり易いっていうのは否定しないが……子守唄は止してくれ。そんな歳じゃねえよ」 チリチリと記憶が焼けるような感触を覚えながら、手を振ってこたえる
#ルーベルリア
00:35:48
「……ふふ、冗談よ。食事はもう食べる? それとも、もう少し後にする?」
ジーク
00:36:35
「もう少し後にしよう。家出していた食欲が帰ってくるまでもう少しかかりそうだ」
#ルーベルリア
00:37:16
「……ん、それじゃあ食べたくなったら言って」
00:37:31
「ところで、座らないの?」 本棚にもたれかかったままのジークを見上げて。
ジーク
00:38:32
「ん……ああ。そう、だな」 言われて、初めて気づいた。というようにぎこちなく椅子を手繰り寄せて腰を下ろす。
#ルーベルリア
00:39:38
「……私が“こう”なって、まだ戸惑っているの?」
ジーク
00:40:13
「……隠しても無駄だ、っていったばかりだから白状するが。その通りだよ」
00:40:44
「何だろうな。今のお前がそうなってしまったことを驚いてるんじゃなくて……昔を――思い出すんだ」
#ルーベルリア
00:41:13
「“枯れ木の魔女”、“白き魔女”との生活?」
ジーク
00:42:03
「俺はてっきり、今現在から逃げたいから、昔の事ばかり思い出してるんだと思ってたんだけどな」 真正面からではなく、少しばかり顔を逸らしながら彼女を見る
#ルーベルリア
00:42:35
「そうではなかった、と」
ジーク
00:43:42
「ああ。……ルーが"アイツ"の親子姉妹の何かだって言われてもさっくりと信じられそうだ」
00:44:31
「最も、昔そのまま、って再現度合じゃあないんだけどな。"アイツ"は飯なんて作りやしなかった」
#ルーベルリア
00:45:19
「…………」 その言葉にやや視線を落としてから、目を伏せる。
00:45:53
「貴方の言う人物と、私の間にどういう繋がりがあるのかまではまだ思い出せないわ」
00:46:30
「けれど、魔女と私は、必ず繋がっている」
ジーク
00:47:14
「それは……この国に纏わる逸話も込みで、だよな」
#ルーベルリア
00:48:05
「ええ」 はっきりと頷いて。 「折を見て、皆にも話すつもりだけれど、私は恐らく大昔からずっとこの国に居る」
ジーク
00:48:38
「あんな遺跡で寝てたからなァ……」
#ルーベルリア
00:50:04
「そうね。皆が起こしてくれなかったら、今もまだ眠っているままだったのかしら」
ジーク
00:50:46
「どうだろうな。"もし、起こしてくれなかったら"、っていうケースは考えるだけ無駄じゃないかと俺は思うぜ」
#ルーベルリア
00:51:05
「どうして?」 首をかしげ。
ジーク
00:51:48
「俺たちは、"絶対に"お前と巡り合っていたさ」
#ルーベルリア
00:52:45
「――そうね。この世界は、そういう風に“出来ている”。理由はわからないけれど、私もそう感じるわ」
ジーク
00:54:04
「説明を求められると困るけどな。少し、俺たちは"出来事"に対して介入出来過ぎた」
#ルーベルリア
00:55:03
「……そう感じているのね」
ジーク
00:56:24
「特に俺とお前は当事者だろう? キルシーやクリスは実感薄いかもしれないが……俺は、お前を通して色々と我儘を押し通した自覚はある」
#ルーベルリア
00:59:16
「そうね。私には貴方の願いを叶える力があり、私は貴方から力を借り受けることが出来る」
01:01:08
「……結局、コークルを救う事は出来なかったけれど」
ジーク
01:03:06
「……」 コークルの名前を聞いて、表情を暗く――はせず、思案するように口を開く
01:05:21
「……あいつは、救えなかった、のか?」 それは、過去を悔やむというより、前を見た言葉
#ルーベルリア
01:06:49
「……ジークたちは見ているのよね。以前、アクアケイドでコークルが攫われそうになったのを、私が“止めた”こと」
ジーク
01:07:13
「俺もその話をしたかった。一度、俺はコークルの死に様を確かに見た。はっきりとだ」
#ルーベルリア
01:08:25
「あの時と同じように、私は彼女を助けようと願った――けれど、何かに阻まれるようにその願いは通じなかった」
ジーク
01:09:24
「……一旦確認させてくれないか。ルー、お前が"止めた"ことでコークルは"一度救われた"のか?」
01:11:20
「少し言葉がたりないな。つまり……コークルは結局死んでしまった。だから、ルーが代わりに攫われたあの出来事は無駄だったのか?」
#ルーベルリア
01:13:14
「それを決めるのは、私じゃないわ」
01:14:17
「コークルがあそこで攫われるはずだったことと、ついこの間コークルが倒れたこと、その両方を知る貴方たち3人が決めること」
ジーク
01:15:50
「……無駄か、無駄ではないかは、俺たち次第だってことか?」
#ルーベルリア
01:17:01
「この世界に、無意味なことなんてない。あらゆる出来事が、何かしらの因果を持って存在している」
01:17:42
「けれど、それをどう感じるか、それに気付くかはそれを認識する者に依るわ」
ジーク
01:19:46
「難しい事を言う」 まあ、気の持ちようなのだろうと開き直り
#ルーベルリア
01:20:40
「……そう、難しいの、とても」
ジーク
01:21:53
「ただ……そうだな。終わってない、と思えばいいんだと考えると、楽だ。それなら、まだ、戦える」
#ルーベルリア
01:21:54
「でも、彼女の事を想うのなら、貴方たちはきっとそれを無駄で終わらせるべきじゃない」
01:22:23
「そうね。それが彼女の想いに応えることに繋がると想う」
ジーク
01:23:01
「勿論だ。……ああ、そうさ。まだはっきりとは判らないが」 戦って見せよう、と拳を握り
01:23:22
「……それで、だ。話は戻るが――邪魔をされた?」
#ルーベルリア
01:24:05
「……ええ、何かに阻まれたように感じたのは確かよ」
01:24:18
「……でも、シモンの記憶を戻そうとした時とは、違うような感覚だった」
01:24:39
「あの時は、もっとはっきりとした……敵意のようなものを感じた気がするわ」
ジーク
01:25:01
「俺にはどっちがどんな感じなのかすらわからないんだが……つまり、作為的か無意識的か、って話をしているのか?」
#ルーベルリア
01:26:17
「……そう、ね。コークルの時は、もしかしたら私が心の何処かで、変えてはいけないと思ったのかもしれない」
ジーク
01:27:25
「事実――街は、救われた。数の上だけ見ればよかったんだろう。だが、そういうことでもないんだろう」
#ルーベルリア
01:28:27
「……」 再度、こくりと頷く。 「もっと先に、何かが待っている。そう感じるわ」
ジーク
01:29:01
「あそこでコークルの命を守ることが、コークルを"救わない"ことに繋がる――或いは、もっと先に噛んでくるのか」
01:29:46
「……何というか。知らん奴が聞くと頭がおかしいんじゃないかと疑われかねないな」
#ルーベルリア
01:30:27
「……私でさえ、そう思わないではないわ。けれど、此処で足を止めてしまっては、彼女に申し訳が立たないもの」
ジーク
01:32:00
「そうだな。コークルが見たかった夢は、悪夢になんてしちゃいけない。綺麗な夢であるべきだ」
#ルーベルリア
01:33:52
「だから、私は先へ進むわ。そして、そのために皆の力を貸して欲しいと思っている」
ジーク
01:35:51
「俺は、当然力を貸すぜ。剣こそコークルに預けちまったが……忘れるなよ。お前は、俺が守るって言ったからな」 小さく頷き、最近伸びなくなっていた手を伸ばして、ルーの頭を撫でた
#ルーベルリア
01:37:41
「……ふふ、ちょっと面映いわね」
ジーク
01:38:36
「随分デカくなっちまったせいで、今言うと違和感あるが、お前は妹みたいなモンだったしな。っていうと、怒るか?」 こちらもやや照れ臭そうにしながら、ひとしきり撫でてから手をひっこめた
#ルーベルリア
01:39:20
「……今は空元気でも構わない。みんな、前を向いてくれるといいのだけれど。――勿論、ラフェンサも」 窓に映るディルクールの方角を見。
ジーク
01:40:33
「絶賛空元気の男の前で言われるとやりづらいな。……まあ、大丈夫だろう。みんな、独りじゃない」 彼女の言葉を思い出しながら、窓の外を見た
#ルーベルリア
01:41:36
「……そうね。こんな苦境でさえも乗り越えるために、今まで頑張って来たのだから」
01:42:07
「そろそろ、食事にしましょう」 そこまで言うと、窓から視線を外して立ち上がる。
ジーク
01:44:51
「……そうだな。腹に物を突っ込んで、久しぶりにぐっすり寝てみるとしよう」
#ルーベルリア
01:46:58
「すぐに用意するわ。ジークは待っていて」 ジークが立ち上がらないよう手で制しながら、キッチンへと姿を消した。
ジーク
01:47:26
「ン――」 立ち上がりかけて、戸惑いながらそのまま腰を下ろす
01:48:12
「……似ているくせに立場が逆だと、すわりが悪いな」 何とも言えない表情で呟く
01:50:12
「……前へ進む、か」 説明しがたい胸の疼きを誤魔化すように、窓の外を見た。見えるディルクールの姿が、進むべき先であるかのように
GM
01:50:32
 
01:50:33
 
01:56:54
それから少し後の〈明けの明星亭〉――
01:57:25
クリストファーとフロレンツィアの2人は夕食を終え、しばらく歓談に興じた後、クリストファーが先に席を立った。
01:58:08
それを見送った後も、フロレンツィアは食後のお茶と共に、テーブルで何かを考えているようだった。
01:58:25
君が店へとやってきたのは、そんな折だ――
キルシー
01:59:45
「――……ん」 店に入るなり、フローラの姿が映る。何か考えているようで、声を掛けるか、掛けまいか
#フロレンツィア
02:00:35
「…………」 追加の甘味でも探そうかと考えていた所で、キルシーの気配を察し、振り返る。 「あ、キルシーじゃない」 
キルシー
02:02:00
「……ああ」 振り返った時の表情を見て 「一人か」 思ったよりは元気がありそうだな、と
#フロレンツィア
02:02:45
「何だか、思ってたより元気そうね。ちょっと安心したわ」 ちょいちょい、と手招きしつつ。
キルシー
02:03:42
「……余計な世話だ。お互い様と言ったところだろう」 と返してから 「何だ」 手招きされるがままにフローラの方へ歩み寄り
#フロレンツィア
02:04:46
「素直じゃないわねぇ……」 いつもと変わらない様子に苦笑を浮かべ。 「ほら、そこに座る。店に来たってことは、時間あるんでしょ」
キルシー
02:05:37
「今更だろう……」 素直云々は 「……まぁ、構わないが」 言われたように席に座り
#フロレンツィア
02:06:37
「自覚してるならもうちょっと素直になったらいいのに」
02:07:25
「キルシーには、どう声を掛けたらいいかなって、結構悩んでたんだけど……その様子だと、誰かに先を越されちゃったかしらね」
キルシー
02:07:25
「……もうその話はいい、しつこいぞ」 席につくなり頬杖をついて
#フロレンツィア
02:07:47
その言葉は「はいはい」と聞いているのか聞いていないのかわからない様子で流して。
キルシー
02:07:59
「……」 何の用だ、と訊こうとしたが 「……成程」
02:09:01
「そうだな」 一つ頷いて見せて 「二人話した」
#フロレンツィア
02:09:20
「……そ。やっぱりみんな心配してるのね」
キルシー
02:10:06
「……物好きな連中だ。各々自分のことで精一杯だろう」
#フロレンツィア
02:11:05
「……あはは。あたしなんかは、自分のことでいっぱいいっぱいなのが一周回って、みんなに声を掛けてみようかなって感じね」
02:11:40
「1人で考えてても、あんまりいい考えは浮かばなくって。それなら、大事な友だちのことを考えた方が有意義じゃない」
キルシー
02:12:46
「……お前らしいな」
02:12:58
「結局のところ、それがお前の考えなのだろう」
02:13:28
「皆の為を想うことが自分の為となる……といったところか」
#フロレンツィア
02:14:01
「そうかも。みんなが元気で居てくれないと、あたしも落ち込んじゃうわ」
キルシー
02:15:01
「……そうか」 と頷き 「皆と言えば……」
02:15:29
「……クリスとは話したのか?」
#フロレンツィア
02:15:48
「ええ。丁度さっきまで一緒にご飯を食べてたわ」
キルシー
02:16:58
「…………そうだったか」 少し意外そうな表情をして
02:17:44
「俺はあまりクリスの事情を理解してやれていないが……ジョシュアとやらの件は相当クリスにとって辛い話だっただろう」
#フロレンツィア
02:18:53
「……そうね。クリスって、すごく人の事を気にするタイプだから。……特に、ジョシュアのことはずっと自分の責任だって思っちゃってたみたいで」
02:19:21
「だから、真偽はともかく、テムズの言葉はクリスには刺さったと思う」
02:20:00
「……あんな言い方をしたアイツのことは許せないけど、もう居ない人に文句を言っても意味がないわね」
キルシー
02:21:13
「……ふん、全くだな。あんな奴に教えを請うてたと思うと腹が立つ」 溜息交じりに言い 「だが……そうだな」
02:22:09
「……ジョシュアの話に関する真偽だが、テムズの言葉には何かしら矛盾があるかもしれない」
#フロレンツィア
02:22:49
「あたしもテムズの言葉を全部信じてるわけじゃないけど……どうしてそう思うの?」
キルシー
02:24:26
「妹の、アメルの死についてだ。テムズの口から聞いた話と、実際のアメルの死因に矛盾が生じている……そうオルハから聴いた」
02:25:28
「あの時は我を失っていたが、確かにそれはオルハの言うとおりだったんだ」
02:26:55
「だから、もしかしたらジョシュアに関する話も同じように……とな」
#フロレンツィア
02:27:38
「……あたしたちを困惑させたり、怒らせるために嘘をついた可能性がある、ってことね」
02:28:25
「何でオルハが妹さんの事情を知ってるのかも気になるけど、それは今は置いておくとして……」
キルシー
02:28:48
「……」 そういうところはしっかり拾うんだな
02:28:58
「……まぁ、そういう事だ」
#フロレンツィア
02:29:06
「確かに、ジョシュアならどんな状況でも自分からあんな魔物になるなんて言うのは考えがたいわ」
02:30:04
「そもそも、あの魔物がそうだっていうのさえ、まだ確定した訳じゃないものね」
キルシー
02:30:27
「ああ」 頷き 「テムズの妄言だという可能性も十分に在り得る」
02:31:16
「だからこそ……クリスに鵜呑みにせず、少し気を楽にして欲しいと思ったのだが」
02:31:44
「……俺からとやかく言うことではなかったか」
#フロレンツィア
02:32:07
「……あたしも、最初はそんな感じで言おうかなって思ってたんだけどね」
02:32:36
「クリスが一番気にしてたのは、多分そこじゃなかったのよ」
キルシー
02:33:10
「というと……」
#フロレンツィア
02:34:55
「昔、自分がジョシュアの元を離れてしまったから、彼が1人になって、命を落としてしまったんじゃないか。……ずーっと、その罪悪感があったみたい」
02:36:02
「クリスって、ああ見えて普段の態度よりずっと責任感の強い人だから」
キルシー
02:36:09
「……罪悪感、か」 それはこの数日、今も、同じく抱えているものだ
#フロレンツィア
02:36:28
「そのことで、長い間自分を苦しめて来たんでしょうね」
02:36:57
「……そして、多分これからは君も似たような思いに悩まされると思う」
キルシー
02:38:08
「……そうだな。オルハやジークと話して気は多少和いだとは言え……事実は事実だ」
02:38:53
「決して消える事のない記憶として……俺の心を縛り続けるだろう」
#フロレンツィア
02:39:23
「……前に話したこと、覚えてるかしら」
キルシー
02:39:52
「……味方だから、か?」 簡潔に
#フロレンツィア
02:39:53
「タイミングは――……ああ、多分、あの時がオーレリアと取引しようとしてる時だったのかしら」
02:41:04
「いや確かに究極的にはそんなようなことだけど、いきなり終わらそうとしないでよ!」
キルシー
02:41:47
「……馬鹿か、俺の口から言うのは躊躇われる」 =恥ずかしい
#フロレンツィア
02:42:16
「今回のコークルの件、少なからず君の判断が明暗を分けたと思う」
02:42:38
「そして図らずも……君が言葉にしていた通り、『それで誰かが命を落とす』ことになった」
キルシー
02:43:10
「…………」 目を伏せて、その言葉を心の中に受け止める
#フロレンツィア
02:43:53
「……でも、そうなっても君は1人じゃない。あたしだけじゃなく、他のみんなだって、君を見放すことなんてなかった」
02:44:18
「言うまでもなく、キルシー自身が一番身に沁みて理解出来てることだと思うけど、ね」
キルシー
02:45:01
「……そうだな」
#フロレンツィア
02:45:47
「あの時の言葉通り、あたしは君のことを見守っててあげる。だから、頑張ってよね」
02:46:06
「……そして、一緒にこの苦境を乗り越えましょ」
キルシー
02:46:35
「分かっている。俺もこの場所を壊したくはない」
02:47:31
「……やれることはやるつもりだ。この強がりがいつまで持つかは分からんがな」
#フロレンツィア
02:48:06
「持たなくなりそうだったら、あたしに言いなさい。いくらでも相談に乗ってあげるわよ」
キルシー
02:48:51
「頭を使いそうな話であれば、別の人間を当たるがな」 軽く冗談めいた口調で
#フロレンツィア
02:49:26
「ちょっ、今あたしのこと馬鹿にしたわね!? …………反論出来ないけど」
キルシー
02:49:56
「……ふ」 少し口元が緩み 「冗談だ。半分は、な」
#フロレンツィア
02:50:23
「半分は馬鹿にしてるんじゃない……」 む、と明らかに不機嫌になり頬が膨れる。
キルシー
02:51:09
「そう怒るな。今度何か菓子でも焼いてやる」 不機嫌になったフローラの顔を見て、あやす様に
#フロレンツィア
02:51:46
「しょうがないわね。それで手を打ってあげるわ」
キルシー
02:52:40
「なら良かった」 頷いて 「……少し作ろうと思っているものがあってな。試食にでも付き合ってもらうとしよう」
#フロレンツィア
02:53:11
「他の子たちも呼んであげたら? キルシーのお菓子ならみんな喜ぶでしょ」
キルシー
02:53:29
「いやいい」 即答して
02:53:45
「……誰も呼ぶんじゃないぞ」
#フロレンツィア
02:54:20
「……えー、もったいないわね。まあ、いいけど」
キルシー
02:55:05
「…………分かったならそれでいい」 出来を良くする為に試行錯誤するだなんて、知られてたまるものか
#フロレンツィア
02:56:31
「そうそう。お菓子作りなら丁度いい材料があるわよ」
キルシー
02:56:52
「ほう……――」
#フロレンツィア
02:57:23
「今パパがディルクールに来ててね。ちょっとではあるけどエレディアの果物とかを持ってきてくれたの。必要なら譲るから言って頂戴ね――」
GM
02:58:00
と、2人の歓談はそのまましばらく続き、陽が沈み、夜が次第に更けていった。
02:58:08
 
02:58:10
 
02:58:33
ということで今日はお疲れ様でした。
キルシー
02:58:42
おつかれさまでした
GM
02:59:09
次回は来週土曜日。「どきっ、傷心だらけの温泉巡り」
02:59:12
です。
ジーク
02:59:27
傷心旅行。。。
クリストファー
02:59:34
中々酷い話である。>傷心だらけ
キルシー
02:59:37
傷に沁みますね
GM
02:59:43
はい。
ジーク
02:59:56
はい。
GM
03:00:02
まあPC3人は頑張って前を向いてくれるようにはなってきているので
03:00:17
あとは第三部の主役を舞台に引き上げれば
03:00:23
第三部に入っていける。
ジーク
03:00:34
さんぶのしゅやく
キルシー
03:00:42
エリック
ジーク
03:00:53
あいつの見舞いやってねえな
GM
03:00:54
エリックとの会話も来週あるけど。
03:00:57
ときのそのもあるけど。
03:01:03
うむ。あのへんは
クリストファー
03:01:07
エリックも見舞いいかないとな……
GM
03:01:09
全員集合時にやろうと思ってたから。
03:01:21
今回はときのそのもみんなで行く。
キルシー
03:01:35
把握
GM
03:01:46
ということで来週もよろしくおねしゃす
03:01:50
今日は解散!
キルシー
03:01:54
あいよー
03:01:56
おつかれっした!
クリストファー
03:01:58
あいよー
ルーベルリア
03:01:59
離れるのは寂しいけど、それも少しの間だけ。またね、キルシー
GM
03:02:00
おつ!
ジーク
03:02:01
あいよお
クリストファー
03:02:01
お疲れさーん
ラフェンサ
03:02:05
えー……クリス、もう行っちゃうの? また来てよね、絶対だよ?
ジーク
03:02:05
お疲れー
オルハ
03:02:08
貴方の力、見せてもらったわ。また会いましょう、ジーク君。
クリストファー
03:02:12
お疲れさん、GM。また今度、メシ食いに行こうぜ。
発言統計
その他(NPC)267回37.1%9760文字40.6%
キルシー170回23.6%5391文字22.4%
ジーク112回15.6%4533文字18.8%
GM94回13.1%2222文字9.2%
クリストファー77回10.7%2152文字8.9%
合計720回24058文字