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20140705_0

2014/07/05
キルシー
20:47:14
ちっ……俺に何か用でもあるのか、GM。邪魔をするなら帰ってもらうぞ。
ミック
20:55:44
あ、クリスくん……お、お願いがあるんだけど、い、いいかな。
コークル
20:57:21
こんにちは、キルシー。ふふっ、今日はどんなお話をしようかしら。
エリック
20:57:28
君は……ジークフリートか。悪いが、このルームは3人用なんだ。
GM
20:57:56
ひゃっはーこんばんは。
20:58:11
今回は特にタイトルも入れない幕間会話回の予定です。
クリストファー
20:58:27
はい
ジーク
20:58:34
はい
GM
20:58:38
じゃあそんな感じでトイレいったら
20:58:39
開始します。
20:58:42
よろしくお願いします。
ジーク
20:58:46
よろしくおねがいします
キルシー
20:58:52
よろしくおねがいします
GM
20:59:38
うむ。
クリストファー
20:59:49
よろしくお願いします。
GM
21:00:35
 
21:00:36
 
21:01:53
《ロストルム砦》南方での戦いは、コークルに変装したラフェンサの判断によって凄惨たる有り様となった。 BGM:降り続く雨の街で/http://www.listenonrepeat.com/watch/?v=PVLssQEU43M
21:02:51
東西から援護へと戻ってきた部隊のおかげで、残った者たちは砦までどうにか退くことが出来たが、それでもフェンディル側の被害は計り知れないものだった。
21:04:03
厚く、暗い雲から降り注ぐ雨に打たれながら、君たちもどうにか砦へと帰還する。
21:04:46
帰還した君たちを、同じく雨に打たれながら、傘も差さずに待っている人物の姿があった。
#コークル
21:05:15
「――……」 雨の奥に、彼女の濡れた金色の髪が映る。
#ルーベルリア
21:05:35
「コークル……」
ジーク
21:07:17
「よう。……帰ったぜ」
#フロレンツィア
21:07:47
「……ごめん、全員は助けられなかった」
#ラフェンサ
21:08:26
「…………」 いつの間にか身につけていたウィッグを脱ぎ、何も言えずにただコークルを眺める。
キルシー
21:08:43
「…………」 重い身体を引き摺るように歩いてきたところを立ち止まり、声掛けることなく様子を伺う
#コークル
21:09:22
「……あなたたちが気にすることではないわ。……無事で良かった」
ジーク
21:09:41
「とりあえず、中へ行こう。俺たちもそうだが、コークルも風邪をひくと良くない」
#コークル
21:09:47
そう言いながら、コークルはゆっくり君たちへと歩みよってくる。
21:10:10
ジークに応えることもなく、そのままラフェンサの目の前へとやってきて……。
クリストファー
21:10:15
「……」 何を言えるわけもなく、黙っている。
#ラフェンサ
21:10:19
「お姉ちゃん……」
#コークル
21:11:29
「ラフェンサ」 不安げな表情を浮かべるままの妹の名を呼び――
21:12:04
次の瞬間、雨音に混ざって、パン、と乾いた小さな音が響いた。
ジーク
21:13:05
「……」 そちらには目をやらず、腕を組んで他所を見て済ませる
#ラフェンサ
21:13:26
「…………」 コークルに叩かれた頬に手を当て、彼女の表情を見てから俯いた。
#コークル
21:13:52
「……今日はもう休みなさい」
21:14:08
「ジークたちも。部屋は用意してあるわ」
キルシー
21:14:27
「――……」 一度、目を伏せてから 「……分かった、休ませてもらう」
#コークル
21:14:30
「エリックは……悪いけれど、休む前に医務室まで運んであげて」
#マシュー
21:14:51
「……ああ、そうさせてもらうぜ」
ジーク
21:14:53
「ああ、そのぐらいはやるさ」 ゆすってエリックを背負いなおすと、小さく頷く
#オルハ
21:15:27
「……」 コークルに目礼して、彼女の横を通りすぎて砦の中へと入っていった。
#フロレンツィア
21:15:59
「ラフェンサ……」
#メレディス
21:16:12
「今は放っておいてあげた方がいいと思いますよ」
キルシー
21:16:26
「……ではな」 再び引き摺るように身体を動かし、ゆっくりと砦の中へ向かっていった
ジーク
21:16:56
「行こうぜ。フローラ、こいつを連れていくから手伝ってくれ」 何か言いたげなところを割り込んで
#ルーベルリア
21:17:02
「……行きましょう、フローラ」 メレディスの言葉を受けて、フローラの背を軽く押した。
#フロレンツィア
21:17:09
「う、うん……」
#ラフェンサ
21:17:48
「……ごめん……みんな、ありがと……」 俯いたまま、消え入りそうな声でそれだけつぶやくと、砦の中へと消えていった。
ジーク
21:19:16
「……やれやれ」 なんともいえない顔でそれを見送り、エリックを運ぶべく後へ続く
クリストファー
21:20:54
「……」 ラフェンサを見送った後、ちらりとコークルの方を見て。 軽く礼をしてから、黙って自分も砦へ戻っていく。
#コークル
21:21:49
「…………」 皆の姿を見送った後、しばらくの間、黒い空を眺め続けていた。
GM
21:21:53
 
21:21:54
 
21:30:01
その翌日、未だ軍と冒険者の多くは警戒のために砦に残っていた。
21:31:22
昨日より雨脚は弱まったが、降り止むことなく、雨は大地を打ち続けていた。
21:32:08
ひと通り休んだ後は、君たちも重傷者の治療や哨戒の手伝いを命じられ、砦内を忙しなく動きまわっていた。
21:32:34
クリスが哨戒の役目を終えて、砦を歩いていると、通路の反対側からコークルが歩いて来た。
#コークル
21:33:20
「おはよう。お疲れ様ね」 彼女の顔にも、やや疲労の色が見える。
クリストファー
21:34:31
「……おはようございます」 軽く会釈をしつつ。 「……殿下こそ、お疲れのようですね」
#コークル
21:35:21
「……流石に、少しね。いつもはこのくらいなら誰にも気付かれないように出来るんだけど……」 困ったように苦笑して。
クリストファー
21:38:05
「まあ、この状況では……」
#コークル
21:39:08
「みんなに言われて、今から少し休む所よ。良ければ、お茶でも一緒に如何かしら」
クリストファー
21:39:43
「お茶……ですか」
21:40:46
自分が? という顔をしている。
#コークル
21:40:51
「思えばあなたとゆっくり話す機会は今までなかったから、どうかなと思うのだけど」
クリストファー
21:44:04
「それは……」 話す機会が無かったのは当然だ。ジークのような奴が特殊なのであって。 「……殿下そう仰られるのなら、願ってもないことです」
#コークル
21:44:40
「では、お願いするわ。行きましょう」
GM
21:45:00
 
21:45:36
コークルについて、砦の休憩用の一室へとやってくる。
21:46:30
彼女はクリスを先に座らせると、手伝おうとするクリスを制しながら、彼女自身の手で二人分の紅茶を入れてテーブルへと運んできた。
#コークル
21:46:50
「どうぞ」
クリストファー
21:48:14
「……ありがとうございます」
#コークル
21:48:52
「そう堅くならないで、というのも難しいかしら」
21:49:31
「ジークやキルシー、フローラたちみたいにはいかないわよね」 くすくすと笑いながら、自分も椅子に座る。
クリストファー
21:50:18
「……あいつらが特殊なんです。特にジークのようには、普通は出来ません」
#コークル
21:51:15
「ふふ、そうね。わたしも今まで彼みたいな人には出会ったことはなかったわ」
クリストファー
21:52:52
「何というか……随分、仲が良いみたいですね、ジークとは」
#コークル
21:53:27
「ええ。ジークにはとてもよくしてもらっているわ」
クリストファー
21:54:29
「なら良いんですけどね。俺は、あいつが何か不敬なことを為出かしやしないかと不安ですよ」
#コークル
21:55:39
「大丈夫よ。彼がわたしに何をしようと、わたしがそれを不快に思うようなことはないから」
クリストファー
21:57:07
「……」 なんだろう。何か全く大丈夫ではない気がするのだが、それは。
#コークル
21:58:39
「少なくとも、問題になるようなことはされていないから、安心して頂戴」
クリストファー
22:00:55
「……そうですか」 一つ前の発言を考えると何も安心できない気がするが、この場はこれ以上考えないようにしておこう。
#コークル
22:02:34
「……改めて、昨日はごめんなさい。わたしたちのせいで、あなたたちに大きな負担を掛けてしまったわ」
クリストファー
22:04:20
「……殿下が俺に謝るようなことでは」
#コークル
22:06:22
「わたしがもう少ししっかり見ていれば、防ぐことが出来た事態よ。……あなたたちにも、命を落とした人たちにも、とても顔向け出来ないわ」
クリストファー
22:09:15
「まあ……それは、そうかもしれませんが」
22:10:10
(……しっかり見ていれば、か)
#コークル
22:10:26
「……あの子をこういう場に連れて来るのは、まだ早かったかもしれないわね」
クリストファー
22:10:58
「……」
22:13:07
「コークル殿下は……何故、女王として即位なさらないのですか」
#コークル
22:14:07
「……どうしてだと思う?」 クリスの目を見て、首を小さく傾げて尋ね返した。
クリストファー
22:16:16
「……解らないから尋ねたのです」
#コークル
22:17:18
「あの子はね、小さなころからずっとわたしの後を追いかけて、わたしの真似をして育って来たの」
クリストファー
22:18:53
「……」
#コークル
22:19:01
「何をするにも、まずはわたしを見る。それを真似る。……そんなことを続けている間に、自分で何かを判断することが、難しくなってしまったのでしょうね」
22:19:58
「そんな状況のまま、わたしが一人で即位してしまえば、あの子は導を失い、迷ってしまう」
22:20:25
「……妹に、そんな思いはさせたくないでしょう」
クリストファー
22:24:02
「……二人一緒でなければ即位しない、というのは」 世間的には、そう言って単独での即位を断ったという話になっている。 「それは、嘘だったんですか」
#コークル
22:25:41
「……嘘ではないわ。今のままでは、共同即位でなければするつもりはないもの」
クリストファー
22:27:48
「……」 そういう、ことか。 「ラフェンサ殿下は、そのことは」
#コークル
22:28:04
「……」 首を横に振った。
クリストファー
22:29:23
「……そうですか」 まあ、そうだろうな、と思いつつ。
#コークル
22:30:02
「……、幻滅したかしら」
クリストファー
22:32:03
「……むしろ、納得しましたよ。俺は……あなたが、共同即位をしたいようには全く見えませんでしたから」
#コークル
22:33:42
「……王として、最も大事なことは民を正しく導けるかどうかなの」
22:34:03
「それが可能なら、王はひとりでも、ふたりでも、どちらでも構わない」
22:34:29
「わたしはそう考えているわ」
クリストファー
22:36:05
「……御尤もだと思います」 嘘偽りなく、それは同意できる。
22:38:27
「……」 はあ、と溜息を吐いて。 「ラフェンサ殿下……どうして、あんなことをしたんでしょうね」
#コークル
22:39:19
「……理由なら、簡単よ」
クリストファー
22:39:32
「と、いうと?」
#コークル
22:39:55
「言ったでしょう。あの子は、何をするにもわたしを真似る、と」
22:41:04
「わたしと同じように皆に指示を出して、導きたい。そう思って、あんな事をしたのだと思うわ」
クリストファー
22:42:11
「……成る程」
#コークル
22:43:59
「今まであの子を見てきたあなたならわかるでしょう、あの子の行動原理は」
クリストファー
22:45:34
「まあ、多少なりともは、ですけどね」
#コークル
22:47:20
「わたしが正しい手本を見せていれば、あの子も必ず正しいことが出来る。……そう思っていたけれど、少し甘やかし過ぎていたのだと、今回の件で痛感したわ」
クリストファー
22:50:15
「……そうですね。今まで見ていて、過保護だなと思いましたよ」
#コークル
22:52:38
「……接し方を変えた方がいいのかもしれないわね」
22:54:10
「今のままでは、あの子はきっと同じことを繰り返して、また多くの人が犠牲になるわ」
22:55:30
「場合によっては、国を預かる者としてあの子を突き放すことも必要でしょう」
クリストファー
22:56:10
「……まあ、それもひとつの手かもしれませんが」
22:56:43
「一度、全部話した方が良いんじゃないですか。さっきの、共同即位の理由、だとか」
#コークル
22:57:42
「……」 力なく首を横に振り。 「あの子が、それに耐えられるとは思えないわ」 
22:57:50
「……一度、話をするつもりではあるけれど」
クリストファー
22:59:02
「……本当のことを隠したまま、ですか?」
#コークル
23:00:10
「……あの子次第ね。恐らく、隠したままになるでしょう」
クリストファー
23:01:39
「……」
#コークル
23:04:38
「……」 カップを口へ運び、残った紅茶を飲み干して。 「そろそろ、部屋に戻って休むわ」
23:04:45
「付き合ってくれてありがとう、クリス」
クリストファー
23:05:13
「……いえ」
23:05:34
「少し、余計な口出しをし過ぎました」
#コークル
23:06:27
「片付けは後で誰かに頼んでおくから、あなたも休むといいわ」 口出し云々には軽く首を振って立ち上がる。
23:06:57
そのまま入り口まで歩いて生き、ドアノブに手を掛ける。
23:07:41
「……あの子のこと、よろしくね」 クリスには聞こえない声音で呟いて、部屋を後にした。
クリストファー
23:07:50
「片付けくらいは、やっておきますよ。疲れてるのは、誰だって一緒ですしね」 少なくとも、この砦にいるのは。
23:08:53
「……?」 今、何か言っていただろうか。
23:10:32
呼び止める間もなく出て行かれて。 「……はあ」 軽く頭を掻いて、片付けをはじめる。
23:14:36
「……近い方が、かえって見えないのかね」 自惚れでなければ、自分のほうがまだ、理解できているんじゃないかと思うくらいに。
23:15:09
ぼやきながら。片付けを終えたら、部屋を後にする。
GM
23:16:20
 
23:16:21
 
23:18:52
同じ日のほぼ同時刻、キルシーは砦の屋上からの警戒を手伝っていた。
23:20:56
小雨故、そこまで身体が冷えることはなかったが、それでも晴れの日に比べれば体温を奪われる。
23:21:32
じきに交代の時間が来る故、それまでの辛抱だと考えていたところで、後方の扉が開かれ、誰かが屋上へとやってきた。
#オルハ
23:23:14
屋上へとやってきたのは、キルシーもよく知る人物。どうやら、交代要員はオルハのようだ。
キルシー
23:23:25
「……」 時折コートの袖で顔に付いた雨を拭いながら砦の外を眺めている
#オルハ
23:23:53
「ご苦労様。交代の時間よ」
キルシー
23:23:58
「……ん」 屋上に上がってきた気配に気づき
23:24:59
「……次はアンタだったか。少々冷えるぞ」 防寒はしっかりした方がいい、と
#オルハ
23:26:20
「分かってる」 見れば、フード付きの防水着を上から羽織っている。
キルシー
23:26:40
「ならいい」 頷いて
#オルハ
23:26:56
「その様子だと、特に変わりはないみたいね」 隣まで歩いていって、眼下を見下ろす。
キルシー
23:27:43
「ああ。相手の言った通り、綺麗なまでに撤退をしたようだ」 彼らが去っていったであろう方角を見つめ
#オルハ
23:28:31
「……ま、何を考えているか分からない以上、警戒は続けるしかないけれど」
23:28:48
「悪いわね。雨が降っていなければ飲み物のひとつでも持って来たんだけど」
キルシー
23:29:24
「……全くだな」 首を横に振り 「アンタは対峙しなかったから分からないだろうが、読めない相手だった」
23:29:56
「構わん、そのぐらい自分でなんとかする」
#オルハ
23:30:13
「噂には聞いていたけれど、ね」
23:31:17
「……と、そうそう」
キルシー
23:31:22
「……人間と生きた時間がああも違うと、考えも全く異なるのだろうか、な」 肩を竦め
23:31:26
「……ん?」
#オルハ
23:32:16
「環境もでしょうね。人族社会で生きて居れば、ああはならないわ」 言いながら、ごそごそと懐に手を入れて何かを取り出す。
23:32:42
「これ、預かったままだったから」 キルシーの手を取って、手のひらの上に水晶のペンダントを置いた。
キルシー
23:33:17
「……」 あ、と小さく言葉を洩らして 「……そうだったな」
#オルハ
23:33:45
「バタバタしていたせいで返しそびれていたけど、大事なものなんでしょう。ごめんなさいね」
キルシー
23:34:32
「アンタが謝ることでもない」 手のひらに渡された水晶のペンダントを軽く握り
23:34:42
「約束通り、こうして返してくれたのだし……な」
#オルハ
23:35:56
「結局、此処まで分からず終いみたいね」
キルシー
23:36:41
「……心に決めた時から、そう簡単に分かることだとは思っていなかったがな」
#オルハ
23:38:42
「……とはいえ、結構な数の教団員と戦って来て、未だに手掛かりらしい手掛かりもないんでしょう」
キルシー
23:39:40
「ああ」 ため息混じりに息を吐き 「正直なところ、どの教団員も同じようなことしか言わないと来た」
23:40:20
「追い詰めるどころか、距離が縮んでいるという感覚すらない……といったところだ」
#オルハ
23:41:14
「復讐を止める、という選択肢はないのかしら」
キルシー
23:42:09
「ふん、愚問だな」
#オルハ
23:43:09
「妹さんがそう望んでいたとしても?」
キルシー
23:44:03
「…………」
#オルハ
23:45:41
「貴方がこんな物を贈るくらい仲が良くて、優しい子だったんでしょう」
キルシー
23:46:00
「ああそうだ……アメルは優しい子だった。怪我人の看護をしていた母に憧れ、自分も人を癒せる人間になろうとしていた」
#オルハ
23:46:25
「……そんな子なら、貴方に戦いに身を置いて欲しいとは思わないんじゃないかしら」
キルシー
23:47:26
「……そんなことは、分かっている」 ペンダントを握った手を見つめて
#オルハ
23:48:06
「それでも貴方がやるというのなら、止めるつもりも、権利も私には無いわ」
キルシー
23:49:33
「……俺は許せない。アメルを失うことになって、家族までも壊した《黒の教団》を」
23:50:17
「アメルがそんなことを望まないのは、俺が一番分かっている。それでも……」
23:51:34
「……」 その言葉の続きを止め 「……それに、もう今更引き返すことなんて出来ないだろう」
#オルハ
23:53:00
「まだ復讐を遂げた訳じゃない。いくらでも引き返すことは出来るわよ」
キルシー
23:55:55
「現状コークル達からこれだけの任務を受け、任せられているのだ。今引き返せばそれも裏切ることになりかねん」 どこか言い訳じみたように
#オルハ
23:57:46
「……ま、確かにもう貴方の力は必要不可欠でしょうけど」
23:58:19
「……あまり、焦りすぎないようにね」
キルシー
23:58:50
「……心配性だな」
23:59:16
「アンタの目で見ても、少なくとも昔よりはマシになったんじゃあないのか」
#オルハ
23:59:34
「実力的には、ね」
2014/07/06
#オルハ
00:00:15
「でも、〈明けの明星亭〉(うち)の男共はみんな危なっかしいし、頼りないわ」
キルシー
00:01:43
「ふん、どこぞの店の冒険者も十分危なっかしいと思うがな」 今は医務室で寝てるであろう彼を思い出し
#オルハ
00:03:09
「エリック君も無茶をしたものだわ。いくら殿下を守るためだからといって、一歩間違えれば死んでいたわよ……」
キルシー
00:05:22
「あの男なりの矜持があったのだろう。元々プライドは高い方というのもあるが」
#オルハ
00:06:37
「……ま、彼のおかげで殿下が無事だったのは事実だけどね」
キルシー
00:09:12
「ああ」 頷いて 「……まあ、こうして前線に立ち続けることが増えた以上、アンタの目にはどうあっても危なっかしく写るんじゃないのか」
#オルハ
00:09:55
「実際の戦いの話だけじゃないわよ。普段の生活を含めての諸々」
00:10:51
「マシュー君は見ての通りだし、ジーク君はそれに中てられたのか、コークル殿下に手を出すし、クリス君も微妙に頼りないしね」
キルシー
00:11:03
「諸々……」 自分がどういうところを見られてるのか予想できない
00:11:25
「ジークに関しては擁護する気も無いがな……」
#オルハ
00:12:50
「貴方も貴方で、復讐の事になると周りが見れなくなってしまう部分があるから」
00:13:01
「最近は、それもマシになってきたとは思っているけどね」
キルシー
00:13:11
「……」 それは確かに何度も言われたな
00:14:26
「なら逆に訊くが、頼りあると思うのは誰なんだ」
#オルハ
00:15:06
「……」 腕を組んで考え始めた。 「少なくとも男では思いつかないわね……」
キルシー
00:15:36
「……」 なんという 「あの男……エルクールだったか」 
#オルハ
00:15:54
「エルがどうかしたの?」
キルシー
00:16:23
「いや、あの男は頼りになる方ではないのかと思ってな」
#オルハ
00:17:27
「頼りにはなるけれど……面倒事は押し付けて来るし、無愛想だし……」
キルシー
00:18:41
「…………何処かしら駄目だししなければ気が済まないのか」
#オルハ
00:19:01
「別にそういう訳じゃないわよ……」
キルシー
00:20:05
「……どうだかな」
#オルハ
00:20:42
「ま、駄目だしされたくなければもっと頼りがいのある人になって頂戴」
キルシー
00:21:31
「……そうだな」 珍しく素直に頷き 「それも一つの指標かもしれない、な」
#オルハ
00:21:49
「あら、素直じゃない」
キルシー
00:23:41
「煩い」 ふん、と
00:24:37
「……まだ身体も本調子じゃない。そろそろ戻るぞ」 あまりいい話の流れではない。逃げるかのように、踵を返す
#オルハ
00:25:24
「ええ、ゆっくり休みなさい。丁度フローラも休憩しているはずだから、あの子にコーヒーでも淹れてもらうといいわ」
キルシー
00:26:33
「それなら自分で淹れる」 と返し 「アンタも前線に出てたんだ、無いとは思うが無理はするな」
#オルハ
00:28:00
「なら、ついでにあの子にも淹れてあげるといいわ。きっと喜ぶわよ」
00:28:16
「それと、私については心配は無用よ。さっきまで休んでいたしね」
キルシー
00:28:37
「……」 まあコーヒーを淹れるぐらいなら構わないか
00:28:59
「ならいい」 背を向けたまま頷いて
00:29:58
「それと……約束通り帰って来て返してくれたこと、礼を言っておく」 ペンダントをコートのポケットにしまい
#オルハ
00:30:26
「ふふ、どういたしまして」
キルシー
00:31:14
「……」 何が可笑しいのか、と言い掛けたが止め 「……ではな」 それだけ言うと、階段を下りて屋上から姿を消した
#オルハ
00:32:31
「……」 その姿を見送ってから、警備に集中し始めた。
GM
00:32:38
 
00:32:39
 
00:38:36
砦で2,3日過ごした後、冒険者たちから先にディルクールへと戻り始めた。
00:39:04
君たちもそれに混ざってディルクールへ戻り、それから数日は静かな日々を送った。
00:39:43
ヴィクトールと矛を交えた日からおよそ一週間、
00:40:02
ジークは、ようやくディルクールへと帰ってきたというコークルの元を訪ねることにした。
ジーク
00:42:43
「――よう。居るか?」 ノックを打ち、ドアを開けずに声をかける
#コークル
00:43:13
「ええ、どうぞ。開いているわ」
ジーク
00:44:49
「お邪魔するよ」 ドアを開け、するりと中へ。今日ばかりは手土産を持っていないので手ぶらだ
#コークル
00:45:59
「そろそろ来る頃だと思っていたわ」 目を通していた書類を脇に置いて、ジークに微笑みかけた。
ジーク
00:46:45
「……俺の行動は良く理解されてそうだな。全く……とりあえず飲み物でも用意してくれるか?」 例によってメイドに頼むんだろう
#コークル
00:47:35
「ええ、適当に掛けて待っていて」 そう言うと、手早く通信機で連絡を始めた。
ジーク
00:48:33
「……」 ソファへかけて、積もった書類の山を見てため息を吐いた
GM
00:49:58
しばらくして、2人の前に紅茶が運ばれて来る。
#コークル
00:51:34
「ふう……」 運んできたメイドを見送ると、ジークの隣に座って一息つく。
ジーク
00:52:24
「……もう、気を抜いても誰も咎めないぞ」 メイドの姿が見えなくなってから、コークルへ声をかける
#コークル
00:53:52
「別に気を張っている訳じゃないわ。わたしの身の回りの世話をしてくれている者は、色々と理解してくれているしね」
ジーク
00:54:50
「そうか? ……それにしちゃ、態度が普段通り過ぎたからな。お前は何時もすまし顔で我慢する」
#コークル
00:56:22
「……にやけた顔なんて、あまり見られたくないじゃない」
ジーク
00:56:55
「俺は別に構わない……ああ、他人にか」
#コークル
00:57:16
「ええ、あなた以外の人に」
ジーク
00:57:57
「そいつは嬉しい。……が、本当に大丈夫か?」 やや首を傾げ、不思議そうに問いかける
00:58:22
「その、なんだ。こう言ったら何だが、俺はてっきりお前が沈み込んでるんじゃないかと不安になってきたんだが……」
#コークル
00:59:25
「……この前の戦いでは、多くの犠牲が出たわ。“わたし”を糾弾する声もたくさんある」
00:59:56
「けれど、わたしが沈んだままでは、皆が迷ってしまうでしょう」
ジーク
01:00:34
「……まあ、な。だから気ィ張ってると思って来たんだ」 慰めに。ぽんぽんとコークルの頭を撫でて
01:01:14
「そこんとこは理解してるつもりだ。必要な行為だろう。ただ、辛いのも事実のひとつだろうからな……」
#コークル
01:02:01
「それは勿論、ね。でも、弱音を吐くのも、涙を流すのも、今はその時じゃないわ」
ジーク
01:03:16
「……全く。その時になって泣けなくても知らないぞ」
#コークル
01:04:56
「その時は、あなたが力になってくれるでしょう?」
ジーク
01:05:44
「当然の事を聞くなよ」 ニヤリ、と笑って肯定を示す
#コークル
01:06:02
「それなら、心配は要らないわね」
ジーク
01:06:35
「強かだと言ってやるべきか? ……ま、とりあえずは大丈夫そうで少し安心したぜ」
#コークル
01:07:39
「だからといって、真っ先に一人でルシーニュの、しかもわたしの所になんて来ていたら、あなたの仲間に心配を掛けてしまうわよ」
ジーク
01:08:38
「一体何の心配だ? 俺にしてみりゃ、こんな状況で様子を見に行かない男なんざクズだと思うけどな」
#コークル
01:10:27
「わたしとこんな関係だなんて言ったら、クリスやオルハ辺りは卒倒するんじゃないかしら」
ジーク
01:12:19
「あー……だいじょ……うぶじゃないな。……つってもなあ。あんまり隠すのもなんだか悔しいだよな」 認められていないような気がするせいで
#コークル
01:13:26
「分からないではないけれど、今誰かに必要以上の心配は掛けたくないわ」
ジーク
01:14:23
「……分かってるよ。だから黙ってるわけだしな。その辺、一応俺だって回らない頭で考えてはいるんだ」
01:15:16
「まあ……何だ。こうやって来るぐらいは勘弁してくれ」
#コークル
01:16:20
「わたしは勿論嬉しいわよ。毎日来るどころか、此処で暮らして欲しいくらい」
ジーク
01:17:42
「ああ。遠くない未来にそうなるよう力を尽くすさ。――もう少しの我慢だ」 
#コークル
01:20:21
「……でも、それよりも今は、ラフェンサのことね」
ジーク
01:20:48
「……不本意だがそっちの話をしないわけにはいかないよな」 様子を見ると同時に、そいつを片付けに来たんだ
01:21:12
「先に聞きたいんだが、あの失態は”コークル”がやっちまったことになってるのか?」
#コークル
01:22:16
「ええ、そうよ。あなたたちや、ヴェゼン辺りには話してあるけれど、ね」
ジーク
01:23:04
「そうか。……不幸中の幸い、か?」
#コークル
01:23:41
「そうね。少なくともあの子が糾弾されるようなことは、今の所起きていないわ」
01:24:28
「……あの時、“わたし”が同時に2人居たのだから、気付いているか、気付き始めている人は多いでしょうけれど」
ジーク
01:25:19
「そうだろうな。共同即位の障害にはなりそうな事案だ」
#コークル
01:26:15
「共同即位、か……」
01:26:39
「……国のことを考えたら、すべきではないのかもしれないわね」
ジーク
01:27:46
「否定はしない。良くも悪くも、お前は優秀だ。仮にラフェンサが研鑽を積んで実力を上げても、先を行きながら研鑽するお前には及ばないだろう」
01:29:20
「ま、だからこそ周りがダメだっつってんだろうがな」
#コークル
01:31:20
「……あの子を守りたいと思って行動していたはずなのに、あの子をダメにしてしまっていたのは、わたしみたいね」
ジーク
01:32:31
「守れてはいただろうさ。過保護だっただけだ。さらに言えば、国を守りつつやったのが良くなかったんだろうな」
01:33:03
「国の事を考えないなら、アイツに采配を任せても良かったんだろ。失敗すりゃいい経験になる、国がダメージを負うけどな」
#コークル
01:34:36
「……それでは意味がないの。わたしたちは、この国を守るために居るんだから」
ジーク
01:36:16
「だろうな。国政は失敗が許されない。……ただな、そういう側面も今のラフェンサを作ったんじゃねえかって話だ」
#コークル
01:37:47
「……失敗が出来ないから、生半可な覚悟や知識で踏み込んではいけない。そう感じてしまったということかしら」
ジーク
01:38:19
「そう思って、ラフェンサには何もさせなかったし、責任も負わせなかったんだろ?」
#コークル
01:38:44
「……」 こくりと頷いた。
ジーク
01:39:06
「今回の件も、アイツはなにも負っちゃいない。なんていうか、背負ってるもんが自分の意気込みだけで……なんていうかふわふわしてんのさ」
#コークル
01:40:57
「……そうね。あの子はまたわたしとは違った意味で、自分というものを持っていないのかもしれないわ」
ジーク
01:41:12
「……ま、これ以上偉そうなことは言えないけどな。アイツにも言いたいことはあるんだろう」
01:41:36
「その、言いたいことを聞かなかったせいで、今は聞いても教えてくれるか――わからなくなっちまったけどな」
#コークル
01:43:54
「それについては、わたしから話をするわ。あの子が今何をどう考えているのか、確かめておきたいの」
ジーク
01:44:39
「まだ、ラフェンサとはそこのところ何も話をしてないのか?」
#コークル
01:45:03
「話そうと思っていたところにあれだったから、ね」
01:45:37
「次に忙しくなる前に話しておかないと……もう時間も無くなってしまうかもしれないわ」
ジーク
01:46:09
「……ただ、まだ少し猶予はあるんだな?」
#コークル
01:47:01
「……どうかしら。ほんの少しだけなら、あるかもしれないけれど」
ジーク
01:47:36
「なら、お前が直接聞くのは避けて、誰か別のヤツがやれるよう手を回したほうがいい」
#コークル
01:48:14
「……ダメよ。これはきちんとわたしから話をしなければいけないこと」
ジーク
01:48:53
「ああいや、違う。先に誰か話を聞かせてからお前が会いに行け。一度ワンクッション置いたほうがいい、って話だ」
01:49:53
「いきなり話すよりは、少し整理させたほうがいい。どうせ戻ってからは城に籠ってんだろ? 街を散策させるとかしてな」
#コークル
01:51:01
「……それで何か変わればいいけれど」
ジーク
01:51:21
「いきなりは無理さ。ただ、やる意味がないわけじゃないだろ」
#コークル
01:52:28
「……そうね」
01:52:53
「分かった。それとなく、あの子に頭を整理させるように伝えておくわ」
ジーク
01:53:53
「適当なエスコート役に心当たりはあるか? 言っておくが、俺は駄目だぞ」
#コークル
01:54:39
「あなたに頼んだりはしないわよ。わたしがいきなり話すのと変わらないじゃない」
01:54:59
「……ラフェンサ相手なら……クリスがいいんじゃないかしら」
01:55:28
「彼は、きっとわたしのしていることを快く思っていないでしょうから」
ジーク
01:55:37
「そうか。なら、ちっと頼んでみるかな。……そうなのか?」
#コークル
01:58:37
「……殊、ラフェンサに関してはね」
ジーク
02:00:23
「ふぅん……クリス先輩がねえ」 
#コークル
02:01:12
「だから、わたしとは異なった立場で話が出来ると思うの」
ジーク
02:02:02
「なら、適任だな。案外クリス先輩は物怖じしないし……俺たちのメンバーから呼ぶなら一番良さそうだ」
#コークル
02:02:48
「伝える時は、わたしの名前は出さずに、それとなく、自然にね」
ジーク
02:03:59
「難しいことを言うんだな、コークル……」 苦笑しながら
#コークル
02:04:26
「わたしの差金だ、なんて言ったら応じてくれるものも応じてくれなくなってしまうでしょう」
ジーク
02:04:54
「それはそうなんだが……俺が言う時点でコークルを連想するだろ、ソレ」
02:05:21
「まあなんとかしてみよう。クリス先輩と話してみる」
#コークル
02:05:39
「ジークの話術に期待するわ」
ジーク
02:05:57
「一番期待しちゃいけないもんじゃねえか?」
#コークル
02:06:22
「そうかしら。わたしと話している時なんて、なかなかのものだと思うわよ」
ジーク
02:06:51
「そう言われちゃ乗らないわけにもいかないな。可愛い彼女の為にも」
#コークル
02:07:32
「頼りにしているわ」
ジーク
02:08:07
「じゃ、行ってくる」 小さく頷き、軽く口付けをして立ち上がる
#コークル
02:08:31
「ん……」 大人しく口付けを受け入れて。 「……お願いね」
ジーク
02:09:23
「ああ、話術ばかりは任せておけと言い切れないが……やれるだけのことをやってくるさ」
02:09:36
そう答えて、部屋を去ろう
#コークル
02:09:50
「……」 こくりと頷いて、ジークを見送って。
02:10:30
「……分かってやっているとはいえ、誰かに嫌われるというのは、辛いものね」
GM
02:10:33
 
02:10:34
 
ジーク
02:11:50
その後、ジークから通信機でクリスへと連絡が届けられた。
02:12:04
『頼みたいことがあるので、宿で合流したい』
02:12:58
その後1,2回のやり取りを経て、二人は宿へと足を向ける運びとなった……
02:13:00
 
02:13:37
先んじて宿へ訪れていた自分は、角のほうにあるテーブルに座って待ち人を待っていた。
クリストファー
02:15:58
ジークが待つこと暫し、からんころん、とドアベルを鳴らして宿へ帰ってくる。
ジーク
02:16:27
「ン……お、来たな。おーい!」 その姿を見、手を振って呼びかける
クリストファー
02:17:43
軽く店内を見回……す必要もなく声がかかり、片手を上げてジークの元へ。
ジーク
02:18:14
「悪いな、わざわざ呼び出して」
クリストファー
02:19:18
対面の席に座りつつ、 「別に構わないけどな、なんだよ、頼みたいことって」
ジーク
02:19:51
「ああ。まあ大したことじゃないん――まあ、大したことなんだが」
クリストファー
02:20:06
「どっちだよ」 胡乱げな視線。
ジーク
02:21:04
「いやあ……なんというか。ごちゃごちゃ言うのも苦手だな、単刀直入に行くぞ」 困ったような表情を浮かべる事数秒。すっぱり諦めて向き直る
02:21:57
「ちっと、今回の出来事が大きすぎたからさ。先輩、ラフェンサと街でも散策して話しでも聞いてやってくんねえか?」 手配はこっちでする、と言って
クリストファー
02:22:43
「…………はあ?」 何を言い出すんだこいつは、という顔。
ジーク
02:23:30
「俺がやれるならやったんだが、多分逆効果だろうし。先輩ならそこんとこ上手くやるかな、と」
クリストファー
02:25:08
「……ちょっと待て。なんだってそもそもそういう話になってる」
ジーク
02:25:42
「いや、どこかから出てきた話じゃなくてな。単純に俺が気にかけてるだけだ」
02:26:49
「この件について、そのうちコークルとラフェンサで話し合うことになる。けど、今のままそれをしたって上手く行くか正直怪しいだろ?」
クリストファー
02:26:54
「そりゃあ、今回……“やらかした”のはとんでもないことだし、フォローは必要だろうが」
ジーク
02:27:33
「だろ? だから、フォロー役に先輩をだな」
クリストファー
02:27:44
「……ま、それはな」 <うまくいくか怪しい
02:29:29
「……だから何で俺なんだよ。だいたい、俺達が勝手にどうこうして余計にこじらせるのも拙いだろ」
02:30:10
「そもそも、まず殿下と街を散策って、そこをセッティングするのがまずハードル高いだろ……」
ジーク
02:30:16
「逆に聞くけど、他に適任は居ないだろ? 今回の件を知っていて、ラフェンサと話せて、フォロー役がやれそうなヤツ」
02:30:56
「その辺は任せておけ。万事、問題ない」 手のひらで通信機をくるくると回しながらニヤリと笑う >セッティング
クリストファー
02:31:39
「……」 何故だ。こいつが問題ないとか言うと問題あるような気がしてくるぞ。
ジーク
02:32:21
「……何だその眼は。ちゃんとセッティングするぞ」
クリストファー
02:33:45
「……ラフェンサ殿下の今の精神状態で素直に出てくるかね」
02:34:03
「そもそも、俺が話したって逆効果にならないとも限らないが……」
ジーク
02:34:41
「……そこは、分からんな。ただ、このまま放置していて好転すると思えない以上、何か行動は起こすべきだろう」
クリストファー
02:36:01
「……放置、な。まあ、放置してきて、今の結果……なんだろうしな」 ぎし、と。椅子の背凭れに体重預け。
ジーク
02:36:52
「ああ。その辺はコークルから色々聞いたよ。……全く、頭がいいとこんな弊害も出るんだな」
クリストファー
02:37:07
「……ふうん」
02:38:13
「なあ、ジーク」 時折、周囲に聞いている奴が居ないか視線を巡らせつつ。 「お前、城によく行ってるんだろ」
ジーク
02:39:00
「え? ああ……そうだな。結構頻繁に足運んでるよ」
クリストファー
02:39:31
「それ、砦の件より前からだよな」
02:39:39
<頻繁に
ジーク
02:40:08
「え? ……まあそうだが、今の話と関係があるのか?」
クリストファー
02:40:40
「お前から見て、二人の仲はどうなんだ。……様子、って言ってもいいか」
ジーク
02:42:22
「他言無用で頼むが……飾らずはっきり伝えてもいいのか?」
クリストファー
02:43:23
「……あのな、こんな話誰が言い触らすか」
ジーク
02:43:37
「まあそうか。……さて、二人の仲と様子か」
02:44:31
「コークルは全部判ってやってる節もあるんだが……どことなく壁を感じるな」
クリストファー
02:45:00
「全部解って、か……どうだかな」
ジーク
02:45:37
「ああ、分かってるってのは、自覚して、だな。別にラフェンサのことは判っちゃいないだろうさ。むしろ、さっぱりだと思う」 俺も含めてな、と付け加えて
02:46:40
「それで……仲は悪くないんだろうけど、あんまりべったりって感じでもない。お互い遠慮してる」
クリストファー
02:46:57
「……ああ、意図して遠ざけてる、ってことだな」 それならわかる。
ジーク
02:47:46
「俺は城へ行ってコークルと会ってんだが……そりゃ、タイミングを計っちゃいるがラフェンサと相席したことはない。どういう意味か分かるだろ?」
クリストファー
02:48:00
「……」
02:48:39
「お前が逢引に行ってるの、ラフェンサ殿下は知らないのか?」
ジーク
02:49:19
「何故逢引と言った? ……まあいい。少なくとも俺からは言ってないな」
クリストファー
02:50:10
「似たようなもんだろ。……で、そのこと、他に知ってる奴は?」
ジーク
02:51:21
「いや、居ない。……あー、俺が来る度に紅茶出しに呼び出されるメイドとか、近衛の兵士はそれとなく知っているな」
クリストファー
02:52:16
「……成る程な。そうなると、耳に入っててもおかしくはないか」
ジーク
02:53:16
「その可能性は否定しないな。コークルも、自分からは……言わない、と思う。言ってないんじゃないか?」
クリストファー
02:53:31
「だろうな」
ジーク
02:55:08
「……やっぱ、そこは問題になるよな。最悪、俺はラフェンサから敵対されかねないか?」
クリストファー
02:56:16
「その可能性は大いにあるだろうな」
ジーク
02:56:52
「だろうなぁ……だから、俺やコークルじゃないとこからフォローしたいんだよ。特に、そういう根回しがあったとわかりにくそうな奴から」
クリストファー
02:59:26
「お前がセッティングする以上根回しが疑われる気がするが……まあ、とりあえずそれは置いとくか」
02:59:36
「……しかしまあ、さっぱり、とまで言うか」
ジーク
03:00:13
「そこは上手くやるさ。……さっぱり、だと思うぜ? 俺はラフェンサと接点が持てなかったから分からないが」
03:01:04
「コークルと話してて、ラフェンサの像が浮かばないんだ。分かるのは、コークルがどれだけ苦心してるかだけだ」
クリストファー
03:01:17
「……解ってなさそうだ、とは思ったが」
ジーク
03:01:54
「おかげで、俺も良くラフェンサの事がわからん」
クリストファー
03:03:32
「……妹の心配をしてる、ってのは。間違いないんだろうが」
03:05:17
「それすら疑いそうになるな」
ジーク
03:05:52
「否定は、出来ないな」 渋い顔で呻くように言った
クリストファー
03:07:15
「……俺も、この前少しコークル殿下と話はしたが」
03:08:06
「なんていうか……ちぐはぐだったよ」
ジーク
03:08:40
「……聞かせてもらってもいいか?」
クリストファー
03:09:44
「話自体は、お前なら聞いてるようなことかもしれないがな」
ジーク
03:10:21
「そうかもしれないが、第三者から聞くとまた違うだろ。ある意味、俺もコークルの影響を受けてる」
クリストファー
03:12:05
「……何故、女王として即位しないか聞いたんだ」
ジーク
03:12:25
「ああ」 俺も聞いた、という話は後に置いて、続きを催促した
クリストファー
03:14:18
「曰く……ラフェンサは昔から自分の真似ばかりしてきて、自分で判断するのが難しくなってしまった。自分が一人で即位すれば、あの子は導を失って迷う……だとさ」
ジーク
03:14:57
「……そうか。そうだったな。俺も、似たような話を聞いたよ」
クリストファー
03:16:23
「“今のままでは、共同即位でなければするつもりはない”、とも言ってたな」
ジーク
03:18:21
「そっちは……初耳だな。今のままでは、か」
クリストファー
03:19:13
「……逆に言えば、ラフェンサ殿下が自分で判断出来るようになれば、共同即位なんてする必要はないってことだ。……全く、報われない話だな」
ジーク
03:20:10
「ま、実際客観的な視点が取れている証拠でもあるだろ。クリス先輩も同意するんじゃないか? コークル一人が即位したほうがいい、ってな」
クリストファー
03:21:52
「……逆だよ」
ジーク
03:22:02
「逆?」
クリストファー
03:22:46
「“今のままなら”コークル殿下一人で即位した方がいい」
ジーク
03:23:27
「そいつはどうしてだ?」 思ってもみない意見に、思わず姿勢を正して問いかける
クリストファー
03:24:34
「……お前な、当たり前のことだろ。現状で同じ立場になったって足引っ張るだけだ」
03:24:54
「それは、この前のことが証明してるだろ、現実に」
ジーク
03:25:04
「……ああ、そういうことか」 見る部分の違いか
03:25:26
「仮にコークルが即位したとして、ラフェンサはどうするんだ?」
クリストファー
03:28:32
「まあ、そうだな……ヴェゼンみたいにサポートに回る立場になるか、どこかに嫁に行くか」
ジーク
03:29:30
「その場合のラフェンサがどうなるかは、少々とは言い難い不安が残らないか?」
クリストファー
03:30:47
「だが、表向きの立場が同じだからってどうだ」
ジーク
03:32:03
「……言いたいことは判るよ。足を引っ張るばかりで、当人の為にもならないような空虚な扱いが続くって言ってるんだろ?」
クリストファー
03:33:28
「この前までは、足を引っ張りさえさせてくれない状態が続いたんだろうがな」
ジーク
03:34:27
「そういう意味じゃ、一歩前進した気はするよ。自発的に何かやったんだからな。内容は最悪だが」
クリストファー
03:35:25
「……前進、な。当人達は、そうは思ってないだろうがな」
ジーク
03:35:32
「ま、即位の話は一旦置いておこうぜ。正直、今すぐする話じゃないし――仮に即位の話が上がっても、今のままなら俺は止めるね」
03:36:05
「失敗した、と二人して思ってるのは間違いないだろうよ」
クリストファー
03:37:49
「……その失敗の原因がどこにあるのか、少なくともコークル殿下には解ってないんだろうな」
03:38:14
「……いや、どこにあるのかは解ってるか」
ジーク
03:38:38
「そうだな。だから俺には、何も言えなかった」
クリストファー
03:39:04
「けど、何故そうなったのか……ラフェンサ殿下が何故あんなことをやったのか」
03:39:15
「その認識が、ズレてる……そう思ったよ」
ジーク
03:39:34
「……そうかも、な。だが、そのズレを俺には説明してやれないし、理解も出来ない」
クリストファー
03:40:04
「……最初に言ったが、ちぐはぐなんだよ」
ジーク
03:40:41
「その"ズレ"が俺には分からん。だから、その"ちぐはぐ"さを説明する理由になるかは分からないが、いいか?」
クリストファー
03:41:37
「何か、思うところがあるのか」 言えよ、と。
ジーク
03:42:20
「ラフェンサばかりが持ち上がってるけどな。……アイツも、ラフェンサとそう歳の変わらない、俺より年下の女なんだよ」 続けて、
03:43:14
「あいつも"自分"が分からなくなっている、っていってた。誰を真似するでもなく、"国を治めるコークル"を作って、演じてた」
03:43:39
「実際、そうだったしな。……だから、今のあいつも、ありのままの自分じゃないんだ」
クリストファー
03:47:51
「……。ま、必要に駆られた、ていうのは、あるだろうな」
ジーク
03:48:40
「だからさ。俺にはいたたまれないんだよ。アイツが、ラフェンサの件で糾弾されるかもしれないと思うとな」
クリストファー
03:51:16
「……それについては、俺も同情するよ」
ジーク
03:52:12
「……ま、それだけじゃないんだが、そういう理由で俺はコークルの側についちまってるわけだ」
クリストファー
03:52:38
「……まあ、ちぐはぐさについて、多少は納得はできたな」
ジーク
03:53:22
「それは重畳。正直、コークルも少し危うい一面もあるし、これ以上ラフェンサの件で揺さぶられるとどうなるかわからない」
03:53:46
「てなもんで、先輩にはラフェンサのフォローに回ってもらいたいんだよ」
クリストファー
03:56:06
「……」
ジーク
03:57:23
「……なんか、不満か?」 無言のプレッシャーにやや押されつつ
クリストファー
03:58:59
「……結局俺はどうフォローすればいいのかと思ってな」
ジーク
04:00:37
「とりあえず、愚痴でも聞いてやってくれ」
04:00:58
「言いたい事、今まで言ったこともなかったんだろう。今なら、きっと垂れ流しにしてくれると思う」
クリストファー
04:01:37
「……それくらいならお安い御用だがな。ラフェンサが少しすっきりしたからって、解決することじゃないぞ」
ジーク
04:02:18
「だから、さっきも言ったろ? 何かはっきり良くなるわけじゃなくとも、やれることをやる、って」
クリストファー
04:03:01
「……なら、お前からはコークル殿下をなんとかするこったな」
ジーク
04:03:59
「ああ、そっちは誰が何と言おうが俺がやるさ」 俺の女だ、とは口にできなかったが、強い口調ではっきりと応える
クリストファー
04:04:48
「……大人げない話だが。俺はコークル殿下は好きにはなれないからな」
ジーク
04:05:37
「そっか。別に悪い女じゃないんだが……単に相性の問題か」
クリストファー
04:07:16
「……お前、本当にわからないか? どこがズレてるのか、どうちぐはぐなのか」
ジーク
04:08:08
「んんー……違和感はあるし、説明できないもどかしさはあるんだよな。ただ、これだ、とはっきり示せない」
04:09:09
「もっと客観視出来たらいいんだろうが……悪い。俺はアイツにちょっとばかり感情移入し過ぎてる」
クリストファー
04:12:31
「……コークル殿下はラフェンサ殿下を見下してる」
ジーク
04:13:32
「見下して……? そういうことは――いや。そういう事なのか……?」 否定の言葉を上げかけて、ふと思いなおす
クリストファー
04:15:50
「本人に自覚はないだろうがな。物言いは、完全にラフェンサ殿下を下に見てるとしか思えない」
ジーク
04:16:44
「……いや。その点についてはその通りだ。コークルはラフェンサを庇護の対象として見てる」
04:19:41
「俺はそういう風に考えられなかったな……コークルはある意味ラフェンサに依存していて、アイツなしには立ち行かなかったから……見下しているというより、見守っているし支えてもらっているようにしか思ってなかった」
クリストファー
04:20:28
「……まあ、それだけならいいさ」
ジーク
04:21:11
「良いのか? ……ま、それを指摘してどうするんだ、って問題もあるしな」 言われて改善する問題でもない
クリストファー
04:22:30
「あからさまに下に見てるんだったら、こんな拗れ方はしないだろ」
04:26:14
「……問題は、中途半端にラフェンサ殿下に期待を持ってるってことだ。……期待って言っていいのかはわからないがな」
ジーク
04:27:50
「そうだな……このごたごたが片付いたら、少しずつラフェンサに力をつけてもらおうとしていた。それは、期待してるってことだろ?」
クリストファー
04:30:05
「……そうだな。けど、その中身がスカスカだ」
ジーク
04:31:08
「具体性に欠ける、ってことか? ……確かに、中身をしっかりとは聞かなかったが」
クリストファー
04:31:44
「妹を心配するようなことを言いながら、妹の成長を願うようなことを言いながら……“放っておけば、そのうち成長してくれるだろう”」
04:32:19
「そんな願望が、透けて見えるように感じたよ、俺は」
ジーク
04:32:56
「そこまで無責任な考え方をしてるようには見えなかったが……クリス先輩がそういうなら、そうなのか」 ふむ、と考え込む
クリストファー
04:34:17
「曰く、自分が正しい手本を見せていれば、あの子も必ず正しいことが出来る。そう思っていた……だそうだ」
ジーク
04:35:02
「……それは、そのままの事をアイツが言ってたのか?」
クリストファー
04:35:25
「そうだ」
ジーク
04:36:04
「……もう一度会いに行く必要があるな。説教だ説教……」 滅入った顔でぶつぶつと呟く
04:37:22
「――分かった。とりあえずコークルの事は任せてくれ」
クリストファー
04:37:41
「なまじ双子だから、自分が出来ることは相手も出来ると思ってる……思いたい、のかもしれないがな」
ジーク
04:39:10
「そうかもな。あの二人に足りないのは対話と相互理解だ」
クリストファー
04:44:56
「……ま、そうだな」
ジーク
04:47:34
「こじらせすぎて、じゃあ話そうか、とは言えない感じになってるのが問題なんだがな……」
クリストファー
04:48:44
「言ったところで、まともに話になるとも思えないな」
ジーク
04:49:46
「想像できて困る。……俺からの頼みだから頷きづらいかもしれないが、これに関しては協力してほしい」
クリストファー
04:50:46
「……お前、協力する気がないのに俺がここまであれこれ言ったり聞いたりすると思ってるのか」
ジーク
04:51:28
「……ん? あんまり乗り気じゃないかも、とは思っていたんだが……」
クリストファー
04:54:17
「……ま、とりあえずは愚痴聞くだけだ」
ジーク
04:54:44
「サンキュ。……んじゃ、手配は済ませておく。場所と時間が決まったらまた連絡するよ」
クリストファー
04:54:55
「ああ」
ジーク
04:56:01
「それじゃあ、後で。先輩も、着てく服あたり見繕っといてくれ」 いいながら、通信機を手にして立ち上がる
クリストファー
04:56:42
「……お前、どういうセッティングするつもりなんだ?」 ん?
ジーク
04:57:33
「ん? 女と二人で街歩くんだからそういうの気にするもんだろ?」 何言ってんだ、という顔で返して、返答も聞かずに宿を出ていった
クリストファー
04:59:25
「いや、それはそうだが、おい――ああ、くそ」 行きやがった。
05:01:09
「……はあ、まあいいか」 もうどうしようもないし。 「……一応、見繕っとくか」 服。
ジーク
05:01:52
 
05:01:53
 
05:01:54
 
05:01:58
以上でした。
05:02:12
おつきあいありがとうです。
05:02:19
かいさーん!
クリストファー
05:02:43
おつかれれれ
05:02:46
(ばたり)
ルーベルリア
05:02:48
離れるのは寂しいけど、それも少しの間だけ。またね、クリス
ジーク
05:02:48
おつかれさまですー
コークル
05:02:51
またね、ジーク。次も付き合ってくれると嬉しいわ。
2014/07/08
クリストファー
19:29:22
よう、GM。メシがまだなら、これから一緒に食いに行かないか? 美味い店があるんだ。
GM
19:29:26
よっこらせ。
2014/07/12
クリストファー
21:53:29
よう、GM。メシがまだなら、これから一緒に食いに行かないか? 美味い店があるんだ。
GM
21:53:32
うむ。
マシュー
21:55:16
おっ、これは美女――じゃなくてキルシーか。ま、ちょっと付き合っていけよ。
ブランシェ
21:56:02
あらクリス、今日もいいシゴト、揃えてるわよ。
コークル
21:57:39
こんにちは、ジーク。ふふっ、今日はどんなお話をしようかしら。
GM
21:58:02
じゃあよろしくお願いします。
クリストファー
21:58:20
よろしくお願いします。
ジーク
21:58:21
よろしくおねがいします。
キルシー
21:58:22
よろしくおねがいします
GM
21:58:27
 
21:58:28
 
21:59:29
クリスとの会話後、ジークは彼とラフェンサを会わせるよう根回しを開始した。
22:00:07
ヴェゼンに対して「ラフェンサの精神的な休息」の必要性を訴えると、彼も随分心配はしていたようで、思っていたよりはあっさりと手を貸してくれた。
22:00:39
結果、彼女の気分転換として自由にディルクールを散策することが認められたのだが、流石にお付きもなしに、というわけにはいかない。
22:00:59
そこで白羽の矢が立ったのが、ジークの狙い通りクリスだったのだが――
#ラフェンサ
22:02:27
「…………」 待ち合わせの場所で、退屈そうに地面を蹴りながら待っている姿がひとつ。
22:03:27
その格好は、とても一国の姫君であるようには思えない、市民が着るような私服だ。
クリストファー
22:04:21
「よ」 そんな姿を見かけて、軽い声音で声をかける。
#ラフェンサ
22:04:26
仕立てのいい服に、裾がスカート状になったオーバーオール。帽子をかぶって、遠くから見ればただの活発そうな少女にしか見えない。
22:04:51
「ん……」 その声に対して、ゆっくりと顔をあげる。流石にその表情と声音は浮かない。
クリストファー
22:06:28
こちらはと言えば、普段冒険に出ている時とは別な、少しだけ洒落っ気のある服という程度。
#ラフェンサ
22:07:21
「良かった。思いっきりフォーマルな服で来られたらどうしようかと思ってたよ」
クリストファー
22:08:32
「おいおい、幾らなんでもそんな目立つような格好してくるかよ」
#ラフェンサ
22:09:37
「偶にいるんだよ。私用で街に出たいのに、仰々しい装備で護衛してくる人」
クリストファー
22:10:54
「あー……」 確かに。頭の硬い兵士にはそういう奴も居そうだ。 「……とはいえ、流石にそこまで気が回らないつもりはないぞ、俺は」
#ラフェンサ
22:11:18
「じゃあ、当然今日何処行くかは考えてくれてるんだよね?」
クリストファー
22:12:07
「え」
#ラフェンサ
22:12:54
「え?」
クリストファー
22:13:41
「……」 やべ、何も考えてなかった。
#ラフェンサ
22:14:19
「……はあ、頼りないなあ」 明らかに肩を落として落胆してみせる。
22:15:24
「まあ、どうせそんなことだろうと思って、色々考えておいたから」
クリストファー
22:15:52
「俺としても話が急過ぎてだな……」 いやほんとにな。 「……まあ、とりあえず適当に通りでも歩きながら考え――」
22:18:00
「……って、考えてあるのか」
#ラフェンサ
22:18:21
「一応、ね」
22:18:50
「じゃ、いこっか。時間も限られてるし、急ごう急ごう」 そう言って、クリスの手を取った。
クリストファー
22:20:17
「急ぐのはいいが、転んだりはぐれたりしないようにな」 取られた手を握り返し。
GM
22:20:35
 
22:21:08
まずは2人は腹ごしらえがてら、通りの出店を見て回る。
22:21:42
大通りであれば、祭りの時期でなくとも結構な数の店が出ている。ラフェンサに連れられるがままにいくつかの店で食事を奢らされる。
22:22:39
その後、宝石店や雑貨店へ足を向けてのショッピングに――
22:22:54
はならず、何故かクリスは釣具店へと連れていかれた。
#ラフェンサ
22:23:22
様々な釣具が並ぶ店内で、ラフェンサはロッドを真面目な顔で眺め続けている。
22:23:29
既に15分ほどが経過しただろうか。
22:23:50
「うーん……これかな? いや……ちがうな……」
クリストファー
22:23:52
「……」 何故釣具店。
22:24:10
「……釣りがしたいのか?」 やや困惑気味だ。
#ラフェンサ
22:24:21
「したいじゃないよ。するんだよ」
22:24:50
「勿論、クリスも一緒にね」 そう言って、メタリックブルーに輝く細長いロッドを手にとる。「これとかどう? クリスによく似合いそうじゃない?」
クリストファー
22:26:10
「……ま、そう言うなら」 別に構いやしないが。 「釣りってのは予想外だったが……」 どれ、とラフェンサが勧めるロッドを手に取り。
GM
22:26:56
多分、ラフェンサは相当釣りに慣れているのだろう。素人目から見ても、値段が比較的安く、造りがしっかりしているものを選んでくれたようだ。
クリストファー
22:27:37
「……」 チョイスが的確でますます予想外である。
#ラフェンサ
22:28:09
「折角あんなにいい河が近くにあるんだもん。ディルクールに住む身として、釣りはたしまなきゃ損だよ」
クリストファー
22:31:28
「俺は趣味じゃあんまりアウトドアなことはしてこなかったからな……」 実はという程もなくインドアである。
22:31:41
「そっちは、結構慣れてそうだな」
#ラフェンサ
22:32:06
「ふふん、これでもディルクールの釣り愛好家たちの間ではちょっとした有名人だからね」
クリストファー
22:32:45
「マジかよ」 なんだよその意外な一面は。
#ラフェンサ
22:33:15
「嫌だーって感じじゃなさそうだし、それ買って行こうよ。お礼にそれはわたしが買うからさ」 
クリストファー
22:35:45
「馬鹿言え、それくらいは自分で出すさ」 流石にそこまで甲斐性なしじゃない。 「おーい、このロッドを買いたいんだが」 と自分で店主のところまで会計しに行くぞ。
#ラフェンサ
22:36:34
「うーん、そのくらいは本当にいいんだけどなあ……」 などと言いつつ、クリスの会計に付き添った。
GM
22:36:38
 
22:36:45
~2時間後~
22:36:47
 
#ラフェンサ
22:37:02
「おっ、引いてる引いてる!」
GM
22:37:45
ディルクールを流れるフレーデ河の河辺で、ラフェンサが何匹目かも分からない魚を釣り上げている。
#ラフェンサ
22:38:34
手慣れた動作で針を外せば、誇らしげにクリスに見せつけてくる。
クリストファー
22:39:44
「おいおい、それで何匹目だよ」 敵わねえな、と。誇らしげなラフェンサに思わず頬緩みつつ。
22:40:13
一方、此方は小魚を少しばかり釣り上げた程度でラフェンサには到底及んでいないのであった。
#ラフェンサ
22:40:35
「今日は調子もいい方だしね。まあ、これがディルクール大物釣り大会前年度2位の実力というわけさ」
クリストファー
22:41:30
「そんな大会やってたのかよ……」 初耳だぞ。
#ラフェンサ
22:42:06
「まあ、興味無ければ知る機会はないだろうしね」
22:42:31
一度竿を置いて、クリスの近くに腰掛けた。
クリストファー
22:42:38
「何ていうか、アクティブだなあ、お前」 苦笑浮かべ。
#ラフェンサ
22:43:25
「そうだね。こういうところも、お姉ちゃんと全然違うと思う」
クリストファー
22:45:44
「全然違う、か。まあコークル殿下がこうして釣りなんてしてるのは、いまいち想像できないな」
#ラフェンサ
22:46:22
「一緒に来たことはあるけど、お姉ちゃんは座って見てるだけだったなあ」
22:46:37
「それだけでも楽しいって、お姉ちゃんは言ってたけど」
クリストファー
22:49:28
「成る程ね。らしいというか、なんというか。そういう姿なら、むしろ想像つくな」
#ラフェンサ
22:50:15
「……いつからかなあ。お姉ちゃんとわたしのやることが、違って来たのは」
22:50:48
「ずっと昔は、お姉ちゃんもわたしに負けないくらいの悪戯っ子だったんだ」
22:51:22
「お姉ちゃんが悪戯して、わたしがそれを真似て、2人でお母さんやヴェゼンたちに怒られて……」
クリストファー
22:51:31
「へえ?」 あのコークル殿下がね。
#ラフェンサ
22:52:56
「多分、お母さんが死んじゃってからかな。……お姉ちゃんが、今のお姉ちゃんみたいになっていったのは」
22:53:12
「お父さんが死んじゃってからは、それがもっと顕著になった」
クリストファー
22:53:54
「……」
#ラフェンサ
22:54:24
「……小さい頃はさ、お姉ちゃんがやってた悪戯は何でも出来てたんだ」
22:54:57
「だから、お母さんやお父さんが居なくなってからのお姉ちゃんの真似も、出来ると思ってた」
22:56:18
「でも、ダメだったんだ。わたしたちは双子でも、全然違う」
22:56:58
「……この前ので、ようやくはっきり分かっちゃった」
クリストファー
22:58:41
「……ま、勘違いしたままずっとやってくよりかは良かっただろ。失敗としちゃ、少しばかりデカすぎはしたが」
#ラフェンサ
22:59:56
「……ディルクールに帰ってから、お姉ちゃんとずっと喋ってないんだ」
23:00:12
膝を抱えて、地面を見ながら不安そうに続ける。
23:00:41
「……お姉ちゃんにぶたれた事なんてなかったし、あんな表情も見たことなかった」
23:01:32
「……許してもらえるのかな、わたし」
クリストファー
23:03:23
「……さあ、なあ」
23:04:42
「仮に、だ。お前――許して貰ったとして、どうする。逆に、許してもらえなかったら、どうする」
#ラフェンサ
23:05:31
「……許してもらえたなら、今まで通りにするよ。わたしはお姉ちゃんの影で、お飾りの国の象徴でいい」
23:06:12
「許してもらえなかったら…………分からないや」
クリストファー
23:08:39
「……影、か」
#ラフェンサ
23:09:36
「それでわたしがこの国に貢献出来るなら、それで十分だよ」
クリストファー
23:11:08
「……それでいいのか?」
#ラフェンサ
23:12:20
「……いい」
23:12:29
「……わけ、ないでしょ……」
23:13:39
「わたしだって、お姉ちゃんと同じ、フェンディル王家の血を引いてるんだよ……」
23:14:34
「ずっと長い間、愛を謳って、国を護って来た人たちの血が流れてる。……何も出来ないなんて、嫌に決まってるよ……」
クリストファー
23:17:20
「……だったら、今まで通りに、なんて。やめとけよ」
#ラフェンサ
23:17:59
「けど、わたしにはそれ以外何もすることなんて……」
クリストファー
23:18:23
「何も出来ず、させて貰えず。それでいて、傍で見ているだけ」
23:18:53
「それに我慢出来なくなってどうしたか、お前がよく解ってるだろ」
#ラフェンサ
23:19:49
「……あんなこと、繰り返すのは、やだよ。でもそれ以外、どうすればいいのかなんて分からない……」
クリストファー
23:22:36
「……お前さ、どうしてあんなことした? ……いや、聞き方が悪いな。何のために、そうしようとした?」
23:23:24
「格好とか付けなくていい。理由が一つじゃないなら全部話せ」
23:24:01
「それが良いとか悪いとか、俺は言わない。そんなもんはどうだっていい」
#ラフェンサ
23:24:43
「……みんなを守らなくちゃって、そう思ったのは確かだよ」
23:24:55
「でも、多分いちばん大きかった理由は違う」
クリストファー
23:25:08
「……」
#ラフェンサ
23:25:59
「……お姉ちゃんみたいに、なりたかったんだ。自分で考えて、自分の頭と手で、みんなを守る」
23:26:17
「わたしにもそれが出来るんだって証明したかった。みんなに分かって欲しかった。……自分を、納得させたかった」
クリストファー
23:30:15
「……“お姉ちゃん”のように、自分も認めて欲しかったんだな」
#ラフェンサ
23:30:26
「……」 こくりと頷いた。
クリストファー
23:35:11
「……もう一つ聞くぞ。お前、今のままは嫌なんだな?」
#ラフェンサ
23:35:33
「……嫌じゃなかったら、あんなことしない」
クリストファー
23:36:44
「……解った。なら、俺が一緒に考えてやる」
#ラフェンサ
23:37:21
「……見つかるかなんて、分からないよ」
クリストファー
23:41:16
「別に、それでもいいだろ」
23:42:38
「ダメで元々って奴だ。“影”になるだけなら、どうせいつだって出来るだろ」
#ラフェンサ
23:44:09
「……わたし馬鹿だから、考えてくれた通りに出来るか分からないけど」
23:44:18
「それでもいいなら、お願い」
クリストファー
23:44:30
「どうしようもなくなったら、全部放り投げて逃げだしゃいいさ」
#ラフェンサ
23:45:12
「……分かった」 
23:45:57
「お姉ちゃんと、ちゃんと話してみるよ」
クリストファー
23:46:17
「あのな」 ラフェンサの頭に手を置いてわしわし。 「お前だって考えるんだぞ」
#ラフェンサ
23:46:49
「……考えるけど、変なこと言っても笑わないでよね」
クリストファー
23:48:00
「場合によっちゃ、笑いはするかもしれないな」
#ラフェンサ
23:48:52
「もし笑ったら絶対仕返ししてやる」
クリストファー
23:49:15
「おいおい。……けど、馬鹿にはしない。これは絶対だ」
#ラフェンサ
23:49:54
「……うん、信じてるから」
クリストファー
23:52:56
「ああ。……ただし、俺からはお前にとっては辛いことも……多分、言うことはあるだろう」
#ラフェンサ
23:53:49
「……大丈夫、分かってる」
クリストファー
23:54:43
「……」 黙って頷く。
#ラフェンサ
23:56:08
「……じゃあ、約束」 そう言って、右手の小指を立てて差し出した。
23:56:29
「お姉ちゃんに許してもらえても、もらえなくても、どうすればいいかを一緒にクリスが考えてくれる」
クリストファー
23:57:27
「……ああ」 差し出された小指に、自分の右手小指を引っ掛けて。
23:57:31
「約束する」
#ラフェンサ
23:58:23
「うん!」 満面の笑みを浮かべて、重なった小指と小指を大きく揺らした。
2014/07/13
#ラフェンサ
00:00:19
「そうと決まれば、お昼ご飯だね。釣った魚、調理してもらってお昼にしようよ」
クリストファー
00:00:25
「……」 ラフェンサの笑みに、つられて自分も微笑み返し。
00:01:07
「そうだな……って言っても、コレ全部をか?」
#ラフェンサ
00:02:39
「流石にそれは食べきれない……かな。残ったのはそのままお店の人にあげるよ。お世話になってるしね」
クリストファー
00:03:51
「了解。んじゃ、行くとしますか」
#ラフェンサ
00:04:16
大きく頷いて、意気揚々と立ち上がった。
GM
00:04:53
 
00:04:55
 
00:05:19
その日の夕方、〈明けの明星亭〉の面々は店に集まっていた。
00:06:08
先日の戦いで大怪我を負い、現在魔動機院で治療を受けているエリックの見舞いに行こうと、フローラがメールで皆に提案したからだ。
00:07:11
「みんなでエリックのお見舞いにいこう」というだけのメールに、十個弱のミスがあったことについては割愛しておこう。
#フロレンツィア
00:07:26
「――というわけで、やっとみんな集まったわね」
ジーク
00:07:39
「何で俺まで?」
#マシュー
00:07:45
「右に同じく」
#フロレンツィア
00:08:08
「そりゃ、ジークもマシューもこの店の仲間なんだから当然じゃない」
#オルハ
00:08:20
「エリック君とは店が違うけれど」
クリストファー
00:08:42
「ま、いいんじゃないか別に。仕事は何度も一緒してるだろ」
キルシー
00:09:00
「……先ほど魔動機院へ寄った帰りなんだが」 また行くのか、と愚痴
ジーク
00:09:01
「……俺が見舞いに来ると、アイツ喜ぶどころか傷が広がる気がするんだが」
#ルーベルリア
00:09:15
「そうね。彼には結構お世話になっているし、様子も心配だわ」
#メレディス
00:09:33
「まあ、それはそれで元気だっていう証拠なんじゃないですか?」 >ジーク
#マシュー
00:09:42
「元気でも傷が広がったらダメだろ……」
ジーク
00:10:29
「ま、いいけどな」 乗り気じゃないが、断るほどでもない。
キルシー
00:11:48
「というより……この人数で押しかける気か」
#フロレンツィア
00:12:01
「静かにすれば大丈夫でしょ」
ジーク
00:12:10
「今更だろ?」
キルシー
00:12:13
「……」 お前が言うのか
クリストファー
00:12:24
「あんまり静かになりそうにない要因が幾つかあるが……」
#メレディス
00:12:27
「何度も行くのもアレですしね。あ、そもそも行かないっていうのは無しにしときましょう」
#ルーベルリア
00:12:39
「……ジーク、騒がしくしちゃダメよ」
ジーク
00:12:53
「何で俺を名指しした?」
キルシー
00:12:56
「……案外と思いやりのある発言だな」 >メレディス
クリストファー
00:12:56
「……ま、こういう機会でもないと行かない奴もいるだろうし、いいだろ」
#メレディス
00:13:20
「案外ってなんですか案外って」
#フロレンツィア
00:13:33
「よし、異議はないようね」
#オルハ
00:13:43
「……ま、別にそのくらいならいいわよ」
キルシー
00:13:47
「案外は案外だ」
ジーク
00:14:11
「ま、今更グダグダいってもしょうがないな。とっとと言って一発見舞ってやろうぜ」
#マシュー
00:14:19
「仕方がないな……。もしかしたら美人の世話役とかいるかもだしな……」
00:14:33
「名門貴族家に仕える美人メイド……おおっ、燃えてきたぜ」
ジーク
00:14:49
「どうせ居るのは美人だが妹だろうな」
キルシー
00:14:51
「殴るような言い方をするな」 >一発見舞う
クリストファー
00:14:54
「まるでパンチを見舞うような言い方はやめろ」 >ジーク
#マシュー
00:15:03
「それならそれで構わないっ」
クリストファー
00:15:13
「……静かにしろよ」 >マシュー
ジーク
00:15:15
「……」 ボコボコに言われて黙って腕を組んだ
#マシュー
00:15:34
「いいだろう。静かでクールな男を演じてマリーちゃんを落としてみせるぜ」
#オルハ
00:15:47
「……」 額に手を当てて頭を振った。
キルシー
00:16:04
「いいから行くならさっさと行くぞ。日が暮れる」 もう夕方だ
#フロレンツィア
00:16:14
「じゃあ、ジーク、これ持って」 綺麗に包装されたお菓子の入った箱を渡した。
クリストファー
00:16:15
「……」 まあ、静かになるならいいか……。
ジーク
00:16:48
「分かった。って何で俺?」 まあいいんだけど、と受け取って
#フロレンツィア
00:17:16
「喧嘩するほど仲がいいって言うじゃない」
#ルーベルリア
00:17:26
「それは今あんまり関係ないと思うわ」
#フロレンツィア
00:17:53
「細かいことはいいの。ほら、全員起立!」
00:18:04
そう言いながら、フローラは各人の背中をぐいぐいと押していった。
GM
00:18:08
 
00:19:12
魔動機院内の、先進医療研究部と銘打たれた一区画。
00:19:21
その中にエリックが入院している部屋があった。
00:20:22
テムズ・グラントを中心に研究が進められている魔動医療の治療を受ける人々が多く入院するこの区画は、かなり整然としていた。
00:20:53
田舎の村落の診療所と機能としては似ているのだろうが、清潔感あふれる内装が逆に落ち着かない。
#フロレンツィア
00:21:08
「……ほ、ほら、早く扉をノックしなさいよ」 そわそわ。
キルシー
00:21:40
「……何故ここにきて落ち着きがない」 呆れたように
ジーク
00:21:41
「……お、おう」 コンコンコン
クリストファー
00:21:46
「……落ち着けよ」
#フロレンツィア
00:23:00
「だって、何か周りが白すぎて落ち着かないっていうか……」
GM
00:23:12
ノックすると、中からは短く「どうぞ」と返ってきた。
ジーク
00:23:29
「邪魔するぜ」 ソワソワしているフローラを置いて、さっさと中へ
キルシー
00:23:36
「理解できんな」 心の底から
GM
00:23:43
ジークに続いて皆も中へと入る。
クリストファー
00:24:15
「ああ……」 確かに極端に清潔すぎて、エルフなんかには居心地が悪そうかもしれないなと思いつつ。
GM
00:24:34
中には、ベッドに仰向けになっているエリックと、その横の椅子で果物の皮を剥くマリーの姿があった。
#マリー
00:24:45
「あら皆様。御機嫌よう」
ジーク
00:25:08
「よ。傷は癒えたか?」
#エリック
00:25:08
「……揃いも揃って、一体なんだ」
#マシュー
00:25:25
「なんだはないだろ、なんだは」
ジーク
00:25:28
「可愛くない奴だな。揃い踏みで見舞いに来てやったぞ」
#ルーベルリア
00:25:47
「ジークが言った通り、あなたの様子が心配で見に来たの」
キルシー
00:25:51
「……」 妹か、と視線をやってから 「見舞い以外に何があるというのだ」 とエリックへ
#エリック
00:26:14
「……ふん、笑いに来たとしか思えないな」
クリストファー
00:26:14
「……とまあ、そういうわけだ」 挨拶代わりに軽く片手を上げつつ。
#マリー
00:26:53
「もう、お兄さま。そのようなことを言ってはいけませんわ」
ジーク
00:27:12
「笑ってやったほうが気が済むなら笑ってやるぞ」 おら、とマリーへフローラから受け取った菓子づめを渡す
キルシー
00:27:17
「……」 本人なりにあの戦いを気にしているのか
#フロレンツィア
00:27:22
「まあ、そういうことを言えるだけ回復はしてるってことでしょ」
#マリー
00:27:34
ありがとうございます、と微笑んで受け取った。
ジーク
00:27:49
「フローラからだ。礼はあっちにな」
#エリック
00:28:06
「……気が済む訳ではないが、笑いたければ笑いたまえ」
00:28:21
「僕では殿下をお守り出来なかったのは、事実だ」
ジーク
00:28:40
「ッハ。てめぇの腐った目を洗ってやるのが先みたいだな」
#オルハ
00:28:46
「あれは状況と相手があまりに悪すぎただけよ」
キルシー
00:28:55
「……卑屈な奴だな」
クリストファー
00:28:59
「名誉の負傷って奴だろ。笑わねえよ」
#メレディス
00:29:17
「……やですねー。卑屈なのが伝染っちゃいそうですよ」
クリストファー
00:29:37
「大体、お前が持ちこたえてなかったらそれこそ殿下がただじゃ済んでなかったろ」
#エリック
00:30:18
「この醜態の一体何処に名誉があるというんだ」
ジーク
00:30:41
「……面倒くさい。誰か言ってやれよ」
#エリック
00:30:47
「君たちが来なければ、殿下は確実に命を落とされていた」
キルシー
00:31:42
「……なら、お前はあの状況に自分が必要なかったと言うのか?」
#エリック
00:32:27
「……ふん、そんな言葉は何の慰めにもならない」
00:33:16
「僕はあの時敗北した。僕の力では、殿下を無事にお守りすることが出来なかったのは紛れもない事実だ」
キルシー
00:33:54
「馬鹿か、慰めた覚えはない」 ふん、と同じように鼻で笑い 「俺は単純に質問しただけだろうが」
#フロレンツィア
00:34:51
「キルシー、売り言葉に買い言葉はダメだってば……」
キルシー
00:35:40
「……まぁ、いい」 何か言いかけたが止め
ジーク
00:36:18
「……なあ、こいつずっとこんなか?」 呆れた顔でマリーに問いかける
#マリー
00:36:41
「……」 肯定するように、苦笑だけで答えた。
ジーク
00:37:35
「エリック」 仕方ない、という顔で
#エリック
00:37:41
「……自分の情けなさに腹が立つ。君のような、どこの馬の骨とも知れないような輩混じりの者たちに、此処まで劣るとは」
00:38:00
「……」 視線で何だ、と語る。
クリストファー
00:38:31
「……」 何と言ったものか。
ジーク
00:38:51
「お前、一人で戦争に勝てるか?」
#エリック
00:39:28
「勝てる、勝てないではない」
00:39:38
「勝たなければならない。民を守らなければならない」
00:39:52
「国を守らなければいけない。それが僕たち貴族の義務だ」
ジーク
00:41:04
「フン。お前が自分で言うとおりだな。此処まで劣る奴だとは思わなかった」
00:41:52
適当な椅子を持ってきて、エリックの横に座る
00:42:41
「貴族、義務か。そうだな、国は守る義務があるだろう。民は守らにゃならん。だが、お前の言ってるのは絵空事みたいでまるで重みがないぜ」
#エリック
00:42:51
「……何だと?」
クリストファー
00:43:05
「……おい、ジーク」
ジーク
00:43:44
「どこの馬の骨はな、大切なダチ何人かを守るので手一杯さ。だがな」 腕を組み、ギロリとエリック
00:43:51
を睨む。
00:44:40
「守るってことの言葉の重さは理解しているし、護るべきものを取り違えたりもしちゃいねえ」
00:45:58
「エリック。お前はあの場で全ての敵を倒して、その手で姫一人守り切って帰ることが最上だと思っていたのか? だったら馬鹿だと罵ってやる」
00:47:29
「お前がやったのは、あの場で出来る最高の結果で、お前が守ろうとしたものは正しく守れているじゃねえか。お前、ラフェンサに”守り切れなくてすみません”なんて謝ってみろ。その場でブン殴ってやるからな」
00:48:00
@ラフェンサ の部分を姫に置き換えで――
#エリック
00:48:16
はい。
00:49:04
「……ふん、やはり君は分かっていない」
ジーク
00:49:21
「ああ?」 流石に大声は出さないが、声を荒げて睨む
#エリック
00:49:43
「確かにあの場に居て、すべてを見てきた君たちならそう思うのかもしれない」
00:50:46
「だが、結果しか知らない者はそうではない。あの時、殿下は少なからず傷を負われた。多くの兵士たちが命を落とした」
00:51:31
「国民たちにとって、それは力不足の正義――悪でしかないのだ」
ジーク
00:52:09
「それで?」 イライラした様子でエリックを睨んでいる。
#エリック
00:52:23
「ハーゲンドルフ家は――僕は、常に正義を全うしなければならない。何処の誰が、何処を見ても、正しいと思えるような行動と結果を残さなければならない」
キルシー
00:53:24
「……」 ジークと違い、エリックの言葉を静かに聴く
ジーク
00:54:48
「まるで詩のようだな。別にその志自体を笑う気はサラサラねえけどよ」
00:55:23
「なら、そうしろ。お前の正義は、ここでウダウダと愚痴垂れ流して、その一度の"悪"でへこたれるようなモンなのか」
#エリック
00:57:34
「……」 ギリ、と歯噛みし。 「……そんなこと、君に言われるまでもない」
ジーク
00:58:45
「言われるまでもないなら、立て。どこぞの馬の骨に言われてるようじゃ、アンタの正義はお先が真っ暗だぜ」
#エリック
00:59:04
「……すぐにでも、僕の正義を全うするための力を身につけてやる。貴様のような粗野な輩には、絶対に負けない」
ジーク
00:59:37
「ああ、是非そうしてくれ。俺も、今さっきまでのお前みたいな腑抜けた奴と戦いたくはないからな」
#エリック
01:00:25
「……話が終わったのなら、出て行きたまえ」
ジーク
01:01:25
「そうするさ。――ああ、そうそう。お前を下した相手な。倒してはいないから、リベンジマッチなら出来るかもしれないぜ」 と言いながら、全員に目くばせしてからふっと笑って部屋を出ていく
#マリー
01:02:24
「お見送り致します」 マリーもゆっくりと立ち上がり、ジークの後を追う。
#フロレンツィア
01:02:57
「……ごめんね。……お大事に」
キルシー
01:03:18
「……」 マリーがジークの後を追っていくのを見てから 「……エリック」
クリストファー
01:03:21
「……」 何だってこうなるかな、と。片手で頭抑え。
#エリック
01:03:33
「……まだ何かあるのか」
キルシー
01:04:19
「ハーゲンドルフ家の家訓だか知らんが、それはあのマリーという妹も全うしなければならないものなのか」
#エリック
01:04:47
「……」
01:05:29
「……あの子は、被害者だ」
01:05:38
「マリーも、僕が必ず守らなければならない」
キルシー
01:05:43
「……被害者?」
#エリック
01:06:16
「……出て行きたまえ、これ以上語ることはない」
キルシー
01:08:16
「……」 ため息を一つ吐き
01:09:24
「…………守れる家族が居る者の贅沢か」 小さく呟いて踵を返し、部屋を出て行った
クリストファー
01:10:07
「……」 黙って出ていこうとして、
01:11:05
「……家のことなんてほっぽり出してる俺が、どうこう言えた義理じゃないかもしれないが」
01:14:27
「お前、それじゃあ自分が納得出来る程になる前に潰れちまうぞ。……もっと、自分を大事にしろよ」
01:14:31
「……じゃあな」
#エリック
01:15:43
「……たとえそうなっても、守らなければならないものがある」
01:16:06
「……あんなことを、繰り返させてなるものか」
GM
01:16:09
 
#マリー
01:16:21
「……申し訳ございません、皆様」
01:16:31
部屋を出ると、開口一番頭を深々と下げてマリーが謝罪する。
#ルーベルリア
01:17:00
「ううん、こっちこそ、結局いつもみたいになっちゃってごめんなさい」
#フロレンツィア
01:17:13
「……騒がしくするなって事前に言っておいたのに」
ジーク
01:17:19
「……」 謝る気はないぞ、と不貞腐れた顔でそっぽ向いている
キルシー
01:17:24
「……」 腕を組みつつマリーの様子を見てる
クリストファー
01:17:32
「もう少しまともなお見舞い……にするつもりだったんだが、な」
#マシュー
01:17:39
「まぁ、水と油みたいなもんだ。しょうがないだろ」
ジーク
01:17:54
「全部アイツが悪い」 ふん。
#メレディス
01:18:18
「まあたしかに。ジーク先輩にしては頑張って慰めた方だと思いますよ」
#マリー
01:18:36
「わたくしが何か?」 >キルシー
キルシー
01:19:41
「……いや」 首を横に振り 「あそこまで頑なになる理由は……」 マリーを見て
01:20:32
「……奴自身に何か負い目でもあるのだろう、とな」
#マリー
01:20:38
「……そうですね。お兄さまがあのように頑なである理由は、私や、ハーゲンドルフ家にあります」
01:21:52
「私としてももう少し肩の力を抜いてた方がよろしいとは思うのですが、私の為を思ってのことでもある以上、少々言い辛いのです」
ジーク
01:22:13
「はっきり言ってやればいい。有難迷惑だって」
キルシー
01:22:57
「ジーク、言葉が過ぎるぞ」
#マリー
01:23:15
「迷惑だとは思っていません。お兄さまのお考えは、間違っているとは思いませんから」
キルシー
01:23:44
「……本人はアンタが心配していることを自覚していないようだがな」
#オルハ
01:23:51
「……けれど、あの様子では遠からず立ちいかなくなるわね」
ジーク
01:24:04
「ああいうやつにやんわり伝えて聞き入れるもんかよ。見てたか、あんだけ言っても聞き入れる気ゼロだからな」
クリストファー
01:25:02
「立ちいかなくなる……程度で済めばいいが」
#ルーベルリア
01:25:05
「聞き入れる気がないとは、ちょっと違うようにも見えたけど……」
#マリー
01:25:46
「……私としても、お兄さまのお気持ちは分からないではないのです」
01:26:39
「お兄さまの行動は、ハーゲンドルフ家の尊厳と矜持を守るためでもあり、また贖罪でもありますから」
キルシー
01:27:15
「贖罪……過去に失態でもあったのか」
#マリー
01:28:16
「お兄さま自身には、非はありませんわ。……もう少し、古い時代の話です」
キルシー
01:30:44
「……そうか」 深くは訊くまい、と区切りをつけるように頷く
ジーク
01:31:00
「フン。アイツに非はあるだろ、今の態度っていう」 ケッ
キルシー
01:31:27
「お前の今の表情を鏡で見せてやりたいものだな」
クリストファー
01:31:32
「……お前のその態度も大概だからな、ジーク」
#オルハ
01:32:00
「とても人のことは言えないわね」
ジーク
01:32:01
「敵意満載の相手にどう笑えっていうんだ」
#マリー
01:32:29
「別にお兄さまも、あなたに対して敵意を抱いている訳ではないのです」
#メレディス
01:33:06
「あれは敵意といって差し支えないと思いますけどね」
キルシー
01:34:14
「……」 言うか言うまいか、と目を伏せて少し考え
01:34:38
「お前らの家の事情に深く立ち入るべきだとは思わんが、その贖罪で手を貸してやれることがあれば……マリー」
01:34:58
「アンタが必要だと思ったら言うがいい」
#マリー
01:35:35
「ありがとうございます。私たちは、そのように言っていただけるだけで幸せですわ」
ジーク
01:36:05
「お前も物好きだな」 むすーっとした顔でキルシーを見
キルシー
01:36:33
「エリックがこのまま限度を越えれば……最悪、アンタが一人残される可能性もある」 マリーの方をまっすぐ見て
01:36:53
「……そうなることは、何をしてでも避けろ」
#マリー
01:37:20
「……肝に銘じておきます」
01:37:46
「お兄さまは、ジーク様と同じくこの国を守ろうとしているからこそ、今現在の差に焦りを覚えているのだと思います」
01:38:16
「お兄さま自身が、その気持ちに折り合いをつけられるまで、お手数ですがもう少しだけ見守ってさし上げてくださいませ」
ジーク
01:38:26
「……お前の目も大丈夫か?」 ていうか、様て。やや困ったような顔をする >マリー
#マリー
01:38:47
「はい? 視力は良い方ですが」
ジーク
01:39:11
「……」 こいつには勝てない。今確信した。
#マリー
01:39:39
「――ああ、お礼を申し上げるのを忘れてしまっていましたね」
01:40:14
「兄のお見舞いに来てくださり、本当にありがとうございます。口には出していませんが、兄も感謝していると思います」
#マシュー
01:40:46
「気にすんな。マリーちゃんみたいな可愛くていい子に会えるならあいつのまつげを数えるのだって苦じゃないぜ」
#フロレンツィア
01:41:08
「エリックには、あたしたちもお世話になってるからね。お互い様ってやつよ」
クリストファー
01:41:13
「……まあ、もし思った以上にまずい感じになりそうなら、うちの連中を頼ってくれればいい」
ジーク
01:41:14
「苦にしろよ」 >ましゅー
#メレディス
01:41:46
「こっちも頼りになるか微妙な先輩揃いですけどねー」
#ルーベルリア
01:42:09
「ええ、遠慮せずに言ってね。微力ながら、力になるわ」
ジーク
01:42:21
「少なくともエリックよりは頼りになる」 不機嫌な様子のまま
#マシュー
01:42:28
「お前今日日こんな出来た娘がいるか!? いや居ない」 反語。
#フロレンツィア
01:42:48
「またそういうこと言う……」
#オルハ
01:43:14
「……ま、いつまでも廊下を占拠していてもいけないわ」
01:43:19
「そろそろ失礼しましょう」
クリストファー
01:43:24
「……そうだな」
キルシー
01:43:27
「……」 冗談交じりのやりとりに参加することもなく、オルハに頷いて
#マリー
01:44:43
「はい。またお会いしましょう」 深々と礼をして皆を見送る。
ジーク
01:45:14
「じゃあな。アイツの面倒、大変だろうが頑張ってみてやれよ」
GM
01:47:26
 
01:47:27
 
01:47:58
それからまた数時間が経ち、陽が沈み、辺りが暗闇に包まれた頃、キルシーは一人街外れにやってきていた。
01:48:44
目的は、当然アメルの墓参り。
01:49:22
夜の墓地は実際の気温以上に冷たく感じられ、周囲に人の気配はなく、虫の声だけが静けさの中に響いている。
01:50:06
共同墓地の中でも、ひときわ手入れの行き届いた墓石。その前に立ち、花を供え、祈る。
01:51:01
もう何百回目かも分からない墓参りを終えると、ふと背後に人の気配を感じた。
キルシー
01:51:43
「……」 手を合わせ、数秒が経ってから 「――……」 視線を後ろにやらず眉を潜める
#
01:52:23
「――このようなお時間に訪れては、アメル様も困惑してしまうのではありませんか?」
01:52:46
投げかけられた声は意外なもの。美しいながらも、何処か背筋が凍るような冷たさを伴ったものだった。
キルシー
01:54:33
「……」 声を聞いてからそちらへ振り向き 「ふん……その時間帯に現れたアンタも同じことだと思うが?」
#オーレリア
01:55:42
「ふふ。ではアメル様に私の分を含めて謝罪しておいていただけますか?」 そう言いながら、こつ、こつとヒールの音を響かせながらキルシーへと近づいていく。
キルシー
01:56:36
「知るか、その気があるならアンタが直接謝ればいいだろう」 と軽く流すように近づくオーレリアを見つつ
#オーレリア
01:57:17
「私よりも、大好きなお兄様からの方が受け入れていただきやすいかと思いまして」
キルシー
01:57:40
「ふん……」 その言葉も聞き流し 「……墓参り、というのはアンタの柄ではない。何の用だ」
#オーレリア
01:58:14
その言葉にすぐには答えず、アメルの墓の前で祈るような仕草をしてから振り向く。
01:58:34
「当然、商談でございますわ」
キルシー
01:59:13
「……呼んだ覚えはない」
01:59:57
「《教団》についてはアンタに情報を貰おうとしたこともあったが……今は事足りている」
#オーレリア
02:00:39
「――では、アメル様の死の真相については?」
02:01:18
「貴方がたは此処しばらく、《黒の教団》と大きく関わっています」
キルシー
02:01:32
「――――」 変わらなかった表情が、ぴくりと動く
#オーレリア
02:01:54
「しかし、一向に有力な情報を得られてはいない。そうではありませんか?」
キルシー
02:02:21
「……」 答えず黙る。それが答えだ
#オーレリア
02:03:30
「アメル・ケイフォード。家族思いの両親と、心優しい兄という家族に恵まれ、自身もまた真っ直ぐに育っていった少女」
キルシー
02:04:29
「…………ご丁寧なものだ」 ふん、と不愉快そうに
#オーレリア
02:04:32
「お母様と同じく人を助けることを志し、薬師の勉強に励み、持ち前の優しさで誰とでもすぐに打ち解け、友人からも愛されるような方だったそうですね」
02:05:22
「しかし、突然非業の死を遂げ――《血の禊事件》の現場で、遺体が発見された」
02:06:32
「状況から、事件に巻き込まれたと判断されてはいますが、そこに至るまでの経緯は一切不明。不思議なことに、持ち物がひとつ無くなっていたことくらいが、唯一の手がかり」
02:07:24
「その唯一の手掛かりかも情報は得られず、今に至るまで何の進展もないまま……相当焦られているのではありませんか?」
キルシー
02:07:48
「……」 オーレリアからの問いには答えない
02:07:55
「…………何を知っている」
#オーレリア
02:10:02
「真相を全て知っている――と言いたい所ですが、貴方に語れるようなことはそれほどありません」
02:10:21
「ですが、真実に繋がる存在ならば、貴方に教えて差し上げることは可能ですわ」
キルシー
02:10:54
「真実を全て知る為の対価を俺が持っていない……と?」
#オーレリア
02:11:15
「よくお分かりで」 ふ、と満足そうに微笑んだ。
キルシー
02:12:32
「……真実の片鱗に対して、何の対価を払えばいい」
02:12:48
片鱗たる存在、か
#オーレリア
02:13:55
「――王都の下に広がる地下水路の扉のひとつ。その鍵を開くためのコマンドワード」
02:14:04
「それが、此度私が対価として求めるものですわ」
キルシー
02:16:46
「――――……」 僅かに顔を顰め 「そんなものを求めて何をするつもりだ」
#オーレリア
02:17:53
「私自身は、あくまで商品として求めているまでです。それを使って何かをしでかそうなどとは考えておりません」
キルシー
02:18:41
「……他に対価は」 
#オーレリア
02:19:14
「いいえ、それだけで十分です」
キルシー
02:19:43
「違う」 首を横に振り 「他に代用できる対価はないのか……そう訊いている」
#オーレリア
02:20:19
「私にとってそれと同等以上の価値を持つ対価を、貴方が用意出来るのならば、無論それでも構いませんわ」
キルシー
02:21:47
「…………」
#オーレリア
02:22:54
「――それを売ることで、仲間を裏切ることになるのを恐れているのですか?」
キルシー
02:23:40
「――……ッ」 心を見透かされ、ギリッと歯軋る
#オーレリア
02:24:28
「仲間の方がアメル様の仇討ちよりも大事だと仰るのなら、私はそれも良い選択だと思います」
02:24:59
「ですが、この数年間――貴方が一体何の為に生きて来たのかを、私は知っていますわ」
02:25:19
「人は、対価を無しに何も得ることは出来ない」
02:25:40
「貴方は今、『仲間』と『情報』という2つの価値あるものを持っています」
02:26:42
「たった1年にも満たない絆を取るか、貴方の人生の全てとも呼べる家族の絆を取るか――貴方自身がお決めになってください」
キルシー
02:28:09
「俺は……」 その表情が段々と苦悩に歪むように
02:29:28
「……アメルの為に、俺は……」 自分に言い聞かせるように、呟いて
02:31:14
「――くそ……ッ」 だが脳裏に浮かぶのは、先ほどまで談話していた者たち
02:31:40
「…………」 首を横に振り 「…………時間をくれ」 弱弱しく応える
#オーレリア
02:32:20
「……あまり長くは待てませんわよ?」
キルシー
02:34:17
「……一人で考えさせてくれ」 俯き 「……明日の夜までぐらい辛抱出来るだろう」
#オーレリア
02:35:18
「明日の朝まで、ですわ。お一人で考えると仰るのならば、それだけの時間があれば十分でしょう」
キルシー
02:36:50
「…………分かった」 自分が今、与えられる者である故に妥協するしか無く
#オーレリア
02:37:24
「では、明朝6時。もう一度此処でお会いしましょう」
02:37:52
「ご自身の納得の行く答えを導き出せるよう、お祈りしておきますわ」
02:38:11
そう告げると、踵を返して暗闇の中に消えていった。
キルシー
02:38:14
「……」 言葉を発することなく、弱々しく頷く
02:39:54
「…………アメル」 取り残された暗闇の中、振り向いて見慣れた墓の前に立ち尽くして呟く
02:41:14
「……分からなく、なってきたんだ……」 
02:42:06
「…………迷わないと、決めたのに」 
02:43:44
「……っ」 強く自分の拳を握り 「何で……俺は……」
02:46:22
「どうすれば…………いい」
02:47:18
「……」 そこまで呟いてから首を横に振って 「……また来るよ、アメル」 踵を返して墓地を後にした
#オーレリア
02:47:40
 
02:47:41
 
GM
02:48:01
では、今日の会話回はここまで!
02:48:09
来週は7話はっじまっるよー!
キルシー
02:48:11
うおおおおお
02:48:14
おおおお……
GM
02:48:18
おおおお……
キルシー
02:48:19
(苦悩
GM
02:48:29
フ。来週までに会話したりなんだりして悩むがいい。
ジーク
02:48:35
おおおお?
GM
02:48:40
とりあえずこっちはみんな撤退だ。お疲れ様!
キルシー
02:48:40
うむ
キルシー
02:48:42
……さっさと帰って身体を休めておけ、GM
キルシー
02:48:44
とりまお疲れ様!
ジーク
02:48:45
tetta-i
コークル
02:48:47
またね、ジーク。次も付き合ってくれると嬉しいわ。
コークル
02:48:47
またね、キルシー。次も付き合ってくれると嬉しいわ。
オルハ
02:48:53
貴方の力、見せてもらったわ。また会いましょう、クリス君。
2014/07/19
キルシー
21:22:28
ちっ……俺に何か用でもあるのか、GM。邪魔をするなら帰ってもらうぞ。
イクスラーゼ
21:22:39
ジーク、やっほー! ご飯にする? お風呂にする? それとも、バ・ト・ル?
GM
21:22:45
今日は1窓で余裕やろ(油断)
エリック
21:22:49
君は……キルシーか。悪いが、このルームは3人用なんだ。
コークル
21:24:13
こんにちは、クリス。ふふっ、今日はどんなお話をしようかしら。
GM
21:24:57
よろしくお願いします。
キルシー
21:25:05
よろしくおねがいします
GM
21:26:03
 
21:26:04
 
21:26:25
アメルの墓の前でオーレリアと話した後、キルシーはふらふらとディルクールを歩いた。
21:27:51
何処に向かうでもなく、ただひたすらにループする思考と共にふらつき回り、いつの間にか灯りも少ない何処かの路地裏に入り込んでいた。
21:28:08
そんな所に、聞き慣れた声が届いた。
#フロレンツィア
21:28:23
「あれ、キルシー? おーい」
GM
21:28:36
頭上から届く、控えめなフローラの声。
キルシー
21:29:01
「……――」 
GM
21:29:06
見やればそこには〈明けの明星亭〉の裏側で、彼女は自分の部屋の窓から声を掛けて来たようだ。
キルシー
21:29:24
数秒、反応に遅れて立ち止まり、声のした方角を見る
#フロレンツィア
21:29:52
振り向いた先では、フローラが笑顔で手を振っている。
キルシー
21:30:09
「……フローラ?」 彼女の部屋の窓を見上げ
#フロレンツィア
21:31:47
「どうしたのよ、こんな時間に――」 キルシーが気付くとそんな質問を投げたが、言葉を途中で止めてちょいちょい、と1階を示した。
キルシー
21:32:42
「……」 あまり言葉を上へ発する気も起きず 「ん……」 一階を指され
21:33:08
「……行けばいいのか?」 それだけ尋ね
#フロレンツィア
21:33:21
こくりと頷くと、彼女は窓から姿を消した。
キルシー
21:34:38
「…………」 ふう、と一息つく
21:34:54
そこからもふらふらとした足取りで、店の中へと向かっていった
GM
21:34:59
 
#フロレンツィア
21:35:17
「はい、ホットココア」
GM
21:35:37
店に入ると、寝間着姿のフローラがキルシーの元へと飲み物を持って来た。
21:35:57
既にカウンターは閑散としている。ブランシェやファルシオーネも休んでいるのだろう。
キルシー
21:36:26
「……ああ」 言われるがままにテーブル席へ座り、差し出されたココアを見て
21:36:49
「この時間でも、まだ起きていたのだな」
#フロレンツィア
21:37:27
「もう寝ようとは思ってたんだけどね。なんだか今日は眠れなくって、外を見てたら君がいたから」
キルシー
21:39:10
「……そう、か」 ココアの入ったカップを手に取るが 「……」 そこから飲むこともなく、呆っとココアの水面を見つめている
#フロレンツィア
21:39:47
「あ、厨房を勝手に使ったとかじゃないから安心して飲んでいいわよ」 ココアを見つめるキルシーに笑いながらそう言って、自分も椅子に座った。
キルシー
21:41:17
「ん……ああ」 言われ、それを少し口に含む
#フロレンツィア
21:41:57
「……」 同じくココアを少量喉に通して。 「……何かあった?」
キルシー
21:42:56
「…………」 カップをテーブルに置き 「……どうしてそう思う」
#フロレンツィア
21:43:37
「……そりゃ、こんな時間にふらふらと歩いてたら誰だってそう思うわよ」
21:43:59
「それに、いつもみたいな覇気もないし」
キルシー
21:45:20
「……そうだな、何かあったのは否定しない」 
#フロレンツィア
21:46:01
「……それって、話せること?」
キルシー
21:46:52
「……」 フローラの言葉に、視線をそちらへやり 「……話すつもりはない。俺が決めなければならないことだ」
#フロレンツィア
21:47:51
「そっか。じゃあ、訊かないわ」
21:48:16
「……でも、そうねえ……」 カップを置き、顎に手をやって考え始める。
キルシー
21:48:37
「……何だ」
#フロレンツィア
21:49:51
「キルシーが決めなきゃいけないことでも、その責任まで一人で取らなきゃいけない、だなんて思わないで」
21:50:03
「こんな感じかしら……うーん、ちょっと違うような、こんな感じのような……」
キルシー
21:50:56
「……いきなり何だ」 こんな感じ、って
#フロレンツィア
21:52:35
「いやほら……あたしってオルハみたいに、みんなに頼りにされてないというか、そんなとこがあるじゃない?」 比較対象が悪いかもしれないけど、と付け加えつつ。
21:53:07
「……で、悩んでる友達が居る時にどう掛けたらあいつっぽいかと思って考えてみたんだけど」
キルシー
21:54:48
「……さてな、あの女なら何と言うか」
#フロレンツィア
21:55:46
「まあ、完璧じゃないにせよ似たような事は言うと思うわよ」
21:56:04
「それに、今の言葉はちゃんとしたあたしの気持ちでもある」
キルシー
21:56:23
「……そうか。そうだな」
21:56:52
「……その責任とやら」
21:57:47
「例えば……意図せずとも仲間を裏切るという結果になれば、結局一人で取ることになる」
#フロレンツィア
21:58:35
「何で?」 まったく理解出来ないという顔だ。
キルシー
21:59:04
「……馬鹿か、周りには誰も居ないんだぞ」
#フロレンツィア
22:01:12
「だって仲間なんでしょ? それなら、ちゃんとどうしてその人がそんなことをしたかが分かるまで付き合うのが普通じゃない」
キルシー
22:03:42
「それで誰かが命を落とすことになっても……か?」
#フロレンツィア
22:05:10
「……はっきりとは分からないけど、多分、それでもそうする。一度仲間や友達だと思った相手なら、そんなに簡単に突き放すことなんてしたくないわ」
キルシー
22:08:18
「……単純なのか、考えているのか、分からんな」 弱弱しく、呆れたように
#フロレンツィア
22:09:31
「真面目に考えてるわよ、ちゃんと」 むす、と頬をふくらませる。
キルシー
22:12:24
「俺だったら……お前のように思うかは分からない。その状況にならないとはっきりした答えなど出てこないが」
22:13:07
「その点、そうやって言い切れるのは凄いかもしれんな」
#フロレンツィア
22:13:33
「ふふん、ちょっとは見直してもいいのよ」
キルシー
22:14:49
「……」 特にそれに対してコメントをせず 「……だが、お前にとっての普通がそうであっても、他の人間が同じとは限らん」
22:15:05
「仲間と一口に言っても、所詮は別の人間だ」
#フロレンツィア
22:15:33
「そうね。それはあたしにも分からない」
22:16:42
「でも、考えてみなさいよ」
キルシー
22:16:50
「……?」
#フロレンツィア
22:17:36
「立場が逆だったら、どうするかなってさ」
22:18:15
「多分、文句垂れながらもちゃんと助けてくれたり、分かってくれようとするでしょ」
22:18:26
「自分ではそう思ってなかったとしても、君はそういう人よ」
キルシー
22:20:00
「…………」 首元を掻き 「……一言余計だ」 文句垂れながらも、という部分に対し
#フロレンツィア
22:21:00
「ふふ、でも合ってるんじゃない?」
キルシー
22:21:24
「……まぁ、もしお前が思わぬ行動を取ったとして」
22:21:57
「確かに直ぐには銃口を向けることはないだろうな」 あえて物騒な言葉を入り混ぜて
#フロレンツィア
22:22:49
「でしょ?」
22:23:49
「だから、君が思うようにやってみればいい。あたしは、ちゃんと見守っててあげる」
キルシー
22:24:22
「少し当たったかもしれないからと、得意そうな顔をするな」 でしょ、と言ったところに対して
22:24:33
「だが……――そうだな」 
22:26:03
「そこまで言うのならば、偶には信じてやるとしよう」 フローラが作ってくれたココアを飲み干してから
#フロレンツィア
22:26:57
「ん。それでよろしい」
キルシー
22:27:23
「……さて」 席を立ち上がり
22:29:05
「ココア、中々美味しかった。また機会があったら飲ませてくれ」
#フロレンツィア
22:29:38
「ええ、いつでも言って頂戴」
キルシー
22:31:02
「……礼を言う。ありがとう」 踵を返し、聴こえるか聴こえないか、小さく呟いてから店から去って行った
#フロレンツィア
22:31:51
「? 今、何か言ったかしら」 そんな様子を呆けた顔で見送って。
22:32:15
「ま、いっか。表情もマシになってたみたいだし」 満足気に頷いて、カップを片付け始めた。
GM
22:32:18
 
22:32:19
 
22:33:38
――翌日、午前6時。
22:34:05
やや明るくなり始めたが、郊外にある墓地は雰囲気も相まってまだ暗く、冷たい。
22:34:28
キルシーがやってくる頃には、妹の墓の前に既に一人の女が立っていた。
#オーレリア
22:34:52
「――御早うございます」
キルシー
22:35:28
「――感心だな、俺よりも早く妹の墓参りに来てくれるとは」
#オーレリア
22:36:16
「ギルド員の妹御ですもの。礼を尽くすのは当然でしょう」
キルシー
22:37:18
「ふん……」 その右手には四つ折りにした一切れの紙
22:37:39
「受け取れ」 それを指でピッと弾き、オーレリアに投げる
#オーレリア
22:38:14
「拝見致します」 それを掴み、開く。
キルシー
22:38:41
開くと、そこには《この手に愛を、この地に祈りを。数多の紅と共に、我ら愛を示さん》と記されている。
22:39:11
流れるような、整った字だ
#オーレリア
22:39:20
「――ふふ、これが貴方の選択ですか」
キルシー
22:40:27
「……何が正しいのかは、分からん」 微笑むオーレリアの表情を見ながら 「ただ……」
22:42:04
「別に選択肢は二つだけというものでもない。復讐も、仲間も、両方選べることもゼロとは言い切れない」
22:42:22
「――だから、俺はそれを選ぶ」
#オーレリア
22:42:38
「然様でございますか」
キルシー
22:42:58
「アンタには興味のない話だったな」
#オーレリア
22:43:17
「いいえ、とても興味を惹かれるお話でした」
キルシー
22:43:53
「なら、俺が興味の持つ話を対価として貰おうか」
#オーレリア
22:43:58
「それでは、お教え致しましょうか。貴方の選択肢のひとつ“復讐”へと繋がる道標を」
22:45:30
「貴方の知る人物の中でアメル・ケイフォード殺害に深く関わっている人物が、少なくとも2人存在します」
キルシー
22:45:47
「ほう……」
#オーレリア
22:47:10
「まずは一人――かの仮面の“女”」
22:47:51
「貴方も幾度か顔を合わせているでしょう?」
キルシー
22:47:55
「――――」 予想していなかった言葉に 「……何?」
#オーレリア
22:48:49
「彼女はかの事件の前後、《黒の教団》と幾度と無く接触していたようです」
キルシー
22:49:41
「…………」 余計な言葉を挟まず、黙って聞いている
#オーレリア
22:50:26
「さらには事件の直前に、アメル様とも接触していたことも判明していますわ」
22:52:15
「彼女がどのような立場で関わっていたのかは、貴方自身の目でお確かめになるとよろしいでしょう」
22:53:28
「そして、もう一人の人物は――」
22:53:58
「魔動機院現副院長――テムズ・グラント」
キルシー
22:54:14
「――…………な」 
22:55:08
「テムズ、だと……?」
#オーレリア
22:55:26
「どのような立場からかは、彼に関しても私の口からは申し上げません」
22:55:55
「ですが彼もまた間違いなく、アメル様の死について貴方の求める情報を持っています」
キルシー
22:56:04
「……成程」
22:56:39
「“言うことの出来ない”立場がある……と」
#オーレリア
22:56:49
「……ふふ」
22:57:06
「私の言葉を信じるか否かは、すべてお客様に任せています」
22:57:28
「――が、私は一人の情報屋として、嘘だけは吐かないことを信条としています」
キルシー
22:58:05
「当たり前だ。その紙切れに対して嘘を付いたならば、アメルの前だろうと首を刎ねるところだ」
#オーレリア
22:58:33
「今の“情報(しるべ)”を決して無駄にされぬよう、祈っていますわ」
キルシー
22:59:21
「ふん……アンタに祈ってもらうまでもない」
#オーレリア
22:59:50
「然様でございますか」
キルシー
23:01:40
「ああ」 頷き 「商談は此処までだ。また何か商材でもあれば話ぐらいは聞いてやるとしよう」 言いながら踵を返し
#オーレリア
23:02:19
「……ふふ、愉しみにしていますわ」
キルシー
23:02:43
「それでは、な」 墓参りは昨日済ませた。アメルの墓に目配せだけして、その場から消えていった。
#オーレリア
23:03:07
「――……」 その姿を見送って。
23:03:58
「復讐と仲間、その両方を取る……今までの貴方には無かったお考えですわね」
23:04:28
「ですが真実を知った時、それがどうあっても両立出来ないと理解した時、貴方はどのような顔をなさるのでしょう」
23:06:01
「精々、愉しみにさせていただきますわ、キルシー・ケイフォード様」
GM
23:06:04
 
23:06:05
 
発言統計
その他(NPC)423回38.2%13075文字39.1%
ジーク202回18.2%7267文字21.8%
クリストファー204回18.4%5715文字17.1%
キルシー180回16.2%5022文字15.0%
GM99回8.9%2321文字6.9%
合計1108回33400文字