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20140224_0

2014/02/24
オルハ
22:03:55
……あら、ジーク君。此処で会ったのも何かの縁、少し付き合っていかない?
ルーベルリア
22:04:10
来てくれたのね、クリストファー。……嬉しい。
ミック
22:08:59
あ、キルシーくん……お、お願いがあるんだけど、い、いいかな。
ジーク
22:17:05
 
22:17:06
 
22:17:07
 
22:17:21
ここは明星亭の奥に用意された、仕事で使う防音仕様の個室。
22:17:30
周囲に内容が抜けていくこともないこの場所を、再びジークが相談の場とした。
22:17:43
4人掛けのテーブルには薄暗い部屋を照らすランプ。それから、淹れたてのコーヒー。
22:17:48
それらを囲うようにして、3人の男が膝を突き合わせて向かい合っている。
22:17:55
話がしたい。そう言って呼び集めた面々だが、具体的に何と言わずとも、交わす話題はそれと知れていた……
22:17:57
 
22:19:56
「ま、何だかいろいろあったが……ひとまず、お疲れ」 といって、そろった面々に向かって一言、そう切り出した 
キルシー
22:20:41
「……後処理はまだまだ残っているがな」 数日じゃ流石に終わらない
クリストファー
22:21:02
「ああ、あっちこっち忙しいぜ、全く」 肩竦め。
ジーク
22:21:21
「そっちはどうにでもなんだろうよ。……気が重たい話ではあるけどな」
キルシー
22:21:46
「そういえば、孤児院の損傷は大丈夫だったのか」 腕を組んで椅子に掛けたまま、クリスを見て
ジーク
22:21:47
荒れていた街並みを思い出してやや陰鬱な顔になるが、すぐに切り替えた
クリストファー
22:24:03
「幸い、そう酷いことになっちゃいない。まあ、修繕が必要なところはあるが……」
22:24:27
その辺の手伝いとかはしに行っているのだ。多分。
キルシー
22:24:36
「……そうか」 良かったな、とでも言うように頷く
ジーク
22:24:59
「力仕事に関しちゃ、手伝えることもある――って言いたいトコなんだがな」 苦笑する。自分も、珍しいことに他で手が一杯だった
22:25:32
「そういうキルシーは、家とかモロモロは大丈夫だったのかよ」 ある程度ぼかして、その確認をする。
クリストファー
22:25:54
「今は、どこも手が欲しいような状態だろ」
キルシー
22:26:42
「ああ、幸いあの住宅街周辺は戦闘も少なかったようなのでな」 ジークに視線をやり 「それより……此方も魔動機院から修復・支援の要請が多い」 
22:27:47
「技術的な面に関しては、流石に力仕事で済ませられないのでな」
ジーク
22:28:01
「へぇ……やっぱ手ひどくやられたんだろうな。あそこは激戦区だったろうし」 直には見ていないが
22:28:48
「びっくりすることに、俺も力仕事じゃないんだぜ」 ハハハ、とやや乾いた笑みでその後を伝える
キルシー
22:29:59
「どういうことだ?」 他にお前何かできるのか
ジーク
22:30:35
「ちょちょいっと、薬師としてね。怪我人やら病人が詰めてる場所に入り浸ってた」
クリストファー
22:30:41
「……ま、俺らは個々人で出来る事をやるしかないだろ」
22:30:57
「……へえ」 意外そうな顔。
ジーク
22:31:27
「おかげ様で薬の取扱いとか、メキメキ上達する音が聞こえてくるぜ……どんだけ手当したかおもいだせねえ」
キルシー
22:31:32
「……成程」 確かに薬草の扱いは得意な方だったな
ジーク
22:32:03
「これはこれで、やりがいのある仕事だったよ。何より人助けに直結した仕事だしさ」
キルシー
22:33:27
「……それなら何よりだ」 珈琲を啜り 「……」 それと同時に、病人という言葉から“服薬者”をいうものを思い出し
ジーク
22:33:42
「……とりあえず、二人とも、いつも通りでひとまず安心……か」
クリストファー
22:33:54
「……」 人助け、か。 「……ま、それはそれとして、だ」
22:34:25
「近況報告する為に、わざわざ呼んだんじゃないだろ?」
キルシー
22:35:00
「……ああ、そのようだな」
ジーク
22:35:12
「それだけでも、別に悪くはないだろ? パーティーメンバーなんだし」 苦笑しながら答える。何故苦笑かといえば、実際その通りだからだが 
22:36:35
「特に話を聞きたいのはキルシーなんだが」 と、居住まいを正して向き合う
クリストファー
22:36:53
「それだけなら、こんな奥の部屋に集まる必要はないだろうが」 普通に飯を食いながらでもいい。
キルシー
22:37:18
「……何だ」 そう返しつつも、ぼんやりと何についてのことか察する
ジーク
22:38:00
「……」 ちら、と先輩に目をやってから
クリストファー
22:38:30
「……」 しようとしている話には、概ね察しがついている。
ジーク
22:39:00
「単刀直入に聞くぞ」
キルシー
22:39:06
「ああ」
ジーク
22:39:51
「お前――あのシモンとの戦闘で、一度死んだ筈だ。今、自分の体の調子はどうだ?」
クリストファー
22:40:45
「……おい、ジーク」
キルシー
22:40:56
「――――…………」 ジークの言葉が耳から入り、数秒、頭の中をぐるりと回る
ジーク
22:41:45
「キルシーに回りくどい話をしても仕方ないだろ、クリス先輩」
キルシー
22:41:49
「…………俺は、お前と意味不明な掛け合いをする為にわざわざ呼ばれたのか?」
クリストファー
22:42:28
「単刀直入に言うにしても、聞き方が悪すぎる」
ジーク
22:42:36
「……そうか、覚えてないのか」 キルシーの回答に、そんな結論へ
クリストファー
22:42:51
「お前の言い方だと、キルシーに自覚があるのが前提になってるぞ……」
ジーク
22:43:09
「そうは言うが。だったらクリス先輩が上手い聞き方をしてくれ。先輩は客観的に見てたろ」 俺もある意味当事者で、全部は分かってないんだ
クリストファー
22:43:14
若干呆れ気味に嘆息しつつ。
キルシー
22:43:45
「…………」 “当たり前”かのように進む二人の会話を見て、鼓動が速くなる 「……一から説明しろ」
22:44:02
「俺が死んだだと……馬鹿を言うな」
クリストファー
22:44:05
「……キルシー。お前、シモンと戦っている最中……奴の魔法を喰らって倒れたのは覚えているか」
キルシー
22:44:35
「……ああ、おぼろげではあるが」
クリストファー
22:45:25
「……」 微妙に思案しつつ。 「……覚えてるんだな。じゃあ……次の瞬間、いつのまにか後方で立ち尽くしていた。……そうだな?」
ジーク
22:45:56
「……」 なるほど、そう順序立てれば分かり易いな。等とクリス先輩を見てうなずいている
キルシー
22:46:16
「……――」 丁度今、自分が浮かべた疑問点。それをクリスに言い当てられ、息を呑んだ
22:46:37
「…………そう、だな。その通りだ」
クリストファー
22:48:41
「多分……お前には何が起きたか解らなかった。いや、解らないだろう……な。お前が、」 死んでいた、と言いかけて。 「意識がない時に起きたことだったからな」
ジーク
22:49:10
「そりゃま……言われてみればそうか」 すっかり、意識があったものだとばかり思っていた
キルシー
22:50:12
「……あの状況は、それを気にしていられる場合ではなかった」 クリスに頷いて
22:50:45
「だが、何となく……己に変化があったのではないか」 自分の手を見て 「……その感触は間違いなくあった」
クリストファー
22:50:50
「……ああ、あの後シモンが魔物化して、それをどうにかした後も後処理だのなんだので説明してる暇がなかったからな」
ジーク
22:51:56
「ま、平然と動き回ってたし、心配はそこまでしてなかったってのは本音だけどな」
キルシー
22:51:57
「……そして、この話をする為に呼ばれたのは――お前たち二人と、俺」
ジーク
22:52:48
「ああ。多分、俺たち……今回はキルシーを除いてだが、誰もあの出来事を把握できてなさそうだ」
キルシー
22:53:28
「この三人で共通できること、それが……」 言葉を一旦留める  「……あった、というのか……?」 それを信じられない。信じたくないからだ
クリストファー
22:53:44
「……まあ、端的に言おう」
キルシー
22:53:54
共有、だ
クリストファー
22:55:52
キルシーの様子を見、若干躊躇う様子を見せるが。 「……お前は、シモンの魔法を喰らって倒れた。そしてそれは、完全に致命傷だった」
22:56:58
「だが、それを……ジークが、ルーに願って。“なかったことにした”」
キルシー
22:57:16
「――――」 ドクン、と胸が鳴る
クリストファー
22:57:22
「いつかの、コークル殿下が攫われかけたときのように、だ」
ジーク
22:57:43
「厳密には……”入れ替えた”、だろ。限りなく紙一重の結果を残して」 渋い顔をして、クリス先輩に追加する
クリストファー
22:59:23
「……ああ、そうだな。あの場で、深手を追ったのはルーで、比較的軽傷だったのはキルシー。……本来はその逆だったが、そういう風に、入れ替えた。そういうことなんだろう」
キルシー
23:00:00
「俺は一度…………死んだ……のか?」 その声は、いつもより細い
ジーク
23:00:51
「……恐らくは。俺は……」 お前の無念が聞こえたような気がする。とは言いすぎか
クリストファー
23:01:29
「……戦闘中のことだ。致命傷は致命傷だったが、あの場で完全に死んでたかどうかは定かじゃない」
キルシー
23:02:52
「…………」 クリスの言葉を聴いて首を横に振り 「……それがどうであれ、その結果は……お前たち二人しか知らないということか」
ジーク
23:03:41
「あの場の誰に聞いても、恐らく重傷を負ったのはルーで、お前は後方にいただろうと答えるだろうな」
クリストファー
23:03:57
「ああ。……以前と同じように、な」
キルシー
23:04:17
「……」 “俺は一度、死んだ”。話が進む中、頭の中でその言葉が回り続ける
ジーク
23:04:28
「もう一度聞くが……体に異常はないか?」 念のため、重ねて質問を飛ばす
キルシー
23:05:35
「……無い。あってたまるものか」
クリストファー
23:05:46
「……その心配は無いと思うがな」
ジーク
23:07:52
「そうか……」 ふぅ、とため息を吐いて、背もたれに寄り掛かる
クリストファー
23:07:57
「あれは、キルシーの負ったダメージを治したとか、そういうんじゃない。“はじめから、致命傷なんて受けていなかった”……そういうことになってるんだからな」
ジーク
23:09:22
「過程を脇に置いて、”臨んだ結末にして”、”結末に見合う過程”に入れ替えた。そんな感じか?」 と、事態を理解できているクリス先輩へ聞く
23:09:39
臨んだ、じゃなく望んだ、だ(修正
キルシー
23:12:05
(俺が死んで、それを無かったことにして……今、俺は此処に座っている……) そんなの普通は信じられる訳がない。この二人の会話でなければ
クリストファー
23:12:38
「……俺が解るのは“事実が改変された”んだろうってことだけだ。具体的にどういう工程を踏んでるのかは……」
23:12:51
「……ルーに聞いた方がいいんじゃないのか」
キルシー
23:12:53
「…………」 自分のことばかり考えていたが、ふと会話を聞いて、ある点に気がつく 「……そういえば、ルーベルリアにその記憶はないのか」
ジーク
23:13:08
「……そうだな。”今”のルーに聞けば少しは新しいことも聞けるかもしれないな」
23:13:51
「いや。アイツに聞くってアイディアも無くはなかったんだが……どうも気がひけてな」
クリストファー
23:14:15
「普通なら、真っ先に問い詰めるところだと思うがな」
ジーク
23:15:39
「……言うなよ。俺も少し戸惑ってるんだ。……ルー、いくらか雰囲気や外見まで変わったろ」
キルシー
23:16:18
「……祭壇で起きた現象、か」
クリストファー
23:16:32
「……ああ」
ジーク
23:17:22
「今まで通りにはしてるし、別にルーが別人になったわけじゃないから、どうこうするってワケでもねえけどよ」
23:17:42
「何だか、今までとは違う意味であれこれ聞きにくくなっちまってな」
23:20:08
「……その辺は俺の腹積もり次第だろうし、そのうち聞いておくさ。クリス先輩から、何か聞いておいて欲しいことはあるか?」
クリストファー
23:20:27
「……少なくとも、ルーが一体どういう理屈であんなことを行っているのか……については、俺達だけで考えても答えがでることじゃない」
23:21:15
「……」 ルーに聞いておくこと、か。
ジーク
23:21:28
「あの現象はあくまで俺の意思っつか、希望みたいなモンの顕現みたいなんだが、いったい何なんだろうな」
キルシー
23:21:56
「…………」 会話がぼんやりとしか耳に入っていない
クリストファー
23:22:09
「……《黄昏》、だな」
ジーク
23:22:38
「そういえばそんなことも言っていたな……俺はすっかり忘れてたぜ」
23:22:58
「クリス先輩に聞いて正解だな。分かった、今度聞いておく」
クリストファー
23:23:24
「……再三襲ってきてる奴らのことだぞ」 忘れてたってお前な。
ジーク
23:24:24
「そりゃそうだが……いや、悪い。敵のことより、こっちのほうが気がかりでさ」 キルシーとかルーとかコークルとか
キルシー
23:25:36
「……ふん」 その言葉に、ジークへ視線をちらりとやってから 「余計な世話だ」 と言い放って席を立つ
クリストファー
23:25:47
「……。まあ、聞いておいてくれ」
ジーク
23:26:02
「お、おいキルシー」 出ていこうとするキルシーを慌てて呼び止める
キルシー
23:26:54
「……ジーク」 出て行こうとしたところを立ち止まり、彼に背を向けたまま
ジーク
23:27:24
「……なんだ?」
キルシー
23:28:22
「……俺は、事実を簡単に受け入れられる人間じゃない」 一人にしてくれ。そんな意図を篭めて
クリストファー
23:29:05
「……」 キルシーを引き止めはせず、そのまま見送る。
ジーク
23:29:16
「……ああ。なら、最後に一つだけ」
キルシー
23:29:42
「……」 振り返らぬまま、ジークの言葉を待つ
ジーク
23:30:02
「俺は追わないし、クリス先輩もそうするだろう。だが、独りにはなるな」
キルシー
23:33:04
「…………」 それに対する返答は無く 「……また何かあったら呼べ」 それだけ言い残して、部屋を出て行った 
ジーク
23:33:52
「……いっちまったな」 失敗した、という顔で座りなおす
クリストファー
23:34:46
「……ド直球に『お前は一度死んだ』って言われちゃあな」
ジーク
23:35:29
「他に上手い言い回しも無いし、言うことが同じならすっぱり伝えたほうが分かり易いかと思ったんだ」
クリストファー
23:36:52
「……事実が同じでも、言い方次第で受け取る側の印象は変わるもんだよ」
23:37:22
「ま、キルシーは行っちまったし、これでお開きかね」
ジーク
23:37:39
「そっか。ひとつ、勉強になった。……全く、人付き合いの仕方も難しいな」 ずっと”魔女”と二人きりだった弊害はここにもある
23:38:33
「それにしても……キルシーのヤツ、ああやって色んなものを認めないで生きてきてんのかな」 むしろそっちのほうが心配になってきて、独りで行かせたことを悩みだす
クリストファー
23:40:28
「……誰も彼もが、現実をそのまま受け入れられるわけじゃない」
ジーク
23:40:58
「ああ……そうだな。それも、今理解出来たよ」
23:41:42
「キルシーの予定は聞きそびれちまったが、クリス先輩はこれからどうするんだ?」
クリストファー
23:42:41
「俺は暫く日曜大工だよ」 言いつつ席を立つ。
ジーク
23:43:30
「勿体ない人材の使い方だな。孤児院のみんなにゃよろしく言っておいてくれよ。怪我人病人なら面倒見るぜ」
クリストファー
23:45:18
「ああ。ま、必要になったらな」 後ろ手に手を振りつつ、部屋を出る。
ジーク
23:45:40
「じゃあな、先輩。来てくれてサンキュ」
クリストファー
23:46:59
じゃあな、と返してそのまま外へ。
ジーク
23:48:19
「……さて、俺も行くか。やることは多そうだな」 とボヤく。部屋の片づけを済ませて、ブランシェのところへと足を運んだのだった
23:49:34
 
23:49:34
 
23:49:35
 
23:49:37
 
23:49:46
おつかれ!
クリストファー
23:49:59
お疲れ。
ジーク
23:50:42
とりま脱出
23:50:54
ではは
フロレンツィア
23:50:56
じゃあね、ジーク。今日はその……助かったわ。……ありがと。
オルハ
23:51:00
貴方の力、見せてもらったわ。また会いましょう、クリストファー君。
ブランシェ
23:59:21
お疲れ様、キルシー。次もアナタの仕事ぶりに期待させてもらうわね。
発言統計
ジーク69回45.7%2344文字46.4%
クリストファー45回29.8%1418文字28.1%
キルシー37回24.5%1289文字25.5%
合計151回5051文字